2024/05/19 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にベアトリスさんが現れました。
■ベアトリス > 温泉旅籠の、岩盤浴を楽しめる個室の一つに女は体を横たえていた。
豊かに長い髪は傷まないように軽く結い上げ、柔らかな体躯を薄い入浴着に包んで。
磨かれた天然石を温めた温石に柔らかなタオルを敷いてその上に寝そべる形。
サウナほどではないが湿度と温度のある個室の中、寛ぐための入浴……というのが謳い文句。
(─────確かに、これは…気持ちがいい……)
湯に浸かるわけではないが、じわじわと温められる体につい、うと、としてしまう。
一応個室というのも気を抜くことができる要因なのだろう。
このために別荘を求める気にはならないが──こうして王都の中で気軽に楽しめるのなら悪くはない。
俯せに寝そべり、伏し目がちの瞼。
宿に纏わる不穏な噂を知らないわけではないが───。
あえて個室を選んだのだし、そう危険が及ぶこともないはず。
いつもの悪い癖でつい、考え込む己に気が付けば、きゅ、と目を瞑った。
今はこの柔らかい熱に身を委ねてしまうほうがそういった疲労感を拭えるだろう。
そのために足を運んでみたのだから、と自分に言い聞かせるようにして。
タオルと入浴着を挟んで伝わる熱の心地よさに身を委ねることにした。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 半ズボンタイプの湯着を身に着け、タオルを肩に掛けながら旅籠の湯を巡る中年男の姿が一つ。
傷や打ち身、肉体疲労の回復にも効能がある温泉は冒険者にとって御用達の設備であるが、
勿論、この中年冒険者の目的は全く別の、所謂、不穏な噂の方にあると言えよう。
露天の混浴風呂では、目ぼしい相手を見付けられなかったのか、その足は個室風呂に向けられる。
個室で区切られた風呂は、入口の受付にて別料金を支払う事で貸し切りとする事ができて、
温泉内で獲物を見付けた男達が、邪魔が入らずに行為に及ぶために用いられる他、
何も知らぬ女性が安全を求めて利用しようとして、逆に後から訪れる男性客に売り渡される羽目に陥る場所で。
「――――よぉ、毎度。儲かってるか?
今日は何も有り付けなくてね。こっちの方はいいのが居たりするのかい?」
馴染みの番頭に声を掛けて、代金を握らせると個室風呂の入口を眺めながら問い掛ける。
初老の男は胡散臭い笑みを浮かべながら、先客の女が寛ぐ岩盤浴の個室のを指し示し、
『後、10分もすれば風呂に充満する媚薬の香で仕上がりますぜ。どうぞ、ごゆっくりとお楽しみを』と嗤って見せて。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からトーラスさんが去りました。
■ベアトリス > 【部屋移動いたします】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からベアトリスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にリッカさんが現れました。
■リッカ > 九頭竜の水浴び場。その大浴場。
本来「旅館」や「ホテル」と名の付く場所には無縁な貧乏チビオオカミだが、最近はここの大規模な清掃手伝い依頼に参加し
衣食住を旅館側から提供してもらっている。
つまりお風呂も無料で入れるのだ。結構時間は遅くなるが。
「ぷぇー……あったかーい。ひろーい」
なので泳いでいる。腰タオル姿で。様々な意味でマナー違反だが、保護者が隣にいないこんな年頃の子にそれはあまり関係ない。
広いから泳ぐのだ。泳ぎたいから泳ぐのだ。泳げるんだもの。
犬かきだ。
なのにそこそこ早い。
「もうここの子になってまおかな……旅館綺麗にしとったら全部もらえるんやし……」
チビでそこそこはやいという異形のいぬかきで、とても広い大浴場をちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ。
■リッカ > 「食べられる草と干し肉のお鍋とカッチカチのパン以外は久しぶりに食べたなー…
不味いわけやないんやけど、美味しいわけやない……ここのご飯美味しい……」
高速犬かきとぼんやり物思い。すごくぼんやり状態なので、大きな狼耳がぽんっと出る。
尻尾ならば突然増える水の抵抗で気づくかも知れないが、耳は水に触れていないので気付かない。
「んーーー……とやあっ」
ぴょんと水面から消える子狼。そこそこ高く飛んでいる。
特に何も考えず、子供が走り回るのと同じテンションで飛んだが……
誰かいれば互いに目が合うかも知れない。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にルアミさんが現れました。
■ルアミ > 「命の洗濯、って言うと大仰だけどたまにはこういう広い温泉に入るのもいいわよねぇ」
(お宿の広いお風呂に入るのもたまには良いわねと、温泉に休養にきて、そして部屋を取ってから大浴場へ足を運び、脱衣場で服を脱いで裸になって、タオルを一応は身体に巻いて入っていく。
むわっと感じる熱気に視界に入る湯気、そして何かの物音。
誰か先に入ってたかしら、と思いつつ足を進めていって)
「凄い湯気よねぇ……あら?」
(湯船へ近づいていくと、すっぽんぽんの男の子が飛んでいるのが目に入って、ばっちりとその子と目があいきょとんとした顔をしてしまう)
■リッカ > 空中。夜空綺麗。旅館すごい。温泉もすごい。お姉さんおる。
……お姉さん?
