2025/05/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 平民地区の市場
昼のそこは肉や魚の焼ける音、フルーツを割ってカップに入れて売ろうとする商人たち
屋台と食料屋の昼食争奪戦だ
そんな賑やかな街のすみっこ、並べられたと言うより捨てられた大きな木の箱の上に小さな少年がちょこんと乗っかっている
膝には安価な木のバスケット
中にはチーズやトマト、レタスやゆで卵のサンドイッチ

「あむ、あむ」

3箱目のそれを平らげる。小さな体躯だが子供らしくよく食べる。
ぶどうジュースをんく、んくと飲んでのどに詰まりかけのサンドイッチをながしこみ

「ぷっはー♪」

と満足そうな笑顔を見せている

シャルティア > 木箱に座って足をぶらぶら
時々キョロキョロと日陰になった壁際や木箱を見渡す
猫ちゃんとかこないかな、いないかなといったように
何もいないので街の喧騒をニコニコと眺めながらもぐもぐと次のサンドイッチを食べる

「風がすずしくて、おひさまはつよくて、きもちいい♪」

人懐っこく目を細めて空を見上げる。 今日もいい天気だ

シャルティア > ひょいっと木の箱から降りる
木の箱をまとめて大きな紙袋につめこんで
その紙袋をつかんで、たたたたたっと駆け出していく

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」にレンさんが現れました。
レン > 「はぁ~……後は待ってるだけ、だべかぁ……」

平民地区に構えられた冒険者ギルドの一つ。
そのロビーの片隅で、レン・ウォーレンはこぢんまりと椅子に腰掛けていた。
学院の授業の課題として、洞窟内の素材採取が出されたものの、
魔術師としては素人に毛が生えた程度のレンではソロでの達成は難しいだろうと、ギルドで同伴してくれる冒険者を募れと別途指示を出されたのだ。
受付で事情を説明し、学院からの依頼という形で貼り出して貰うところまでは済ませたので、後は依頼を受けてくれる者が現れるまで待機と告げられて今に至る。

(……何度か来た事あっけど、やっぱし冒険者様たちってキラキラして見えンなァ……)

ただする事も無く依頼の貼り出された掲示板のそばでギルド内を眺めて過ごすこと小一時間。
時に行き交い、時に屯する冒険者たちを眺めながら、レンは顔半分を覆う前髪の下から憧れに目を輝かせていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」にエフィネさんが現れました。
エフィネ > 「まーた無理難題を…。もっと学生を支援しなさいよね…」

少年が熱心に見つめる掲示板に、軽鎧を付けた紅い長身の女性が訪れる
丁度少年の依頼書を見て、はぁ、とため息をついた後に躊躇いなくそれを剥いでギルドのカウンターへ
受付と一言二言会話している

「……。わたしが、受けるよ。うん。心配ないですよ」

受付も、安心したようにうなずいてから、待機している少年の方を丁寧に示せば
それに導かれて、女性冒険者も少年の方を見る
一見すると性格がキツそうな。気の強そうな印象を受ける容貌である
お姉さん、という言葉がぴったり当てはまる雰囲気であろう
その冒険者は、躊躇いなく少年の方へと歩みを進め、目の前まで

「学園からの依頼は…君との素材収集で合ってる?
さっき受付さんと話してきたけど、私…エフィネが受けるよ。よろしくね」

軽く微笑みを浮かべながら、片手を差し出して握手を求めてみよう

ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」にグアルティエロさんが現れました。
レン > 「ほ、ほぁっ!?」

いずれ魔術を修めて、自分も冒険者に……とぼんやり夢見がちに考えていたところで声を掛けられた。
自分の世界に入り過ぎていた為か、全く気付かなかったことと、
驚きの余り奇声を上げてしまったことに気恥ずかしさを覚えながら、紅髪の女性を見上げる。

「あっ、えと、そこな掲示板に貼っとった依頼のことなら、違いネす。
 う、受けてくれたンだか? あ、ありがとうごぜえます、オラ、レン……レン・ウォーレンです」

顔を上げた先に立つ女性は、一見して経験豊富な冒険者であることが窺える。
気の強そうな雰囲気に気圧されながらも、慌てて椅子から立ち上がると差し出された手をそっと握り返した。
エフィネさん、と名乗られた名前を復唱しつつ確りと記憶に刻み込む。

「正直、今日がダメでも明日明後日と余裕はまだあったはげ、
 こんな早くさ一緒に行ってくれる人ば見つかると思ってねがったから驚いちまって……」

たはは、と笑いつつも先の奇声の言い訳を口に。
依頼内容の方は問題無いだべか、と小さく首を傾げる。主に報酬面で。

エフィネ > 「うん。受けたよ。よろしくね…ええと、レンくん、でいいかな?」

恥ずかしそうにしながらも自己紹介をしてくれる少年に微笑みかける
受付から渡された、依頼を受けた証明の書類を少年に見せてからくるくると畳んでポーチへしまう
少し言葉は聞きとりにくいが、このくらいなら問題ないと判断し

