2023/11/03 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 夕方、太陽が落ち始めて西日が目を燒き始めるよりちょっと前ぐらい。
赤み掛かってきた快晴と高めの気温に肌には優しい涼しい風が一遍に味わえる露天風呂。
「ん゛ーーー……! ……はーーー……」
湯の温度は結構高くって、足先から入って肩に浸かるまでに呻き声をたっぷり漏らしたが浸かっていると慣れてきたので今度は気の抜けた吐息が溢れる。
今日は少々暑かったのだがこういう日に限って、商業ギルドに顔出しだの、常連さんへの薬の宅配だの、切らした材料の仕入れだの……
外回りの用事が重なってしまって外を歩き回って結構汗をかいたものだから一風呂浴びに来た。
「たまにしか来れないけど……やっぱいいね……お風呂……」
ここな利用料金が割高、という訳で無く。ここって遅い時間になればなるほどあっちこっちであられもない声が聞こえてくるし現場も目撃する。
耳にも目にも毒で休みにきたはずが緊張してしまうのでこれぐらいの中途半端な時間にしか来れないのだ。
湯をひと掬いすると顔にかけて熱い湯と暖かくなった手で顔を流し、
洗髪のおかげですっかりくしゃくしゃ崩れた髪を手櫛で後ろへ流す。
「露天風呂付きの家とか憧れるなー。いつか買えるかなぁ……いかんっ」
皮算用してみるとなんだか悲しくなりそうだったので思考中断。
何か他のことー……他に楽しいことー……なんて思考巡らせ、
湯の中で胡座を組みながら瞳を閉じて悶々。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」から夏虎さんが去りました。