2025/05/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地裏の酒場」にアードルフさんが現れました。
アードルフ > カランカラン── 軽やかに響くカウベルの音と共にその室内から客は消えた。
常連であった客が残したロックグラスには、まだ手付かずのまだ手付かずのカルヴァドス。
喧嘩したわけでも粗相をしたわけでもない。ただ……女房にバレて引き摺られただけである。

「相変わらず、懲りねぇのな……。 ってか見せつけてんだろアレ──」

嘆息交じりに呟いてグラスを回収しカウンターの中で氷を回し馴染ませる。
それを口に含めばストレートよりも強調される甘味に双眸を細め、味わいながらため込んでいた洗い物に手を伸ばす。
氷が解けるに任せ琥珀色の液体が薄まるのを楽しみながら飲み干すころには洗い物も終え。

「こうなりゃいっそ……店閉めてでもいいっちゃいいが……」

さて、どうしたものかと、背後にある棚の備えも十分でサボリの理由が今一つ、見つからなかった。

アードルフ > 「っと……もういいか」

カウンターの中から適当な乾きものとナッツの類を皿に広げ
先ほどまでは甘かったもの、口直しにと辛口のブランデーを用意して本来は客用であるソファ席へと
どうせ客が来ないならばこのまま部屋にあがるまでと、開き直って始める晩酌。グラスの中で転がる氷が少々寂しそうに音を立てる

ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地裏の酒場」からアードルフさんが去りました。