2025/01/09 のログ
:: [一覧へ] :: :: ::

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にメアリさんが現れました。
メアリ > 酒場を後にしたメアリは酒気を帯びた白い吐息を吐きながらゆっくりとした足取りで平民地区を行く。

「今日もとても冷えますね……」

ぽつりと零した言葉は誰に言うでもないひとりごと。
外套の裾をゆらゆらと揺らめかし、美しい銀糸の髪を冬風に晒しながらこんな寒い中を意味もなく
のんびりと歩き回っているのは単純に呑み足りない様な気がするだとか、もう少し遊んでいたいだとか
そんな気分だったりするからで。

なにか面白いものでも転がっていないかしら、と淡い期待を抱きつつ視線を巡らすが今のところ何もない。
行く先を決めていないメアリの足はひとまず、と宿の方へと向かっている。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロスさんが現れました。
クロス > (吐き出す息も白く染まるほどに冷たい空気が漂う平民地区。
街を歩く人たちも皆、服を重ねて歩き回り、寒そうに息を吐き、体を震わせて各々の目的のために行動していた。)

「フゥ…貧民地区と比べれば、まだマシだな…。」

(そんな人たちの中を歩く一人の大きな男。
いつもの革ジャンの上に一枚コートを着ながらも流れに沿って街を歩き、白い息と共に煙草の煙を吐き出した。
一仕事終え、その報酬として酒場でも寄ろうかと思い歩を進めていたのだった。)

「ん…あれは…。
…よぉ、メアリか?」

(ふと目の端に泊った銀色の髪。
見覚えのある様な横顔に髪色を見て、目で追えばそれが確信へと変わった。
どこかへ向かう彼女の背後に近寄り、声をかけたのだった。)

メアリ > 唐突に聞こえた声は覚えのあるもので、メアリの視線は身体ごと相手の方へと向く。

「まぁ」

その大男の姿を捉えると短く声を上げて、面白いものを探していた瞳はきらりと輝きを帯びる。

「お久しぶりですねぇ、クロス様。
……ふふっ、なんだか会うたびにお久しぶりですと言っている気がします。」

ふわりと柔らかな笑みを浮かべながら男の元へと歩み寄ればそんなことを告げつつ可笑しそうに笑みを深めた。

クロス > 「ん、やっぱりお前さんだったか…」

(くるりとこちらに視線と身体を向ける女。
その顔を見れば予想通りだった。
目をきらりと輝かせる様子はまるで好奇心旺盛な少女であるが、微かに香る酒の香りがその存在が大人であると言ってくるのであった。)

「そりゃそうだろうよ。
互いにそう細かく合うわけでもねぇしな?」

(クロスからすれば数少ない友人の一人であるメアリ。
だが、常に二人で行動しているわけでもないためか、挨拶はほとんど『久しぶり』と言う言葉で始まることだろう。)

「その様子から察するに、先に飲んで仕上げてきたみたいだな?
どうだ?もし暇だったら、俺と一緒に二件目でも行かねぇか?」

(酒を飲むときは常に一人であるクロス。
だが、相手が今目の前の彼女であるならば別に構わないだろう。
一仕事終えた後の締め、その付き添いをしないかと提案をするのであった。)

メアリ > 「それもそうですけれど……
あら、いいですねぇ。私も丁度飲み足りなくてどうしようかと思っていたところなんです。
是非お付き合いさせてください。」

暫く、くすくすと楽し気に笑みを浮かべ続けていたが、二件目のお誘いがくれば今度は表情は嬉し気に綻んだ。

「どこに行きましょうかねぇ。
ここから一番近いところは先ほどまで飲んでいたところなのでダメですよ?
あ、どうせならクロス様のお気に入りのお店に行きたいです。連れて行ってくださいよ。」

男の隣に当たり前のように並びつつ、酔っ払いはつらつらと我儘を並べて、最後には微笑みを浮かべながら
良いでしょう?と言わんばかりにわざとらしく小首をかしげてみせた。