2025/02/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 琥珀のグラスを傾けて。
場末のバーで喉を焼いて、一人煙をくゆらしている。
紙巻き煙草に似せた麻薬を吸い込んで、緩く息を吐く。

平民地区にしては珍しい、ピアノと生歌をやっている店で。
濁った眼で店内に視線を彷徨わせる。
女の歌声が遠く聞こえ、夜に零れた音を拾い集めるように耳を澄ませて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にスティーブさんが現れました。
スティーブ > 「攻撃魔法に覚えのある魔法使い、居ないもんかね」

うーん と腕を組んで掲示板の前でとある依頼書を眺めるのは筋肉隆々の厳つい大男。
自分の身の丈近くある長剣を背負い、厳つい鎧とボロボロのマントは歴戦の風格を漂わせる。

これから討伐に向かう敵は近接戦闘では攻撃のチャンスが少なく、我慢を強いられる戦いとなる。
ソロでの撃破も非現実的ではないが、セオリーがあるならそれに従うに越したことはない。

「あんまり贅沢は言わんから、良さそうな人が居たら声かけてくれよ」

ギルドの職員に手を振って、よろしくなと告げれば酒場で暇を潰そうと。
酒には耐性がないので果実水を頼んで最小限の食事に留める。

周りに魔法の心得がありそうな者がいないか見回し、たまにわざとらしく「魔法使いがいねぇ」と零す。

スティーブ > しばらく待っているが、特に名乗りも呼びかけもない。
冒険者として活動している者の中で魔術師は決して珍しくないはずだが、旬の依頼に人が流れてるのだろうか。

「おーっと……これは一人でガチる覚悟もしとかないといかんやつか?」

せめて間接攻撃……弓やそれに連なる得物が使えるもので妥協すべきか。
これから対峙する魔物の情報は織り込み済みだが、情報に囚われて自ら制限を厳しくしすぎていないか考え直す。

盾役は買って出る。特にこだわりがある訳じゃないがそこに手頃な依頼があるから食いついたまでだ。
倒した事もある。……あるからこそ己のスタイルとの相性の悪さは身に染みて理解している。
刻限を設け、その時までに人が見つからなければ修行と思って一人での討伐を断行しようと。

ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からスティーブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ラリー > 平民地区内のその小さな古書店は、わりと地区の中心の近くにありながらほとんど目立たず、立ち寄る者もそう多くない。
また古書店という性質上、商品の劣化を避けるために出入り口の向きなど日差しが殆ど入らない設計になっていて、店内は薄暗い。
そんな店の奥、接客カウンターの向こうで椅子に座って文庫本を読んでいる店番らしき少年の姿があった。

この店は少年の実家が経営しているもので、書類上は別の人間を立てているが実質的な店長は少年が務めている。
それ故、この店は少年にとって学院の図書館以上に自由のきくテリトリーである。
獲物となる対象が訪れれば、ほぼ確実に術中に囚われる羽目になるだろう。
もっとも、客足の少なさから獲物の出現は図書館以上に運任せではあるが…その時はその時、が少年のスタイル。
ただ静かに、読書に没頭しながら客の訪れを待ち続ける。

なお主な客層は通常の書店では見つからないような商品を求めるマニアックな本好きか、
遠方の客との本のやり取りの依頼を受けた冒険者あたりとなる。
少年の修理の腕はそれなりに定評があるため、そうした依頼もぼちぼちやってくる。

「…ん」

そうしていれば来客を告げるドアベルの音が響いて、少年はゆっくり本から顔を上げ
珍しく現れた客の姿を視界に入れた。
さてその客は少年の獲物になりうるような者なのか、それともなんでもない一般客か…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。