「あはは。…これ、学校の課題でしょ
たまにあるんだけど、結構みんな面倒くさがって後回しにされがちなんだ
けど、課題だから早めに済ませておきたいだろうし、私結構稼いでるから報酬も気にしなくていいよ」

エフィネ自身も、洞窟の採取依頼など何度も受けたことがあるし
高額の依頼も慣れっこであるため懐には余裕がある
それに、困っている人は放っておけない性格であるから…
中々受けられることのない、いわゆる焦げ付きそうな依頼を率先して受けることにしている

「どうする?準備できてるならすぐに乗合馬車にでも乗って、向かえるよ?」

てきぱきと話しを進めていく常に準備万端な女冒険者は、ただし少年の準備を優先する
何か気がかりなことがあるなら聞くし、後日に改めてというならそれにも応じると告げよう

レン > 「あっ、はい。レンくんでも、呼び捨てでも、好きな様に呼んで貰って大丈夫です」

よく考えてみれば自身の服装だと性別が判別し辛い事に今更ながら気付く。
名前を名乗ったところで男女のどちらともとれるような名前であるし、顔を見せようにも半分は前髪で隠れているし。
これから暑くなってくる事もあるし、学院の外に出る時はもう少し薄着で居ようと思うレンだった。

「そっす、他の生徒は一人だったり友達同士でパーティ組んだりしてっけど、オラ魔術師としても中途半端で……
 一緒に行ってくれる友達も居ねンで、冒険者様のお力さ借りねばって……それで」

依頼を出すに至った、と経緯を語る。
ともあれ学院側も請け負われる可能性の低さを考慮していたのか、期間は広めに設けられていた。
場合によっては他所のギルドでの募集も視野に入れられていたりしたわけだが。

「い、一応冒険者様が出たい時にすぐ出られる様さ準備は万端にしてあンで、エフィネさ…様が行けンなら行きましょう。
 ……あっ、えと……現地での戦闘はお役に立てるか分かんねスけど、大丈夫だべか……?」

魔術師の卵どころではない腕前で戦闘での使用はほぼ絶望的。
腕っ節に頼る方が早いけれど、近接武器はまともな装備が無い。そのため、有事の際はエフィネに一任してしまう事になるが、それでも平気かと訊ねて。

エフィネ > 「わかった。よかった、間違ってなくて
じゃあ、レンくんって呼ぶね」

あはは、と快活に笑う
声から多分オトコノコだろうとは思っていたが一応の確認であった

「そっかあ…。でも、学院に入ってるってことはある程度の素養があるってことじゃないの?
頑張っていったら何とかなるよ。そんな落ち込まないで」

何となく、しゅん、としている雰囲気を感じ取って励ます
自分の知識では素養がある人物を招き入れているのが学院だったはずだ
入学できたということは、少なくとも学院にはとりあえず認められたということだと思っている

「よっし!じゃあ、馬車の時間には余裕あるしゆっくり向かおっか
ん?……ふふ、心配しないで。この洞窟は行った事あるし、油断もしないから
これでも、結構頼れる冒険者なんだから」

とん、と自分の胸を叩いて
自慢するというより、安心させるための自信満々なふるまいだ
ウィンクしてから…また受付に向かい
ギルドにいつも預けている前衛用の装備を取ってきて

「さ、行こ。レン君。学院のことってよく知らないから、色々教えてよ」

軽く少年の手を取ろうとしつつ、乗合馬車の待合場所へと向かっていこうと

レン > 「い、一応、魔力量は普通の人さ到底及ばないくらいって事で学院さ来たんだけンど……」

魔力の量は多くとも、それを扱える才能に恵まれなかった。
その為現在並ならぬ努力で人並みに魔術が扱えるように猛勉強中であることも添える。
現状、火の玉ひとつまともに出現させられないのだけれど。

「頼れる冒険者様……ってのは、一目見た時から分かってるけンど。
 洞窟内の魔力濃度が変化してて……もしかすっと、迷宮(ダンジョン)化すっかも知ンねって注意を受けたんで共有しとくべな。
 王都からも近いはげ、苦戦する事は少ないだろうって話だけンど……油断しない様に、お怪我とかされない様に気を付けてくんろ?」

油断大敵とは言うものの、少々心配し過ぎな気配を見せるレン。
相手の実力を信用していないというよりは、万一何かあった時に申し訳が無いという気持ちが大きい所為である。

