2025/01/10 のログ
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クロス > 「近い…?あの店か。
丁度行こうとしていたが…まぁ、別に良いか。」

(近くで飲んできたと言うメアリ。
自分の目的地でもあった場所は先に済ませてきてしまった様であり、今日の訪問はキャンセルとなった。)

「だったら、ちょいと事情が合ってな…一度、働いて世話になっている酒場があるんだが、そこに行くか?
少しばかり歩ていくかもしれないがな。」

(当たり前の様に隣に並ぶ様子を見れば、フゥっと鼻でため息を漏らす。
どうやら相当酒が回っている様子であり、いつもと比べて少しあざとさがある様に見えた。
クロスが働いたことのある酒場の方角を指させばそのまま歩き始める。
いつもは大股で早いが、今回は少々遅めに幅を狭めて歩くことにした。)

メアリ > 「ありがとうございます。ふふ、たまには我儘も言ってみるものですねぇ。
少し歩くくらいが酔い覚ましになって良いですから大丈夫ですよ。」

溜息を洩らす男の隣でご機嫌な様子を浮かべながら、指さした方向を確認して共に歩き出す。
男の歩幅が自分に合わせられている事にはすぐに気が付き、メアリの視線が相手の足元に一瞬落ちると
今度はおもむろに男の顔を見上げた。

「相変わらずお優しいのねぇ。私なら普通に歩いたってついてこれると分かるでしょうに。」

などと言いながら少し身体を寄せて、戯れにコツンと一度軽く肩をぶつけた。

クロス > 「そうかい、そりゃ好都合だな。
今夜は随分と回っているみたいだし、平常運転になってくれたらこっちも万々歳だ。」

(自分の提案にご機嫌な様子を見せるが、それに対比して男はどこかやれやれっと言ったような雰囲気だ。
いつもの大人しい雰囲気とは打って変わった態度にちょっとした違和感を覚えたからだ。)

「…うっせ」

(顔を見上げると自分が歩幅を合わせている事について言ってくる。
肩をぶつけられれば流す様に少しだけ傾きすぐに戻り、一言だけ呟いた。)

「今日はどれだけ飲んだんだよ?いつものお前さんと違って、大分ふわふわしてるぞ?」

(どれだけ飲んだのか、そう考えたくなるほどにふわふわとした態度を取る彼女を見て頭を掻く。
いつもは無表情な男の顔にも少しだけ眉が傾いてしまうのであった。)

メアリ > 隣から聞こえる短い声には変わらずご機嫌に笑っていて、息を零すような笑みが漏れた。

「んふふ、どれくらいでしょうねぇ。
そんなに沢山飲んだつもりはないのですが、久しぶりにお酒にありつけて思ったより飲み過ぎたのかもしれませんねぇ。」

ふわふわと心地よい酩酊感を感じつつ、うーん、と考えるように首を傾げるが何杯飲んだかは一向に思い出せない。
もしかしたらかなり飲んでいるのかもしれないし、久しぶりの酒に飲むペースを間違えただけかもしれない。
どちらにせよ二件目までの酔い覚ましはメアリにとっては都合のいい事に違いない。

クロス > 「呆れたもんだな…そんなになるまで飲んじまうとは…。
…まぁ、失敗だけはするなよ。」

(呆れたようなため息を漏らす。
だが、その数秒後に何かを思い出したかのように目線が上の方に行けば軽くアドバイスの一言。
何がとは言わないが思い当たる節があったようだ。)

「ん、この街並み的に…あとちょっとで到着だな。
ちなみにだが、その酒場は二階が宿屋になっているから、最悪潰れたらそこで寝ておけよ。」

(店主の気遣いか、酔いつぶれた客やその他の客の為に二階は泊れる宿泊施設にしていたのだった。
簡易的な室内だが、休むには十分なスペースである。)

メアリ > 「大丈夫ですよ、そんなヘマは……」

アドバイスに対して何かを言いかけて止まる。
その思い当たる節とやらにこちらもまた思い当たることがあれば、上を向いた男の視線を追いかけるように
男の顔をじぃ、と見上げた。
直後、んふ、と小さな笑い声がその大きな耳へと届くことになる。

「それは有難いですけれど、心配はいりませんよ。
クロス様がお世話になったお店にご迷惑をかけるようなことはしませんから安心してください。」

流石にそのあたりの礼儀は弁えているらしく、迷惑はかけないと断言しつつ店のある方向へと視線の先を戻した。

クロス > 「・・・。」

(メアリのから発せられた小さな笑い声に思わずムッと顔を顰める。
正直、グゥの音も出せない程の事だからこそ、何も言えなのが悔しく思うが、取り乱せばより面倒だと思いかみ殺すことにした。)

「別に世話も何も、俺が半場無理やり働かせてもらっただけだしな…。
そら、着いたぞ」

(理由が理由の為に働いていた職場。
少々強引であったのは事実であるため、迷惑も何もそうしても男には特に深く関係はしなかった。
ふと足を止めれば到着した酒場。
かなり大きな店であり、まるでギルドの集会場の様であった。
窓から零れる光は暖かく、室内からは笑い声等の大声が微かに漏れていたのだった。)

「さ、酔いも冷めたろ…?今夜は飲ませてもらうぜ…」

(扉を開けば暖かい風。
熱のこもった優しい風が冷えた頬を撫でて二人を誘うのであった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクロスさんが去りました。
メアリ > 「それでも働かせてもらったならばお世話になったということではありませんか。
あら……思ったより大きくて賑やかなところですね。」

中から聞こえる声やその酒場の大きさから意外そうな顔をしつつ、共に店の中へと足を踏み入れる。
まだ酔いは残っているものの、先の酒場を出た時に比べれば落ち着いてきてはいた。

外の刺すような冷たい空気から一変して、肌に感じる温かな空気は心地よささえ感じられ、
ふっと僅かに目を細めながら二人で店の奥へと入っていったことだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からメアリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクロスさんが去りました。