2024/08/29 のログ
イグナス > そうしてまだまだ、ゆっくり温泉を楽しんで――
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 湯上がり客がそこかしこに賑わう湯浴みのロビー。
暖簾をゆるく捲って現れたのは風呂上がりの熱を躰に宿す者。
いつも着ている学生服ではなく、白の浴衣を身につけて。
濡れた総の黒髪を後ろに掻き上げている有り様。

まずは躰の熱を冷まそうと売店で冷えたミルクを購入し。
適当な席に腰を下ろして唇をつける。

「美味い。ミルクがこんなに美味しく感じるなんて。」

どこででも手に入る商品を、高級な葡萄酒のようにちびちびと唇に運ぶ。
冷たさが少しずつ躰に染み入り、はぁ、と吐く息は心地よさげ。

「お風呂もいいけれど、上がった後のこの時間も好き。」

誰に告げることなく告げ、飲み終えた後も前傾姿勢で、
くるり、と何か面白いものがないかと視線巡らせていた。

エリビオ > いつしかベンチに座る少年の姿は消えていた。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエリビオさんが去りました。