2023/12/05 のログ
リス > 「………ぁ。」

 ゆっくりお湯を堪能していたのだけれども、大変な事に気が付いた。
 外は寒い、そして、お湯は暖かい。
 お湯から出たら、風邪をひいてしまいそうな気がする。
 とても、とても、寒いのだ、深々と身を切るような寒さになっている気がする。
 この、もくもくと、沸き立ち、揺れている湯煙が、寒さの証拠と言って良いだろう。
 時間が経てばたつほど、夜が深まるほどに……寒くなるのだ。

「どうしようかしら………。」

 もう少し寒くなると、冬眠してしまいそうだ、しないけど。
 ドラゴンは寒さに弱い、フリーズドラゴンとかでなければ、大体弱い。
 リスは、人竜だから、純粋な竜よりはましなのだけども、まし、でしかない。
 寒いので、お湯で温まる、でも、出られないわぁ、と、考えてしまえば、如何しようと思う。
 もう少し、温まったら、急いで、出ないと、と。

リス > 「うぅ………っ。」

 お風呂から出るのは、寒くていやだ。
 でも、家に帰らないといけないし、仕方がない、と少女は意を決する。
 ばしゃり、と大きくお湯を振りまきながら、少女は脱衣所へと、ダッシュ。
 ぱちゃぱちゃ、と浴場を走り、脱衣所へ。
 寒い寒い寒い、と言いながら、体を慌てて拭いて、服を着て。

 寒い寒い、と言いながら、少女はお風呂を去って行くのだった―――

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」ふたなりの湯」からリスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にセリアさんが現れました。
セリア > 旅籠に足を運んだのは久々だ。
一人、偶にはのんびり羽を伸ばそうと思い訪れた温泉。
一人用の部屋を取り、パッパッと脱衣場で衣服を脱ぎ落とし浴場へ。
ざっと身体を流してから、露天へ踏み入れる。ひやりと冷たい風に瞳を細め、他に人影もない岩風呂にその身を沈め…

「……ふぅ」

肩まで浸かったところで大きく息を吐く。

芯から湯の中に疲労が溶けていくような心地。
贅沢のような気持ち良さに思わず瞼も重くなるが、流石にこんなところでうたた寝はしない。

片肘を風呂の縁にかけ、リラックスしたポーズ。
たっぷりとした質量の乳房が、湯の浮力に委ねられて半ば湯面に浮いている。