2024/04/29 のログ
チェルトト > 「地面から出てくるお湯には、特別に温まったりとか、そんな効果があるっていう話を聞いたことあるけど……」

 言いながら動きを追って視線を上げると、その目の前に彼女の秘すべき場所がさらされていた。一瞬ぽかんとしたあと、かっと顔に朱を上らせ、さきほどからほとんど表情の動かない先客を睨んで、何か言ってやろうと息を吸い込んだその時。

「は……っ!?」

 文句の代わりに唇からこぼれたのは、半ば裏返ったような吐息だった。湯面の下で閉じ、両手で挟んでいた脚の間に、ずっ、と普段は奥に隠している雄根が急に飛び出してきたのだ。普段はそうしようと思わなければそうならないそれが自分の意志とは無関係に顔を出し、自分の太ももの間で擦れただけなのに、不意打ちの快美感が腰奥にまで走って思わず前かがみになると、視線が先客の彼女の秘所に落ち、異様なほどの引力で吸い寄せられる。

(なにこれ、なにこれ、やっ、ば……っ!)

 混乱したまま、逃げ出そうとするように脚に力を込めると、挟み込んだ自分の雄根がぎゅっと脚に締め付けられ、突起がこすれて腰が砕けた。

「んぅ、ふ……っ!」

 湯の中にいるのにぞぞぞと鳥肌が立って、声と瞳にじゅっと熱がこもる。

イェン > (些か不自然な言葉の区切りに息を呑む気配を感じて紫瞳をちらりと流せば、狙い通り、ちょっと生意気そうな愛らしい顔立ちに紅が昇る様が見て取れた。同性に見られたとて恥ずかしくないレベルで磨き上げた肢体への称賛とも取れるその反応に、上向く機嫌と共にぞくぞくと妖しい愉悦を覚えたイェンだったが)

「―――――ッ!?」

(桃湯の揺らめきの奥、明らかな違和感が生え出でた。大慌ての前傾に波立つ湯水がそれを隠すも、見間違いという事はあるまい。鉄面皮も流石にいくらか広げた双眸を瞬かせ、先程目にしたそれが思った通りのモノ―――最近自身もそれを生やし、狂おしく耐え難い牡の欲情に苛まれる事となった男のシンボルである事を確認しようとよじっていた身体を真っ向彼女に向けた。その動きは先程の様に浅ましい意図もなく自然な物。姿勢変化に引っ張られる形でイェンの双脚、触れればさぞや柔らかな質感を楽しめるだろう白腿が、更にしどけなく広げられた。そうして晒された乙女の恥丘。色素沈着も見られぬ白々とした恥丘を思春期娘の淡い翳りで卑猥に飾り、それでいて幼女めいた一本筋をぴたりと閉ざした割れ目の底から、湯水にしては妙にぬめりを帯びた雫が溢れて尻穴へと伝い落ちていく。時間の凝結を思わせる集中が、そこだけがやけに拡大して金瞳に見せつける乙女の発情の兆し。それは、体質故か、何かしら別の理由があるのか、本来は遅効性であるはずの桃湯の影響を顕著に受けた少女にとってはこれ以上ないおかずに思えるかも知れない。)

チェルトト >  こらえて隠したつもりのチェルトトの目の前で、秘すべき場所が開いていく。桃色に火照った白い肌の奥にある薄い血色の、あるいは濃い桃色の襞がうごめき、湯よりもてらてらとした何かがそこを伝っていくのが見えた。

「ちょっ、な……」

 『覚えた』あと初めての発情期の時のような、直線的な欲求を煽ってくる彼女の動き。入れたい、出したい、そんな燃えるような衝動が邪魔をして、なにしてんの、と言う簡単な文句がうまく口から出てこない。

「ぐ……っ」

 少しでも動いたらまた勝手に猛っている雄根を自分の脚で擦ってしまいそうで。それどころかそれを擦るために手を動かしてしまいそうで、全身をきしむほどにこわばらせてそれを封じながら息を詰め、ぎこちない動きで甘い引力に逆らって顔を上げていく。