子供の思いつき行動で、身体能力のままジャンプしてあそんだら、先ほど入ってきたらしいお姉さんと思いっきり目が合う。
パチクリと金色の瞳を大きく開いて、しばたかせて。
(あー。僕むっちゃ恥ずかしいやつお姉さんにみられとるー。怒られるかもー)
湯であったまった体が、血が、ザァっと冷えて引いていくのが音で解るくらいで。
着水はとても綺麗で、音もほとんどなくちゃぷん。
しかしその後の犬かきは慌ててドタバタジャバジャバ。浴場の縁にざぱっ!と顔を出して。
「す、すみませんっ、そのっ……あ、遊んでいました……」
先程から無意識に出している大きな耳は、ぺたんと閉じている、犬のごめんなさいモードだ。
■ルアミ > 「えーっと?」
(高く飛んでいた子供が綺麗に着水して、音もほとんど立てなかったことにびっくりする。
子供が飛ぶにしては高すぎだし、着水の音を立てないということは結構な肉体能力を持っていそう。
それでも、しゅん、としたように犬耳がぺたんとしているのを見て可愛く想ってしまう)
「お風呂で遊んだら、他の人に迷惑になっちゃうし、旅館の人に怒られちゃうかも知れないわよ?
私じゃなかったら旅館の人に言われてかも知れないわね」
(くすっと笑いながら優しく少年の頭を撫でていこうとして、閉じている大きな耳の付け根を指先ですりすりとさすろうとする。
好みのタイプの可愛い子、と内心で相好を崩しながらも、注意しながらも怒ってない、と示すように優しい笑顔を見せて)
■リッカ > 「はいぃ……。ごめんなさい……。
……。…………」
こらー!って怒られるの覚悟でのごめんなさいモード。
冒険者のお仕事は簡単に謝ってはいけないと酒場のおっちゃんたちから言われているが
プライベートで自分が悪いってなると、どうしても初手ごめんなさいがでる。親元に居た頃からの習性。
けど、こらーってこない。指の感触が心地いい。あれ?
不思議。ああ耳気持ちいい。
「ありゃ、え、と。えと。怒られない?」
また目を丸く。
大きな跳躍と水を立てない着水の、身体は激強な子狼だけれど
精神性はやっぱりまだ子供。
優しい笑顔をじっとみて、どうしてだろうと少し不思議。
■ルアミ > (謝って頭を下げているのをいいことに、指先で優しく耳の付け根をさすっていって、そのまま耳の輪郭をなぞるように指先を動かしていって触り心地の良いその感触を楽しんでしまう)
「ん? ちゃんとごめんなさいって謝れたし、私は旅館の人でもないから、怒らないわよ?
反省してる子を怒ったりするほど、私も怖い人じゃないし」
(不思議そうに眼を丸くしてこちらを見てくる男の子にくすくすっと笑って、手のひらでいい子いい子、というように頭を撫でていく。
そして、ちょっぴり悪い笑みを浮かべて男の子の目を覗くようにして瞳を見つめる)
「でも、そうね。
怒られないっていうのも君に良くないかも知れないし、お姉さんの言うことを何でも聞いてくれるって約束してくれたら、旅館の人には言わないし、怒らないってしてあげる。
どうかしら?」
(よくよく考えるとこの状況を利用しない手はなく、可愛い自分好みの男の子に出会えたのだから、丁度いいわね、と内心で。
にこにことした優しい笑みを浮かべて、男の子にどうする? と首を傾げて尋ねてみる)
■リッカ > 犬系の動物の、ふさふさと密度は高く、それでいて毛の短い耳。
触ると極上の絨毯のような手触り。それと、たまに軟骨がぺこって凹む。
通常は触られない場所だからこそ、触れられる側もふわふわする。
「おお、おーー……ありがとうございます……
世の中は怖い人でいっぱいやから……!」
いっぱい謝ってもそこそこゲンコツが飛んでくる。そんなに痛いとかじゃないけど怒られた事実が心にくるのだ。
そんな怖くないお姉さんの目とじっと見合いながら。でも悪い笑顔というのは脳内図書館にはほとんどないので素通り。
「なるほど、なるほど、です。教育上の、こう。なんか、こう……
あ……お、お金はないです……!」
頭もゆったり撫でられながら、ほこほこしながら、悲しい現実を告げる子供。
本当にないのだ。
■ルアミ > (すべすべー、ふわふわーと手触りの良い耳の感触を堪能してから指を離していって。
お礼を言われればどういたしまして、と言うように頷いて)
「そうね、怖い人ってたくさんいるものね。
君も気を付けないと駄目よ?」
(そう言いながらも、違う意味で怖い人は目の前にいるんだけどね、と内心で想いながらも顔には出さず。
そしてお金はない、という男の子に思わず吹きだしてお金じゃないわ、と言うように手を左右に振る)
「あはっ、君みたいな男の子にお金を要求するほど、私は悪い大人じゃないわよ?
それじゃあ、ちょっとお風呂のあっちに行きましょう?
あ、そういえば君の名前聞いてなかったわね、私はルアミって言うの。
お名前、教えてくれる?」
(そう言いながら湯に脚を入れていって、男の子の手を優しく握っては大浴場の中の、奥の方の死角になっていて誰にも見えない、人気のない、そういうことをする為の場所へと手を引いて連れていこうと歩き出していく)
■リッカ > 「ほんまにー、怖い人いっぱいですよー」
眼の前にも1人こわーいおねえさんと気付かずに子犬。
「おお、ほんならよかったです!はいっ。一緒にお風呂です!
ルアミさん。ルアミさん。ルアミさん、ルアミさん……はいっルアミさん!
僕はリッカっていいます!」
優しいお姉さんに手を引かれて、だーれにも見えないところに釣れられていく子犬なのでした。
■ルアミ > <<場所移動致します>>
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からルアミさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からリッカさんが去りました。