2025/04/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にヴェスタさんが現れました。
■ヴェスタ > 平民地区のとある酒場、二階は宿も兼ねている店。今はそこで数日寝泊まりしている獣人男、一階の酒場の片隅で、いくつかのメモ書きの紙を見比べながら、軽く食事をしている最中である。
先日、街を歩いて書き留めて回った借家や売家のメモであったが、どちらかと言えば食事の方が進むだけで、読み進めるのはあまり進んでいない。
「わからん。どのぐらいがこの辺りで……普通、ぐらいなんだ?」
故郷の地以外で家の事など真面目に考えた事がなかったし、この王都内でも大雑把に分けて三段階ほどの地区の違いがあるぐらいは流石に把握しているものの、真面目、な取引自体を見つけるのが少々難しいような土地柄ゆえに、どれがどう、正しい相場、なのかがいまいち良くわからない。
「調べさせれば手っ取り早いのは確かなんだがなぁ。これに関しては自力で何とかしたいからな」
人を使って、ならその道に明るい者を手配すればあっという間の話なのだが。半分趣味、でやっている部分ゆえにあまりそれはしたくない、と律儀に考えているのである。
考え事をしていると、既に卓上にあるスープやらが冷えてしまうな、とそちらへ手を伸ばし、少し啜り。
一つ二つ挟んだ先の席で、おそらく酔っ払い同士であろう小さな小競り合いが起きるなどしているのを、酒場なんだから騒がしいのは当然として、程々にしておいてくれよ、などと苦笑いしながら眺め。
■ヴェスタ > 暫く、食事を進めつつ片手間でメモ書きを読み比べる、のを続けていれば、小競り合いの席からエールのカップが一つ飛んできたのを空中で掴み取る。
ゆらり立ち上がれば、小競り合いからいよいよ喧嘩、と言う様相になっていた席までぬるりと詰め寄り。
その酔客二人の服の首根をがしっと掴めば、牙むき出しの顔でニタァ、と威嚇してやって。そのまま店の外へと放りだしてやれば、他の客達と親指を立て合ったりしつつ。
「丁度飯も食い終わった所だ、後は部屋でじっくり考えるかね……」
散らかしていたメモ紙をかき集め、二階の宿の部屋へと階段を上がる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からヴェスタさんが去りました。