「こっ、この、エロ、おんな、すずしい、かおして……っ」

 見上げた先には彼女のポーカーフェイスの下半分を覆い隠すように、薄桃色に火照った丸みがたわわに揺れていた。みっしりと寄ったその二つの果実が生み出すのは、向こうが見えない、深い谷間。

「うううううにゃあああうっ!!」

 全部に濁点が着いていそうに濁った、二度も否定した猫のような声を上げて、飛び掛かるように立ち上がると、両手をそれにかけて、チェルトトはまだ名前も知らない先客を湯船の縁に押し倒そうとする。

イェン > 「………? ……………ッ!?」

(前傾と小さな両手で猛る怒張を覆った少女。その双眸が真ん丸に見開かれ、驚きと興奮で黄金を戦慄かせる様子に戸惑いを見せた留学生は、次の瞬間彼女が何を見つめていたのかに気付いて先ほどの少女が見せた動きをトレースしたかに自らの秘所を閉ざし隠した。僅かばかり開かれていた太腿の付け根を隠した手の平には、ぬるりと卑猥な蜜の感触。その白手をぎぅぅうっと挟み込むかに閉ざした内股は、羞恥と、それ以上の何かに心音を乱していた。)

「………ッま、待ってください誤解ですっ! そ、そんな、見せるつもりでしたのでは、なくて……そ、そちらの方こそそんなっ、ぉ……大きく、させて……♡」

(余りの羞恥に両手で股間を覆った姿勢は、必然的にその二の腕でEカップの美肉を挟み込む事となる。柔らかさと弾力を芸術的なバランスで配分された乳肉が淫靡に拉げ、珠汗めいて桃水を伝い落とす白丘の先端には瑞々しく実ったサクランボを見せつける。それもまた褐色肌の美少女のオスを苛立たせる要因になっていると気付かぬ生娘は)

「―――きゃあっ!?」

(猫ではないと強調しつつも猫っぽさが全く拭えていない愛らしい雄たけびと共に飛びかかってきた小躯に、漏らす悲鳴も可愛らしくあっさりと押し倒された。これで相手が筋骨たくましい男であれば、半ば反射で動く身体は見事な体術によってそれを往なしもしただろう。しかし、此度の相手は許されるならばぬいぐるみめいて猫可愛がりしたくなるような美少女。しっかりと浸透した媚毒の効果も相まって、目弾きのクールビューティは実に容易く組み伏せられていた。)

イェン > 【後日継続予定です】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からイェンさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からチェルトトさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にタチさんが現れました。
タチ > 王都にある温泉宿にて女剣士は休息をとっていた。
重量のある剣を振るい、強敵を討伐した帰りは汗や汚れだらけの身体。

野で生きる身とはいえ、薄汚れた身のままでいる事は好まない。
聞けば王都でも有数の温泉宿があると聞き、女剣士も影の噂を知る事なく一介の利用客として訪れたのだった。


「ふむ、心地よい湯加減だ」

更衣室で衣服を脱ぎ、身一つとなればあちこちに傷跡の残る裸身一つにタオルだけを持って浴槽に。
長いポニーテールの髪は紐でくくり、豊満なれどうっすら筋肉が浮き出る鍛えられた身体は男が目にしても
それなりの迫力を感じさせるだろう。

かけ湯をして、湯の温度感に満更でもない様子を見せれば、入念に身の汚れを落としていく。

上から下へと湯を数度かけて、汚れが一通り落ちれば、ふと己の下半身に目が行く。

「…………随分と長い間が空いて、昂って仕方がないな。まあ、望めば都合よく現れるものでもないが……」

己の股から生える男根を片手で掴み、ぺろん…と皮を剥いてみれば、既にそれなりに勃起したそれを眺め。
土地勘もない中、ただ剣を振るうだけだったがそんな生活の中でも女子供を目にする機会は多い。

特に冒険者ともなれば、職種や戦闘スタイルも多様なれども目に毒な恰好をする者も決して少なくはない。
そういった欲がないワケではなく、むしろ強い。

娼婦や性的な娯楽に疎い女剣士は、戦場で敵対した女を討ち、犯す事ぐらいでしかその情欲を晴らせていなかった。
王国にやってきてからは、まだそのような獲物には出会えておらず困っていた。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からタチさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にキールさんが現れました。
キール > 湯気立つ露天風呂。
頭上には湯気のヴェールと薄い雲の奥に見える弱い月の光。
幾つかの篝火が揺らめく炎によって周囲を照らすが、その光も弱く、人影は闇の中に溶け込んでしまう。

