2025/03/14 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にクローネさんが現れました。
クローネ >  
夕暮れ過ぎの酒場。
冒険者ギルドに併設された酒場は仕事帰りの冒険者で賑わっている。

そんな中、カウンター席でタンブラーに波々と注がれたエールを手に、上機嫌な女が一人。

妙に羽振りがいいな、と怪訝な顔をするのは酒場の店主である。
それもそのはず、往々にしてツケで飲み喰いし、適当に連れ回した男にそれを払わせることでも有名なビッチ女が、
自らの財布から金を出してツケを払った上に目の前で豪遊しているのだから。

「ちょーっと臨時収入があってね♡」

クスりと意味深な笑みを浮かべる女。

実のところ、無名遺跡でのパーティー探索で得た一部の報酬をちょろまかし、パーティーリーダーの冴えない男を誑かしてその口を封じたのだった。

妙なことに手を出してねえだろうななどと呆れ顔の店主と裏腹に女は悪びれもなく酒を呷る。

クローネ >  
冒険者達の間で報酬やトレジャーの着服などはタブー中のタブーである。
しかし女はそんなことを気にも留めない。
やられる方が悪いしバレてもどうにでもなるだろうと踏んでいるのだ。

「こないだの男?
 あ~、だめだめ。若くて顔がいいだけでアソコも小さいし。
 ミミズでも飼ってんの?みたいなさぁ」

酒の勢いも深まり、口からも品のない言葉が漏れる。
まあ、酒が入っていなくともこの女の口の悪さは筋金入りであるが。
椅子の上で長い脚を組み上げ、集まる視線を小馬鹿に鼻で笑いつつも、一夜の豪遊は続いてゆく。