2024/04/28 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にイェンさんが現れました。
■イェン > 「はぁぁ……♡ これは、思いの他温まりますね。辛い料理を食べた時の様に、後からじわじわと来る火照り……悪くありません……♡」
(独り身の貸し切り状態。数多の浴場を身内に孕む巨大旅館の中庭奥、隠れ家の様な離れにひっそりと存在する総桧造りの浴室。他の露天や大浴場に比べればこぢんまりとしているけれど、一郭に何故かエアマットの敷かれた洗い場は思いのほか広く、壁の1面を一枚ガラスで透かした半露天の先、新緑の木々と小川の織りなす景観が広がっていることも相まって狭苦しさは感じられない。そんな開放感故か湯けむりの立ち上る浴室内に独り言を響かせたのは、ひっつめのポニーテイルは解いても、切れ長の目尻を飾る朱化粧はくっきりと残したまま湯水に白躯を沈めた細身の少女。無駄な肉を削ぎ落としたしなやかさと、簡単に折れてしまいそうな腰の括れ、控えめでボーイッシュな小尻と、そこからすらりと伸びた細脚の長さが与えるスレンダーな印象はしかし、ぷかりと湯水に浮き上がるEカップによって塗り替えられようか。そんな芸術的なまでの裸体を揺らめきで隠すのは、薄っすら桃色の色彩を溶かすぬるま湯。美肌と疲労回復に著しい効果があるとの評判を聞きつけて、冒険者ギルドでの鍛錬の後にここまで足を伸ばしたイェンである。)
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にチェルトトさんが現れました。
■チェルトト > 「ふーん……」
木。木製の風呂場。だいぶ前の仕事の報酬につけられたイロは、小さな紙きれだった。
カバンの整理をしていたときに久しぶりに目にしたそれに『有効期限』という文字が書かれていることに気づいて、ただ捨てるのももったいないとやってきた宿の従業員に案内されたのがここだった。
「変なの。まあ、木の匂いは悪くないけど……」
きれいに磨かれたつるつるつやつやの木材で作られたその風呂場に踏み込んで周りを眺めると、湯船にはすでに先客がいた。そちらにもちらりと視線を送った後、床に転がっていた木製の桶をひょいと拾うと、ぺたぺたと湯船に歩み寄って、腕を伸ばし気味に桶に湯を汲む。
「ちょっともらうわよ……と。これぐらいかしら。よし」
桶を小さな両手で持ったまま洗い場に戻り、椅子に小ぶりな尻を下ろしてから、頭の上で湯を満たしたそれをひっくり返すと、深い褐色の肌に着いた砂や泥、そしておそらくは返り血であろう赤や緑の何かが洗い流されていく。と同時に。
「あっつ! あっついじゃないこれ! なんであんた平気な顔して入ってるの!?」
想定よりだいぶ高かった湯温に叫ぶと、八つ当たりのように先客に向かってそう言葉を投げつける。
■イェン > (豊かな白乳ばかりをぷかぷか浮かせ、その柔丘に顎先を埋めるかの様に緩みきっていた少女の双眸が開かれた扉に紫水晶を走らせた。幸いな事に女の子。恐らくは自分と同年代。暗褐色の肌色とのコントラストも眩しい銀の髪と黄金の瞳。引き締まった体躯に刻まれた赤紋様も神秘的な、恐ろしくエキゾチックな雰囲気の美少女だった。貸し切りの個室風呂という訳では無いのだし、事実、浴槽にも後一人二人は入れそうなスペースはあるのだけれど、褐色の肌を隠しもせぬまま欠片も躊躇もなく入り込んでくる胆力には無表情も若干目を瞠った。思わず、不躾なまでに少女の裸身を見つめてしまっていた事を自覚したのは、彼女からの声掛けにハッとさせられての事。)
「え、ええ、どうぞ……」
(掛け湯というには何ともダイナミックな湯浴びに怜悧な双眸がまたしても瞬く。入れ墨の様なもので刻まれた、その癖子どもの落書きめいて可愛らしくも感じられる象形文字に目を奪われていた事もあって、その褐色肌が流した泥砂返り血に今さら気付き――――直後の悲鳴には思わずビクリと細肩が跳ねた。)