そんな中、白いとろみのついた湯に巨躯を沈め寛ぐ男。
目の前にはぷ狩りと浮かぶ氷を敷き詰められた木製の小さな船と、魔法により容量が増やされた徳利と猪口。

男が浸かるのは媚薬風呂だが無駄に頑丈な男にとっては新たな刺激でも加わらなければ血行促進程度。
ぽかぽかと火照る体を撫でる春の夜を感じさせる穏やかな風を感じながら湯の中で四肢を伸ばしている。

キール > 舟の上にはチョコが二つあるがそれは誰か男以外の客が来て其れが女だった場合の為。

まぁ誰かが訪れるかどうかなど誰にもわからない事ではあるが。

それはそれとして、男の寛ぐ媚薬風呂ではあるがもちろんそんな看板が出ているわけではなくただ、血行を良くするだの通り一遍の温泉効能が表示されているだけである。
この暗闇でも見えるように看板の傍に置かれた篝火によって闇夜から浮き上がっている。

男の手には小さな猪口に酒を注ぎながらチビチビと煽る大男も今は闇に紛れており、ぱっと見ではわからないため、なんだか水辺で罠を振る肉食動物のような気分にもなり、自然と口角が持ち上がり、楽しそうに、どこか凶暴な笑みを浮かべる。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にドリィさんが現れました。
キール > ごつっとした岩の壁に背を預け薄明りの中、酒をチビチビと煽る男。

湯から出ている肩や首、頭は闇に紛れており見辛いが、
時折雲の切れ目から差し込む月明かりに男の銀髪が小さな光を浮かべる。

水辺に訪れる獲物でもいないものかと、男は時に喉や口を潤すために酒を一口、ゆったりと過ごしている。

ドリィ > そういう話は──以前、“客”から聞いた事があった。
あれは御貴族様だったか、羽振りの良い商人だったか。
宿にまつわる噂…というよりも、女に性豪自慢として披露したがる実体験として。

要するに、王都に件の温泉宿があることを、思い出したが故の──暇潰し、というか物見遊山である。
一度くらい、奇々怪々とした場を体験してもよかろう、なんて。

そんなわけで一泊の羽休めに訪れた女は──…早速、温泉へと。
宿に備え付けられた手拭いだけを携えて、髪留めにて一括りに緩く纏めた髪、
──装うは、豊満な真白の肢体、それのみで。

男が身を沈める場に、がらりと遠く引き戸が引く音だけが響こうか。
あとは、ひたりひたりと濡れた足音の薄ら淡い残響と。湯気の白みにゆらめく気配。

キール > 相手が戸を開け足を踏み出した場所。
露天の風呂は春の夜風に撫でられた湯は濃いヴェールを作り出す。
そのヴェールは月の灯りを受け白い靄となり闇からゆらめきながら浮き上がり、篝火の炎の灯りも白濁とした湯の入口側のみしか光は届かずにその奥は闇が満たしている。

湯気が作り出すヴェールと闇に包まれた湯の中に身を沈めていた男、引き戸が滑る音が聞こえれば息をひそめそちらへと視線を向ける。
薄い月明かりと、オレンジの篝火に浮かび上がる豊満な裸体。
歩く度にゆさっと揺れる胸にくびれた腰から膨らむ安産型の臀部を惜しげも無く晒す一人の女。

見ているだけで腰の物がいきり立つ極上の女である。

白くとろみのある湯船につかりながら、水辺に潜む獣の様に気配を殺し、不意に声を掛ければ逃げられる可能性もある為、静かに相手を待つ事とした。

ドリィ > 軽く、お化け屋敷というかアトラクション感覚でもあった。
平民地区に在りながら建築に漂う異国情緒もプチトリップな趣であるし、
加えて曰くありげとはいえ湯治も叶うなら──まあ、悪くないではないか。
この女、基本的に、興で動く女である。

