2024/03/05 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (雨が降る。
春先の天候は変わりやすいもので、冬の寒さもまだ残っている時期。
そういう日こそ、この九頭龍の水浴び場は大変混み合うようで、
異国情緒あふれる館内は多くの人が行き交っている。
今日は部屋を取らずに温泉に浸かりにきただけ。
九頭龍の水浴び場よりは安価な大衆浴場もあったが、衛生面でいうとやはり此方の方が落ち着く。
こちらはこちらで、ハプニングも多い場所ではあるが、普通に過ごす分には問題ない。
────というわけで、じっくり温泉に浸かって、現在は薄手のシャツとハーフパンツの湯着をきた青年が一人、
和式ラウンジの木椅子に腰を掛けて湯冷ましをしていた。
空調魔導機によって心地よい温度に保たれて丁度良い。
丁度良いのだが、長風呂しすぎたのか、あるいは催淫効果が微量に混じった風呂だったか、
身体の火照りが中々冷めずに意識がうつらうつらと舟をこいで、浮かされているかのよう。)
「────はぁぁ……」
(声にならないような吐息が零れる。
白い肌に、頬には上気した朱が差して、まだ水気の残る髪の先から雫が落ちる。
これもそのうち鎮まるだろうけれど、何か飲み物でも頼もうかと思いつつ、
伏した睫毛をあけるのがやや億劫で、椅子の背もたれに深く凭れかかっていた。
誰かが近づけばさすがに騎士として気付くだろうけれど、今は人が行き交う音が大きくて、
足音は聞き落としてしまうかもしれないという具合。)
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にレザンさんが現れました。
■レザン > ぺたぺたぺた……
東洋風の明るい色の浴衣に身を包んだ裸足の少年──
レザンが椅子に腰掛ける青年に近づいてくる。
今日は人間に擬態しているらしく、背格好も普通の人間だし、羽根なども見えない。
「おやおや? 騎士サマはお疲れかな?」
拒まれたり避けられたりがなければ、すぐとなりに座って
不必要に身体をくっつけて、青年をぺたぺた触ったり匂いを嗅いだりして様子を伺う。
レザンも湯上がりらしく、襟元や袖から覗く素肌は赤く、石鹸の香りがする……
■サウロ > 「……ん」
(すぐ隣に誰かが座る気配、聞き覚えのある声がすれば睫毛を押し上げて碧い双眸が数度瞬く。
隣にはどこか見覚えのある少年。
拒むつもりもないが、しばらく彼を見るうちに、小さな小さな悪戯好きの妖精だと気付いて目を僅かに見開いた。
互いに薄着、小柄な少年がくっついて触れてくればまだ肌は温かいだろう。
湯で火照っているのか、昂っているのかわからないような熱。温泉と石鹸の香り。)
「驚いたな……君もこういうところに来るんだね」
(湯上りらしい血色のいい肌の色と、石鹸の香りをさせている少年の頭に手を伸ばして撫でる。
どうにも邪険に出来ないのは、育った孤児院の弟妹達を彷彿とさせるからか。
疲れているわけじゃない、と軽くかぶりを振って、手の甲を柔らかそうな頬に当てる。
風呂上がりの湯冷ましをしていたのだと伝わるだろうか。)
■レザン > 「おれも風呂好きだし。サウロも好き?
なにがいいって、人間がどいつもこいつも無防備になってるとこなんだけど」
ニヤ~とした笑みを見せる。
頭や頬を触れられれば、心地よさそうに目を閉じてそれを受け入れる。
顔を動かせばむにむにと、頬の弾力が手の甲を押し返してくる。
傍目には仲睦まじい兄弟かなにかに見えるかも知れない。
「今日のおれは親切な気分だから飲み物でも飲ませてあげようか。
それともマッサージなんてどう?」
などと甘ったるい声で提案する。
本当に単なる親切心なのだろうか?
■サウロ > 「温泉は好きだよ。寒いと特に、入りたくなる。
無防備……は、確かにそうかもしれないな」
(また何か淫猥な悪戯でも考えていそうな顔。
場所が場所だけに、こういう所で悪戯をよくしているのだろう。
逆に可愛らしい顔から、種族や性別に関わらず狙われていそうな気もするが。
柔らかな髪質や頬の弾力を感じながら、悪戯もほどほどに、というように中指と親指で挟み込むように、
柔らかい頬をむにゅ、と押し挟む。)
「親切……それを信じていいのかどうか一瞬悩んでしまったが。
そうだな……少しだけ甘えようか。どちらかというと、飲み物が欲しいんだが」
(顔を上げ、旅籠で働くスタッフにでも頼めば注文できるだろうかと軽く周囲を見渡す。
彼の親切心(?)がどういう意図なのか、半信半疑ではあるところだが。)
■レザン > 「ふふ。甘えてくれるんだ。うれしいな」
へら、と笑うと、周囲を見渡す青年の顔に先回りするようにして顔を近づけ、唇を奪ってしまう。
小さな舌が唇に割り入って、花の蜜のようにほの甘い“飲み物”──媚薬成分を含む唾液が、流し込まれる。
「んふふ……“小さくなーれ、小さくなーれ”」
さらにそのまま、いつぞやと同じように小さくなる魔法をかける。
抱きつかれて舌を入れられたまま、衣服ごと少しずつ小さくなり、身体の大きさごと抵抗する力を奪われてしまうだろう……
■サウロ > 「──── っ、ん゛!?」
(飲み物、と言えば普通に水やら酒やら異国のお茶やらを想定していたが。
立ち上がった少年と目線が同じになる。そちらに視線を向けた矢先に触れた唇。
柔らかくてまだ温かい、小さな口が開いて舌が捻じ込まれれば、そこからは仄かに甘い、憶えのある味。
これは飲み物じゃないと彼の肩を掴んで押しやろうとするよりも先に、
くらりと酩酊に似た甘く痺れる感覚と共に囁かれる妖精の"呪文"。
それに抵抗する力をかつて刻まれた呪いによって奪われていけば、椅子にかけていたサウロの姿はみるみるうちに縮んでいってしまうだろう。
舌の大きさにも大人と子供の差がありながら、それすらも逆転していくように──。)
■サウロ > 【移動します】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からサウロさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からレザンさんが去りました。