2025/02/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にクローネさんが現れました。
■クローネ >
目覚めたのは、酒場の二階の一室。
ふあ、と欠伸を噛み殺して、寝台の上で身を起こせば、一人。
色白の裸体を起こして纏わりつく黒髪を掻き上げて、手近にあったグラスを手繰り寄せ、煽る。
昨夜の残りの酒が喉に流れ、その熱に少し意識がまともになってきた。
「……昨日どうしたんだっけ」
酒場で随分遅くまで飲んでいたことは覚えているが、ベッドには自分一人だ。
二階のこの部屋で目が覚めたということは、多分誰か適当な男と此処に来たに違いない。
記憶が殆ど定かでないが裸で寝ていたあたり、まあいつものことかと。
■クローネ >
「ったく、一声くらいかけてけっての…」
寝台から形の良い尻を浮かせて立ち上がる。
少しフラつくのは深酒の影響下。
窓のカーテンの隙間から差し込む陽光が眩しい。おおよそ昼前か。
「……今からギルド顔だしてもロクな仕事ないし、今日は休みにするか…」
小さな桶に満たされた水にタオルを漬け、晒した裸体を拭きあげ、髪を整える。
どんな男だったっけ、と思いつつ、まぁいいかといつものように軽く片付けて。
一通り身綺麗になれば。脱ぎ散らかされていた服を手に、身支度を整え、テーブルの上に放置された部屋の鍵を手に、ドアへと向かう。
■クローネ >
部屋を出て、酒場の階段を降りてゆけば昼食時でもある故か、酒場の客足は程々。
この時間は冒険者は仕事に出向いていることが殆どだ。故に客の殆どは街の一般住人だろう。
もしくは、自分と同じような不良冒険者か。
「ちょっとマスター。昨日アタシどんな男引っ掛けたか覚えてない?」
そんな言われても困るような言葉を店主に投げかけつつ、カウンターに部屋の鍵を返し、そのまま椅子へと腰掛けて。
「なんか食べるもんだして。何でもいいから」
カウンターで気怠げにそう注文。
仕事はいいのかなんて問いかけられたが、今日はオフ、と即答で返す。
■クローネ >
昼食を適当に終えれば、女は酒場を後にする。
夜までどこかで時間を潰すかー、と気の向くまま足の向くままマグメールの城下町へと姿を消した。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」からクローネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
■ラリー > 「…よし」
ある日の平民地区の古書店。開店の準備を済ませた目立たない少年は、感情の起伏というものが
見られないながらどこか達成感を滲ませる声色でそう漏らすと、静かに店の扉を開けた。
店の方角の関係で陽光が店先に差すことはないが、代わりにその向かいの景色は明るく太陽に照らされている。
その光景にまぶしげに少し目を細めてから、扉の掛け看板を反転させ"CLOSE"から
"OPEN"に変え、開店の作業を完了する。
あとは店内に戻り、いつもどおり悠々と読書しながら来るかもわからない客を待つ…そう思って
いたところで、こちらに近づいてくる足音が聞こえる。
珍しく開店早々の客の訪れか、それともなにかまた別の用向きか…
ともかく少年は緩慢な動作で顔を振り向かせてそちらを見た。