湯に、誰ぞが居るかも知れない。それも勿論─…聞いた話に承知のうえで踏み入れた。
とはいえ、誰も居ぬに越したことは無い。風呂なんて一人でのんびり浸かりたいものなのだし。

踵より伸びる、足首の縊れ。しなやかな脹ら脛と──むっちりとした腿。
大きく張りだした臀部に、瓜実の曲線を描いて大きくたわむ乳房へ流れる、その肢体。

ざぷり、ざぱんと 掛け湯をし、身を清める湯音。
それは暫し、男への“おあずけ”の時間──否、狩りの愉悦を高める時間、というべきか。
そのように長く続いた。

「──────… ぁ、つ。」

そうしてやっと女は、男の存在が窺えぬ場所より、そろりと湯に身を沈めにゆくのである。

キール > のんびりと女の歩く姿を肴に酒を味わう男。
湯船の傍まで近寄り、賭け湯をするために曲がる膝。
肉付きの良い臀部から延びるムッチリとした腿に、脹脛から縊れた足首が作る曲線も、瓜実の曲線を描き撓む乳房も男の目を惹き付け放さない。

とろりとした湯が女の白い肌に絡み付き、床へと流れ落ちる水音、月明かりにその白い肌はきらめきを帯び、男の目を楽しませる。

僅かに漏れた声に小さく笑い、相手が湯に身を沈めれば相手の体が波を作り男の目の前に浮かぶ小さな小舟が揺れる。
媚薬交じりの湯が女の体を飲み込み包み込んでいく。

「よぅ姉さん。 いい湯だろ? だが、酒も持ってきていない様子。 こっちで酒でも飲みながら寛がないか?」

闇の奥から聞こえるのは男の低い声、どこか楽し気に声をかけると、雲の切れ目から覗いた月が顔を出し闇を弱くし、二人の姿をぼんやりと浮き上がらせる。

相手が視線を向ければ浮き上がるのは胸から上の男の分厚いシルエットがその体の大きさを相手に伝えるか─。

ドリィ > 湯煙が白靄を描く、不明瞭な視界。
ぼんやりと光輪を描く篝火の灯りとて、奥を見通すのを手伝わない。
加えて、故意に気配を潜められていれば、女は男の存在に気付くことなく湯へと到った。
誰も居ぬのに手拭いを垂らして胸元と脚の付根を隠すは場の風情を楽しむためか。

そろりと爪先より入湯して、湯面に浸かる間際に手拭いは取り払われ、女の肢体だけがとろ湯に浸かる。
慣れる迄はぴりぴりと膚を刺すよな温の感覚に、

「~~~~~~~~~ッぁ~~~~……ぁ、つ  ~~~~~ッ、ぅ。   …ふ、ぅ。」

無防備に、熱感耐え忍ぶ声と、盛大な息抜きを響かせた時。掛かる低い声に。

「!??!?」

さすがに、ビクッ とした。相手の存在というよりも、聞かれていただろう無防備に、動揺する。
そうして漸く相手の存在を薄弱とした闇間に知るのである。随分と大柄な相手の輪郭を。

「ぇ、 ヤダ。  ッ…吃驚した。 ……も、ぉ。
 イイ湯過ぎて、ヘンな声出しちゃったしー…。 いるならいるって、言ってくれないとぉ…」

照れ隠しめいて責任転嫁しながら。誘いに勿体振るように流し目で、ちらりと男を掬い見遣り。

キール > 男の存在に気づかぬまま無防備に近づいてくる相手を男は闇の中から楽しみ、酒の肴にして、賭け湯の折にしゃがみ作られる曲線もまたむしゃぶりつきたくなるような柔らかな肢体。

そんな相手が湯へと浸かれば無防備な油断した声が聞こえて男は小さく笑いながら声をかけてみれば、驚いたようで動揺し跳ねる体がまた波を作り男の体と小舟に波がぶつかりぱちゃと音を響かせる。

「くく─。それは、すまんな。 何、あまりにもむしゃぶりつきたくなるような体にな、つい声をかけるのを忘れた。 それに美人の油断したところというのも中々趣のあるものだった。」

