2023/12/26 のログ
■リス > 「うーん……解れるぅ。」
暖かなお湯の中で、体を解せば、ポカポカしているうえで、体も軽くなるような気がする。
お湯で、体を持ち上げてくれているような浮遊感があるので、良いわぁ、と体を優しく揉んでみる。
白い肌が、白いお湯で、体がすべすべしてくるような気もする。
きっと、すべすべになって居るのだろうと、思うのだ。
「はふぅ~」
お湯の中で、軽くなる体、ポカポカしてくるので、良い感じに血行が良くなっている。
うんうん、と良い感じになっていくから、これで、また明日も頑張れるーと、ガッツポーズ。
暫くお湯を堪能してから、そろそろ、退屈が溢れ始める。
誰かと、喋ってみたり、とか、あわよくば、良い感じな事をしたいな、と。
この温泉は、そう言う、性的な事をするための、出会いの場だとも言えるのだ。
出会いがないかしら。
出会いがしたいなぁ、なんて、リスは周囲を見回す。
もくもくした湯煙は、周囲を隠している。
ちゃぽん、ちゃぷん、と体をお湯に掛けて、待っていた。
■リス > 暫しの間、誰かいない者か、と思う物の。
矢張り、流石に、と言うか、両性具有は少ないものだ、さらにそこから、同性愛者となれば。
数はとても、とても少なくなってしまう物だ。
偶然を期待して、その偶然に当たりがあるという事は、殆ど無いだろう。
うん、と一つ頷いてから。
ざばり、と立ち上がる、ほんのりと温まった肌から、良い匂いがする。
温泉のお湯の匂いが移ったのだろう。
ほこほこしながら、少女は、そろそろ戻りましょうか、と呟いて。
脱衣所で、服を着て。
家路に帰るのだった―――。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」ふたなりの湯」からリスさんが去りました。