2024/09/11 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエルミアさんが現れました。
■エルミア > いつもは都合により、人気のないちょっとした泉とかを使っている。
でも、やっぱりたまにはちゃんとしたお風呂に入りたい、そんな時に利用をするのがこの温泉旅籠。
少しお高いけど個室仕様の一室を借りれば、人目も気にせずに利用が出来るからだ。
しかも男女別々に分かれているとなれば、もう完璧のはず。
同性だってその手の人はいるし、世の中ふたなりという人もいるのだから、絶対に安全なんてものはない。
だけどそこまで思慮を巡らせないから、きっと今までだって色んな事が起きていたはずなのだけど…
「やっぱり、普通のお風呂に入れるって良いなぁ…♪」
鼻歌混じりに個室内に響く独り言、ワシャワシャと体中を泡塗れにしながらスポンジで洗う一人の少女。
ピョコンと頭から飛び出た耳と、泡塗れのお尻辺りからユラユラ揺れてる尻尾。
普段は隠しながら神経使って洗っているのとは違い、堂々と出して洗っているのは場所が場所だから。
そんな場所なのだけど、うっかり鍵をかけ忘れていたりするのは、完全に油断からくるものなのだろう。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 個室の風呂場。その鍵がかかっているかかかっていないかは
外からわかるようになっていた。なぜか。
それは誰か一緒に入っているのを待っているという暗黙の合図になっていたためである。
グスタフは、鍵の開いている個室を確認すると中を覗いた。
女性が入っているのを確認して、脱衣所で服を脱いで入っていく。
「お邪魔しまーす……おっ」
見知った姿を確認して、声のトーンを上げた。
以前、どこぞで”仲良く”した娘だ。
「奇遇だねえ。こんなところで相手探しかい?」
■エルミア > ここを利用している目的が、そんな事の訳がない。
そうした情報に疎いのは、普段から普通にしか使っていなかったからで…
だから、不意に起こった出来事に洗っていた姿勢のままでピタっと動きた止まってしまっていた。
ギギギ…とまるで機械仕掛けの人形のように顔がゆっくりと背後に、男性が入って来た入り口へ。
あれ?ちょっと待って、ここって個室で、人が入って来る事がなくって、だけど人が入ってて。
それよりも、私鍵かけたっけ?かけてないっけ?あれ?どっち?あ、それよりも、これどうしたら。
そんな思考が混乱する頭の中でグルグル回る。
何か男性が声をかけてきているのだけれど、そんなものを聞いてる余裕なんてある訳がなく。
でも徐々に考える事を止めた頭が現状理解をしようと働き始め、改めて見た男性の姿を確かめ。
「な、ななななっ、なんでアナタがこんにゃ…っ!?」
カアァッと顔を真っ赤にしながら声を上げた、つもりだったのだけれど、噛んだ。
噛んだ舌の痛みに慌てたように両手で口を抑え、恥ずかしさか痛みか、涙目で睨み付けるのだった。
■グスタフ > 「まあまあ、落ち着いて」
睨みつける娘の前に全裸の男は近づくと、肩を掴んで。
「仲良くしよう、な?」
笑いかけながら耳元に言葉を零した。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエルミアさんが去りました。