等と笑いながらもったいぶる様に流し目を向けてくる相手に愉し気に言葉を返すと、僅かに腰を浮かし、ざぶっざぶっとと波を作りながら相手の前へと船とともに移動する。僅かに離れた所に座り直すと、月明かりに照らせる中、プカプカと浮かぶ木の船を濡れた指先で軽く揺らし、相手の視線を誘い。

「熱い湯の中で飲む冷えた酒も美味いが、いらないか?」

等といいながら、自身の持っていた猪口を船の上に置き、氷で冷やされたもう一つの猪口を手に取り徳利の中の冷酒を注ぎ、相手へと差し出した。

ドリィ > 「こぉゆう不意打ちって、裸を見られるより、地味に恥ずかしいんですけどぉ…。」

未だに不服を口振りに残しながら、女は艶ぬれた唇を尖らせる。
ほんのりと熱帯びた頬に片方の掌をあてがい、ぱしゃりと湯をあてるようにしながら。
ざぷりざぷりと湯に波を描きながら、此方へと進みくる相手へと改めて瞳を向けようか。
大柄───…という表現では足りぬ程、存在感のある巨躯だった。
立ち上がれば相当な上背があるだろうと思わせる分厚い肉体、そして。

目を惹く、風情のある木製の小舟と、──それが運搬する、異国情緒の漂う酒器。
少しばかりに悩ませる素振りに唸りに尾を引かせてから、

「………………ンーー………  いるぅ。」

女は、愛嬌のあるユルい笑顔で、にぃーーっこりとわらうのである。
白く細い指先が猪口を受け取れば、もう片手も器に添え、迷いも澱みも無く、くぃ、と唇に傾けた。

「──────…はぁ。」

再びの息抜きは、至福の綻びとともに。弛緩した肩が揺れ。
湯面より小島の如くに覗く双肉の浮き袋も、たぷんと甘くゆらめいた。

キール > 「あぁ、だからこそ男は女のそんなところを見て喜ぶんだ。」

等と楽しげに笑いながら、湯を掬い頬に手のひらを当てる様子を見ながらも、トロリとその細い手首に、首筋から水の上に浮かぶ二つの大きな島の裾へと流れ落ちる粘度の高い水の流れを楽しんでしまう。

そうして近づいた大男。
分厚い胸板に広く厚い肩に、太い首とがっちりした顎。
小舟を揺らし、相手の目を引けば唸る相手を眺めながらも、男は構わず酒を注ぎ、相手へと差し出すのは男の大きな手、猪口を親指と人差し指で摘んでいる。

男の手とは対照的な細く白魚のような指先が猪口を受け取りくいっと傾け至福の吐息を零せば、次は自分の猪口に酒を注いでから、空になった相手の猪口に酒を注ごうと徳利をもち上げて。そら、もう一杯とばかりに徳利を僅かに揺らしてみせる。

「火照った身体に染み込むだろう?」

等と呟きながら、艶濡れたふっくらとした唇や容易く折れてしまいそうな細い首や、プカプカ浮かび波を作る浮袋に視線を滑らせていくのは仕方がない事。

ドリィ > 「… もぅ。」

男の笑いに、女は一言揶揄われたよに、不服を返した。

小気味よく、女は小さく手首を返して酒精を唇に含み、一気に傾けて流し込む。
喉を抜ける冷涼な熱感が、男の言葉どおり“染み込む”のを感じて実に好い。
空になった小さな猪口に、再び男が徳利を揺らし勧めてくるのに、女は再度杯を徳利の傍へと寄せ。

「…ふふ。 ついでくれちゃうの? お兄さん気前がいい。」

とぷとぷと再度酒が注がれたなら、その杯を軽く男へ掲げるよにしながら、
その唇はまたたく間に、もいちど酒を傾けるだろう。

───… ふぅ。

温感の籠もった息を吐く。
とろみのある湯はじんわりと、女の肢体を温めていた。
指がするりと湯を掬い、括り髪に晒されたうなじへとろめく湯水を浴びせ。

「はぁ。 しあわせぇ。───… 飲んでぇ…浸かってぇ…食べてぇ… あとはぁ、寝るだけ。──…最高。」