2024/07/31 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にローウェルさんが現れました。
■ローウェル > 青年は少しばかりげっそりとした顔を浮かべて、露店風呂に通じる扉を開けた。
もうもうとした湯気が漂ってくると、元気を取り戻して顔が綻び。
「うーーーん、疲れたぁ。長旅なんて久々だったから、足がクタクタだ」
先客がいるかもしれないし、いないかもしれない。
しかしそんなことには構わず、気持ちよく伸びをしたい気分だった。
ぐぐっと両腕を天に突き上げ大きく息をついてから、湯船のほうへと向かう。
軽く体に湯をかけ、深い湯船に肩までしっかりと体を沈めた。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からローウェルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。
それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。
それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。
「──さーて……どっちに行くべきですかねぇ」
右か、左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。
「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」
悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。