2023/12/18 のログ
■プリシア > 九頭龍の水浴び場、女湯。
熱いお風呂が心地良い今の時期、来客も多い事だろう。
友人と何度も通う、通い慣れた温泉だからと今日は1人で訪れていた。
誰かと一緒だと少しばかり気を遣ったりするのだけれども、1人であれば気兼ねなくゆっくりと出来る。
屋内風呂も露天風呂も色々と試しているし、今日は少し変わった場所は無いかと探っていた。
普段は浸かってのんびりとしていてばかりなのだが、ちょっと注意して見ると其れ以外の施設も見られる。
お湯が小さな滝の様に流れている場所、膝辺り迄しかお湯に満たされていない場所、遠目に見てはよく解らない場所。
今日は、そうした場所がどんな場所なのかを確かめ様と思っていた。
身体にタオルを巻いて、左手に桶に入ったお風呂セットを持って。
探険気分なのか、楽しそうにパタパタと小さな翼や尻尾を揺らし歩いている。
常連客であれば、知り合いであれば、小柄な身体に見合った小さな角や翼や尻尾も堂々と出している幼女の姿に何の違和感も感じないのだろうが。
初めて其の姿を見る相手が居る為らば、驚いたり珍しがったりするものだろうか。
■プリシア > 取り敢えずは、と温泉巡りをしているのだが。
施設によっては解る場所と解らない場所が在る。
滝の様に流れていた場所は打たせ湯、浅く満たされている場所は横に為って浸かる寝湯。
こうしたものは誰かが打たれたり、入ったりしていれば理解出来るか。
そして遠目に見えていた場所は、何かしらの建物なのが見て取れるのだが…
流石に見ただけでは解らない。
サウナなのかもしれないし、個室なのかもしれないし。
其処へと足を踏み入れねば確かめ様もなく、堂々と奥に迄踏み入って良いのか如何か、1人では決めあぐねていた。
■プリシア > 解った場所は解ったけれども、解らない場所は目の前に在る。
好奇心を取るか、素直に次の機会に回すのか。
考えて、考えて、考えて…
そうして決めたのは、次に誰かと確かめ様との事だった。
先ずは洗い場に向かって髪と身体を洗う。
洗ってから、さっき調べていた場所へと向かい。
今日の処は其れで満足しておくのだろう。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──あ゛ーぃ……」
夜。
一人ふらりと露天風呂に現れた金髪の男は、さっとかけ湯を済ませるとおもむろに
湯の中に身を浸し、湯の熱さが芯に染み渡る感覚に奇妙な声を漏らしていた。
「……フー、今日も素晴らしい湯加減だすばらしい。風呂ってなんでこんな気持ちエエんですかねぇ……」
ワハハハ……とご機嫌そうに笑い声を上げつつ独りごちると、湯船の縁にぐでりと背を預け。
夜空に浮かぶ月など仰ぎ見ながら、湯の中で両足を投げ出し寛ぎモードに移行してゆく。
程なく、ヘタクソな鼻歌なんかもこの場に響かせ始め。
「ンフー……極楽極楽。──後は、ステキな女の子の一人でも入ってきてくれりゃー言うことねぇーんだがのぅ……」
のんびりと風呂を堪能して満悦そうな息を漏らすと同時に、へらりと笑ってそんな欲望など口にしたりつつ
ちらりと出入り口の方に視線をやってみて。