2025/01/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にヘルフリクさんが現れました。
■ヘルフリク > 年明けを祝って町中に連なって立っている出店を、黒髪エルフがうろついて物色していた。
「おいし~」
チーズを上げたやつとか、妙に甘くて温かい飲み物だとか、果物の飴だとか、そういったものを次から次へと頬張っている様子は、ただの無害な子供だ。
チョコバナナを先端からちろちろと舐めるような、妙にいかがわしい食べ方をしたりしているが。
[んっ、あまっ……ほらっ、チョコバナナってやっぱりこう食べるのが作法みたいなところないかな?」
誰にともなく言い訳を口にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からヘルフリクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
■ラリー > 「…よし」
ある日の平民地区の古書店。開店の準備を済ませた目立たない少年は、感情の起伏というものが
見られないながらどこか達成感を滲ませる声色でそう漏らすと、静かに店の扉を開けた。
店の方角の関係で陽光が店先に差すことはないが、代わりにその向かいの景色は明るく太陽に照らされている。
その光景にまぶしげに少し目を細めてから、扉の掛け看板を反転させ"CLOSE"から
"OPEN"に変え、開店の作業を完了する。
あとは店内に戻り、いつもどおり悠々と読書しながら来るかもわからない客を待つ…そう思って
いたところで、こちらに近づいてくる足音が聞こえる。
珍しく開店早々の客の訪れか、それともなにかまた別の用向きか…
ともかく少年は緩慢な動作で顔を振り向かせてそちらを見た。