「――――………? え……っ?? い、いえ、かなりのぬるま湯かと、思うのですが………あぁ、なるほど。貴女、ここから湯を取りましたからね。丁度湯温を上げるために高めの湯が出ていたのでしょう」
(浴槽端。見事な切り口を見せる竹筒から湯船に注がれ続ける温水。少女が桶を突っ込んだのはその辺りであった事を今更ながらに思い起こす。言われてみればそちらに向けた足先がじんわりと温かくなっている気もする。よもや、このぬるま湯でさえ彼女にとっては耐え難い高温に感じられるなんて事はないだろうし、恐らくは己の予測は正しかろう。となると一連の少女の行いは粗忽―――というよりはおっちょこちょいといった風情で大層愛らしく、無表情も思わずくすりと忍び笑いを漏らしていた。湯水から上げた白手で口元を覆っての控えめな所作に留める事は出来たのだけれど、もしも気を悪くさせてしまったのならば謝らねばなるまい。)
■チェルトト > 「これがぬるいなんて、どういう……」
言いながら、指先をもう一度湯船に、今度は彼女の近くあたりに入れてみる。確かにそこはさほどの湯温でもなかった。眉を寄せながら、もう一度自分が湯を組んだあたりにも手を入れてみる。熱い。
「こ、こんないかにも汲んでくださいみたいな形してるのが悪いのよ。それにあたし、猫舌に猫肌なんだもん。猫じゃないけど。……猫じゃないけど!」
小さく聞こえた笑いに、眉を寄せたままの顔を彼女のほうに向けて言ってから、もう一度湯を汲む。適温。それを持って洗い場へ戻り、浴びておおざっぱに汚れを落とすこと数回。ふうと息をつき、立ち上がって自分の体がだいたいきれいになっていることを確認すると、まだ持っていた桶をぽいと洗い場の床に放る。木の床と桶が当たって鳴った透き通った音に一瞬目を見開き、それからチェルトトは感心したように笑った。
「いい音するじゃない。床が木なのも悪くないもんね」
言いながら、どぶんと無遠慮な音と飛沫を立てながら湯船に踏み込み、そのまま先客の隣に――そこが例の湯口から一番遠い――腰を下ろす。
「……嫌いじゃないけど、変な座り心地ね。水の中の磨いてある木って」
呟いてから、チェルトトは喉を鳴らすような高い声とともに、ぐっと背中を伸ばした。
■イェン > (繰り返し猫じゃないと強調する少女なれど、その可愛らしいおしりに尻尾を幻視するくらいには猫っぽい。実に可愛らしい。思わず目元が優しく緩む。とはいえ、その細眉は平坦なまま、紫水晶の瞳は冷え冷えとして、目尻を彩る朱化粧のアクセントは苛烈な印象を強め、にこりともしない唇も相まっての無表情には愛想の欠片も感じられぬだろうが。追加の忍び笑いで追い打ちを掛ける無礼を行わぬよう、下唇をそっと噛みつつダイナミックな掛け湯でその身の穢れを落とす褐色の小躯を盗み見る。どこもかしこもツルンとした無毛。淡い膨らみの先端の愛らしい色づき。そして、こちらも例に外れず無毛の小丘と、そこに刻まれた縦の肉溝。何故か、鼓動が早まっていた。)
「そうですね。実に耳心地の良い風情ある音です」
(少女の笑顔にこちらも気持ち笑顔のポーカーフェイスを向け、淡々とした声音で同意を示す。ようやく満足のいくレベルで清められたらしき小躯がこちらに近付いてくるのなら、イェンは彼女にほど近い場所を譲ろうと淡桃の湯水の中でお尻を滑らせ――――再びくすり。竹筒から注がれ続ける温水を警戒するかの様に位置を変え、恐る恐るの風情で足先から鎮める様についつい。)
「私の国でも庶民はせいぜい木桶に湯を溜めて身を清める程度でしたし、貴族や大商人の浴槽も陶器や石造りがほとんどだった様です。ここマグメールでもそうした形が多い様ですから、この旅籠独自の―――いえ、伝え聞く所によるなら遠い東方様式なのでしょう。私も嫌いではありません」
(気を抜けば隣り合う二の腕が触れ合いそうな距離感。羞恥など持ち合わせていないかの屈託の無さが惜しげもなく晒す褐色の肢体が妙に気になる。触れてみたい。抱きしめてみたい。どんな感触なのだろう。どんな反応を見せてくれるのだろう。無表情の中、そんな益体のない想いばかりが浮かんでくる。)
■チェルトト > 「そもそも地面からお湯が出るなんていうのが変なのよ。それに浸かろうっていう文化も。……まあ、そのうち国に帰ったら絶対広めてやろうと思ってるけど」