「……が、学院の事だべか? お、オラが知ってる範疇でええンなら……」

手を取られ引かれながら、期待と不安と諸々入り混じった表情で待合場所へと向かうのだった。

エフィネ > 「ん、ありがと
私、マッピングもある程度できるから大丈夫だよ
遭難用に携帯食料もそこそこ持ってきてるし!」

忠告を受けて、しかもこちらを心配してくれる少年に笑いかける
迷宮化程度なら対応はできる可能性が高い
それ以上に何かあった場合は…臨機応変に対応するしかないだろう

「もちろん。実は入ったことないから学院の中のことはほとんど知らないんだよねー」

少年がこけないように、しっかり歩調を合わせ、冒険へ向かおう――

エフィネ > 【移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」からエフィネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」からレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にガリアさんが現れました。
ガリア > 酒場の奥には、客寄せの為のちょっとした空間がある
音楽を奏でたり、舞を踊ったりと言った余興に使われる事も在るが
酒場内で喧嘩や乱闘が怒った時に、申し合わせた様に其処へと引っ張り込んで
殴り合いの見世物へ発展する、何て事も割とよくある

つまり所、多少は動いても支障ない程度の広さが在る訳で、現在
其れを利用して、何故か客を相手にした、徒手空拳&護身術講座が始まって居た。

「――――――まず大事な前提としてだけどなー。
……武器持ってる奴相手に、自分が手ぶらだったら、一般人は先ず逃げな。
素手で獲物アリを相手にするのは、普通は難しいからなァ。」

こう言う場合は如何したらいい、ああ云う場合は如何すれば良い
そんな質問に、椅子に座りながら解答例を示しつつ
ふと、そんな中で、荒くれでも無い、冒険者でも無い
戦闘とは無縁の市民から投げかけられた、『刃物相手に如何するのが良いか』と言う質問に
真っ先に出した回答が、上記である。

先ず、如何にかして相手をするって言う考えは捨てた方が良い、と
其の上で、例えば逃走出来ない状況。 誰かを守るだの、逃げ場がないだの。
そう言う状況であるならば、と、少しばかり思案して。

「――腕は切られても、最悪死なない。
胴体に一撃食らわない事だけ考えて、刃物を取り落とさせる。
手首の辺りを思い切り殴ったり、叩いたり、だな。
ただ、正直素手よりも、何か物を投げたり、棒切れでも持ったりした方が、理には適ってるなぁ…。」

生き延びる、と言う事を前提に。
如何にか出来る事を考えると、其れが安牌だろうか。
身体操作だとか、攻撃の入れ方だとかを教えても、基礎が出来て無い者には無理なのだし。

ガリア > 「だから、日頃からちゃんと身体を動かすのはお勧めだな。
抵抗するにせよ、逃走するにせよ、動ける方が成功しやすいだろ?」

少なくとも五体満足で、動く事に問題が無いのなら。
逃げ足の速さは役に立つぞ、とか、割合本気で言う。
――まぁ、無抵抗の市民に刃を向ける様な連中は、どのみち容赦なんてない
狙われない様に気を付けないとな、とは言いつつも、椅子から立ち上がり

「んで、ほら…、良く在るあれだ、刃物構えて身体ごと突っ込んで来る奴な。
……ちょっとオマエ相手役やってみ? ゆっくりで良いから。」

ひとつだけ。 もしかしたら役に立つかもしれない、動きのパターン。
其の辺の若い奴を一人招き、武器持って突っ込んでくる役をやらせれば。
軽く手を叩いて合図をし――

「大体、腹を狙って来る。
次点で胸元とかだろうけど、肋骨は骨が在るから、意外と刺さり辛い。
で――まず、思い切り横に払う。 身体ごと突っ込んで来るから、止まるとは思わない方が良い。
物が在ったらぶつけても良いけど、兎に角、軌道を逸らす。
で、自分は大きく横に回避する。」

突っ込んでくる若者に対して、手首を狙う形で、大きく腕を振るう。
切っ先が胴体から逸れれば御の字、と説明入れながら
払った方向とは反対側に、ひょい、とすれ違う形ですり抜けては。

其の儘、脱兎の如く、思い切り走る――そぶり。

逃走する為の隙の作り方、あくまで一例だと、そう教えよう。
如何にかして逃げる。 其れが、戦う術を持たない物の正しい抵抗の仕方だ、と。

ガリア > そんな事をやって居る内に、店主から声が掛かる。
夜の時間となって、他の出し物の準備が整ったらしい
此方はと言えば、あくまで、合間の時間に行って居た突発の講習会故に

「よーい、解散。 かいさーん。
また暇が在ったら喋りに来るから、其の時にだな。」

己も、非番の日に暇を持て余してやって居た節が在るから
また機会が在れば、暇潰しにやるのも多少は需要がありそうだ

椅子を元の席に戻し、大きく伸びをしては
店主から、客の引き留めに貢献した例として、串焼きが一本差し出された
酒よりも肉、と言う派閥故に、やったぜ、と機嫌良く受け取れば
其の儘、酒場を出て、夜の街へとのんびり飛び出して行くのだ――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からガリアさんが去りました。