2025/05/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にヴェスタさんが現れました。
■ヴェスタ > 「……なんでぇ、閑散としてるじゃねえか」
時折訪れる冒険者ギルド内、この日は妙に人の気配が少ない。食事処も兼ねているから、大抵はざわざわと賑やかなものだ。
壁に掛かった時計を見れば夕暮れ時、飯時丁度と言うにはまだ確かに少し早いが、それでも一日中酒を浴びているような連中ぐらいは居るものなのだが。
他人を観察するのも趣味のひとつの、この獣人男としては喧嘩でも起きているぐらいの方が面白いぐらいであって、あまり静かだと張り合いがない。
がらんとした空間だと少々目立つ容姿なのも時折面倒くさい事もある。
「ま、とりあえずは―― これの支払いを頼む」
ギルド受付に、衛兵詰所から持ってきた書類を手渡して。
盗賊数人をふんじばって来て衛兵たちの所へぶん投げてやって、元が冒険者ギルドに出ていた捕獲依頼だったものだから、確かに該当の連中だ、と言う認定書類だけを渡されて、後の支払いやら何やらはギルドへ丸投げ、と言うことらしかった。
受付の木製カウンターの上に斜めに肘をつくように寄りかかって立ち、書類の確認で一旦ギルド員が奥へ下がるのを見届けて。
その間、周囲を見渡すが……やはりもっとざわざわしている方が面白いんだがなぁ、などと肩をすくめて。
■ヴェスタ > 少しして、書類の確認が終わったのか、報酬の袋を持ってギルド員が戻って来る。
それを受取りつつ、なんだか静かじゃねぇか、などと愚痴ともつかぬ他愛のないやりとり。たまたま出払ってるのか、皆何かしているのか、もっとしっかり夕飯時にでもなれば賑わいますよきっと、などとギルド員の方もつられて肩をすくめたりもしながら。
仕事で受付してる方としては、時折暇な時間がある方が楽ですが、などと苦笑い。
「ま、そりゃそうか。 俺みたいな流しの傭兵としては、忙しすぎると嫌だねってのは解らんでもない」
そう言えば、と。ギルド登録はしないのですか、と受付員に聞かれれば。
審査だのあれこれ面倒くせぇ、とその話の度に言っているのだが、傭兵仕事で間接的に実績がそろそろ溜まっているので、それで十分ですよ、と言われ。
「……お? そういうもんか?
書類やら何やらごちゃごちゃ作らなくていいってのなら、考えなくもない所だが。あんたの顔もそろそろ覚えつつあるしな」
出自だとか、そういうのを書かずに済むんであれば、悪くはない。と答えれば、それならこちらで何とかしておきますよ、と。
「ふむ。では頼んでおくとするか、急ぎではないしな、そのうちまた顔を出すだろう。
に、してもこう――張り合いがないもんだ、用事を済ませた後は……良い女でも向かいに座らせて、飯でも奢って話しでも聞きたい所だがな」
隣にではないのか、とすかさず突っ込まれるが――わはは、別に見境ないわけじゃないんだぞ、と言えば互いに笑い出し。
■ヴェスタ > 少なくとも、妙に暇そうだった、顔なじみになりつつあるギルド員の一人ぐらいは賑やかしてやったものだから、それもまた良かろうと思うものだ。
完全に誰も居ないと言うよりは、仕事の客でも少しは来た方がそれこそ張り合いがあるだろう。
「よし、ではまた、な。 と言っても飯は何か食っていくつもりだが――」
ギルド受付、の方への用事は本日これにてお開きだ、と。
空いているぶん、注文した飯はすぐ出来てくるだろうと、食事用の席の方へと向かって行って。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からヴェスタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイナさんが現れました。
■ロイナ > 平民地区に数あるギルドのひとつ。
全体的に建物が古びており、年季を感じさせる屋内の隅。
冒険者同士の相談であったり、交渉に使う為のスペースなのか、酒場めいたカウンターやテーブル、椅子が
並ぶ所の一つに腰を下ろし、パラパラと採取依頼の紙を捲って眺めていた。
「ふ~ん……」
簡単だなぁ、というのが正直な感想。
これなら誰かと一緒に行くまでもなく、一人で事足りそうなイメージはある。
最も場所が場所──メグメール自然地帯にある鬱蒼とした森──なので、面倒さはあるようだが。