2025/04/18 のログ
影時 > 向こうのこの王都に来てからの動き、動向を聞けるなら、正しかったと思うだろう。
あとは何事もつつがなく、危うさが無ければ、日々の糧も安定して得られることだろう。
ただ、余程の事は不意に。そう、不意に現れる。どんな者にも分け隔てなく。

「その筈なんだが、こいつらは……何だろうな。俺が無害とか思ってンじゃないだろうな?まさか。
 いつかそのうち魔法を操るようになってみせたら、ビックリだよ。
 
 ――……そうだな。お前さん、結構やるだろう?
 そんな気がするような御仁に前に会ってたら、そうそう忘れやしねぇとも。

 って、あー。あんまり褒めるとこいつら調子になるから、程々に、な?」
 
この二匹に初めて会った時のことを思い返す。強い警戒心は――無かった気がする。
其れ位思慮深く、頭も良く、イケてると思ってそうな毛玉は、世の中きっとそうそうお目にかかるまい。
専用誂えとはいえ、マジックアイテムを適切なタイミングで使ってみせるものは、滅多なものではないのは確か。
滅多なものではない、というのも、今は毛玉たちが懐いている相手とて、同じだろう。
言葉を交わす相手の装備、腰の物をを見遣る。
初心者にありがちな粗悪、粗末の二言とは無縁と思えるのは、それらを己がものとしている立ち振る舞いから。

「おっと。お呼びのようだ。
 邪魔してすまんね。――頭数が少ない時があれば、呼んでくれ。
 二匹は賑やかしだが前衛に鍵開けや斥候もやれて、分け前も増える。きっと、役に立つだろうよ」
 
さて、お呼びがかかったようだ。促されれば惜しそうにお互いに顔を見合って、最後にもう一擦りして、ぴょいと飛び上がる。
二匹が跳びつく先はもちろん、飼い主の肩の上だ。見事に跳び移れば、またね、とばかりに小さな手を振って。
その仕草をちらと見ながら、己が得意分野も告げておこう。
頭数が足りない時、ギルドの受付に呼び出しをかければ、直ぐに都合がつくだろう。

リーザ > 「懐いているだけではないですか?
そうなったら頼りにより頼りになる子たちになりますよ。
どうでしょうか……多分それなりですね。
そう言うあなたもできますよね?でしたら私も忘れないと思いますよ。
それはそれで見てみたいと思いますね」

男に懐いているので攻撃しないのでは、と告げ。
頭がいい動物は数多くいるが、ここまで賢いのはそうはいない。
知らないことではあるが、道具を使うという時点で普通の動物にはできないことなので特別なことなのだから。

そして男から感じる気配は強者のそれ、もし以前に出会っていれば忘れることはないだろうとその姿をもう一度見て。

「ようやくです。
いえ、話し相手になって頂いて感謝します。
依頼で手が足りない時にはお願いしますね」

自分が呼ばれれば両肩の二匹は男の方に飛び移ってしまい。
小さな手を振る可愛いしぐさに手を振り返し。
そして男の言葉に、その時はお願いしますと口にしては笑みを見せ。

それでは、と告げて小さく頭を下げて受付にと向かって。

影時 > 「まあ、そう、……だよな? 云うことちゃんと云えば、耳傾けてはくれるしな。
 いつかいずれ魔法使いだすなら、気長に楽しみにしておくとしよう。
 
 そうそう、……それなりに、ね。
 手合わせでもできたらとは思うが、まァ、いきなりにとは言うまいよ。
 
 調子に乗ったこいつらか。――際限なく、ヒマワリの種とかクルミとか食わせろとか良いそうだよなぁ」
 
頭の良さ、という言葉で片づけていいものか。
年月を経ればその内喋り出して、人に化けそうな気がしなくもない賢さの類の気もしなくもない。
ただ、できることが増えだすことに対し、何も悪いことはない。ようは適切に使いこなせるか。
お互いにそれなりにやる、と。そういうことにしておこう。
お互いの手並み、武練の冴えは実際に戦ってみれば分かるだろうが、それを今望むのは時期尚早が過ぎるもの。
そんな飼い主の癖を知ってか、好物の名が上がればぴょこぴょこ跳ねだす様子に小さき息を吐き。

「然様か。こちらこそ、だ。ああ、その時は喜んで手ぇ貸してやるともさ」

小さな子分たちに倣って受付に向かう姿に手を振り、ふぅむと息を吐く。
思うところはいくつもあり、考えることもある。
だが、刻限が刻限となれば、そろそろ食事にしてもいいかもしれない。そう考えつつ、隣接した酒場へと足を向けて――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からリーザさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」から影時さんが去りました。