2025/04/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジャッキーさんが現れました。
■ジャッキー > 昼時、平民地区大通りに面する大広場。
晴れた日には、奥様方の井戸端会議や犬の散歩に学生の昼飯の溜まり場、
等、等、多くの人が思い思いに過ごす憩いの場であるが。
雨がざあざあと降りしきっていると人気は疎ら。
雨粒が地面を花壇を東屋の屋根をばちばち叩く音ばかりが響いていた。
「ん~~~……」
そんな一角、東屋の屋根の下。
濡れた傘、濡れた刀を立てかけて、少年が机に屋台で買った食べ物あれこれ並べて昼飯中。
片手には揚げた馬鈴薯がどっさり詰まった袋を鷲掴み袋ごと口に運んで、もぐもぐもぐ。
「……すんげぇおいしいな……なんだこれ……」
塩味の効きが好みで、揚げたてじゃないけど食感はさくさく、中身は油が程よく通ってしっとり。
思った以上に美味しくって険しくなっている眉根と何度をポテトに向けて
「しばらく通お」
美味しそうな顔はしてないけれど独り絶賛しながら独りごちていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアメリア・ストライデンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアメリア・ストライデンさんが去りました。
■ジャッキー > 「しっかし……」
くっきりと皺が刻まれた眉間に睨みつけるよう細められた瞳。
それが公園内を見渡してから雨粒降りしきる天を見上げる。
雨足は弱まるどころか強まる一方で風も出てきた。
屋根はあっても壁はないから時折足に腰にと掛かる雨粒に
『冷たいもう!』と文句を垂れながら足を引っ込める。
「こりゃーもーずぶ濡れ覚悟で走るかぁ……?」
もう結構浸水してしまって履き心地は、別に普段から良いわけでないけど更に悪い靴。
緩んでいた靴紐を一旦袋を置いて結び直していると今度は項やら頭に雨がかかった。
『冷たーいもー!』と文句をさらに垂れつつ、弱まるのを期待するか、濡れ鼠になるか、悩みどころ。
ちょっと歩いて他の雨宿り場所を探す、のも考えたけれど。
自分の格好だと物乞いに見られて追い出される事も十分有り得る。
以前何度もそうなった事もある経験から踏まえて……
「ん~~~……」
どうしよっかなあ、と、首を傾げる。
■ジャッキー > 悩むこと、暫し、暫し。
「しゃーねぇ!」
ずぶ濡れの覚悟完了。
お昼ご飯をご馳走さまと手を合わせ片付けた後、
傘と刀を一緒くたに佩いて雨の中へと走り出した。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からジャッキーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
■ラリー > 「…よし」
ある日の平民地区の古書店。開店の準備を済ませた目立たない少年は、感情の起伏というものが
見られないながらどこか達成感を滲ませる声色でそう漏らすと、静かに店の扉を開けた。
店の方角の関係で陽光が店先に差すことはないが、代わりにその向かいの景色は明るく太陽に照らされている。
その光景にまぶしげに少し目を細めてから、扉の掛け看板を反転させ"CLOSE"から
"OPEN"に変え、開店の作業を完了する。
あとは店内に戻り、いつもどおり悠々と読書しながら来るかもわからない客を待つ…そう思って
いたところで、こちらに近づいてくる足音が聞こえる。
珍しく開店早々の客の訪れか、それともなにかまた別の用向きか…
ともかく少年は緩慢な動作で顔を振り向かせてそちらを見た。