上に伸ばしていた腕をぱしゃんと湯面に下ろし、体を肩まで沈めると、言ってから改めて先客の顔に目をやると、彼女と視線がぶつかった。タオルも巻いていない長い髪を湯の中に広げながら考えること数秒。
「……何? そんな真面目な顔でじいっと見て。このチェルトト様に何か言いたいことでもあるの?」
下ろした両手の位置がいまいち定まらず、最終的に体の横へ沿わせて床につけると、少し背中を丸めて彼女を下から覗き込みながらそう訊ねる。
■イェン > (初対面の少女に向ける不謹慎な思考。ルームメイトや友人との関係が深まるに連れて己の同性愛気質を自覚し、それを受け入れつつある留学生であり、傍らで全裸を晒すのが早々見られぬ美少女である事を差し引いても奇妙な感情の偏り。そこには当然、淫蕩な宿による仕掛けの存在があった。イェンがしばらく身を浸し、今は褐色肌の少女も共に裸身を鎮めるこの桃湯には、遅効性の媚薬が混ぜられているのだ。じわじわと身体の芯から火照らせていくその効能は劇的で無いが故に気付かれづらく、気付く程の自覚症状が出る頃にはもう手遅れ。身を浸せば浸すだけ積み重なっていく発情は長く尾を引き、少なくとも一晩は延々と自慰に浸ってしまう程の昂ぶりを与えてくるのだ。洗い場の傍ら、湯船の脇に広々と敷かれたエアマットはまさにそのための物。妖しく揺らめく湯水の淡桃色と、エアマットのどぎついまでのクリアピンクは、程なくイェンにもそうした劣情を催させる事だろう。)
「―――――え……? あ、あぁ、すみません。その……つい、見惚れてしまいました」
(それ故に、少女の素朴な問いへの返答は、ほろ酔いめいてほんのりと白頬に朱を滲ませ、紫水晶をどこか蠱惑的に揺らめかせての物となった。彼女に同性愛の気が無いのであれば、ふと貞操の危機を覚えかねない妖しい風情。湯水に浮く白乳の先がいつしかぷくりと先端を膨らませているのも実にいやらしい。)
■チェルトト > 見惚れていた。その言葉を聞いたチェルトトは、丸めていた背中をぐっと伸ばして得意げに胸を張った。柔らかさよりも弾力の強い小ぶりな乳房の先端が尖っているのにもまだ気づかないまま、ぴんとそこから飛沫を飛ばすと、ふふん、と笑う。
「そ、そう。まあ、戦場でも注目を集めるこのわたしがすぐ隣にいるんだもの。思わず見ちゃうのはしょうがないわ。許してあげる」
言ってから、きゅっと腰を捻って両手で濡れた後髪をかきあげながら作ったポーズは、肝心の腰が湯の中であまり意味をなさなかったが、そんなことも気にせず上機嫌にそう言うと、体をゆるめてから彼女にもう一度金色の目を向ける。
「……それにしても、この湯、そんなに熱くないくせにやたらあったまるわね。あんた大丈夫? なんだか火照ってない? いつから浸かってるの?」
■イェン > (普段のイェンなら口にしない、口にするにしてももう少し婉曲的に伝えただろう凝視の理由。言ってしまった後に気付いて無表情の赤みを増した賛辞に対する少女の反応は屈託なく得意げな、けれども若干どもった声音に滲む気恥ずかしさの愛らしい物だった。)
「ええ、そうなのです。入ってすぐは少し温すぎるかと思っていたのですが、今ではきっと汗ばむくらいには体温が上昇しております。それほど長く浸かっていたわけでは無いのですが……少しだけ、湯から上がっておいた方が良いかもですね」
(少女の気遣いに従って薄桃の湯船から白躯を上げた事には言葉通りの物ではない理由が含まれていた。少女の傍らではなく、ガラス壁が広がる槽縁にお尻を下ろし、風雅な緑景を見つめるかに身を捩る。銀髪の頭部がイェンへと向けられたなら、水滴したたる白乳も、捻った上体の形作る悩ましいくねりも、そして艶やかな脚線の付け根、産毛めいて繊細な恥毛に淡く翳る雌溝も、全てが全て彼女の金瞳に収まる位置。自分だけが見惚れるのでは収まりが悪い。そんな理屈にも合わぬ意図で晒す己の裸身。鉄壁のポーカーフェイスに滲む事のない羞恥と妖しい高揚に、もじ…とすり合わせた内腿がその奥の雌丘を卑猥に拉げさせた。)