2024/12/18 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > たまっていた鑑定依頼を片付けて、早い時間から手持無沙汰となった冬のある日。
ふらりと散歩に出てみたはいいものの、吹く風は冷たく、肩をすくめて背中を丸め、小さな身体をますます縮こまらせて。あまり人通りのない道を狭い歩幅でとことこと。
店番にしても鑑定にしても座り仕事になってしまうから、たまには意図的に歩く事で運動不足を解消のつもり。
北風に冷やされそうな顔は自然と俯き加減になり、視線は足元ばかりを見て。せっかく外に出てきたのだから、どこかへ行こうとは考えているものの、特に行き先も浮かばない。
頭の中では、引き返す時にはどこかで温かい飲み物でも飲んでからなんて、すでに帰りの事を考えはじめていた。
そんな時。ふと、すこし先の曲がり角から小さな悲鳴のようなものが聞こえて、びくりと震えを走らせる。こんな明るい時間に物盗りなんて事もないだろうけれどと思いながら、息を潜めて様子を窺い。

「…………ッ」

こっそり覗きこんだ曲がり角の先。人影を二つ確認してから、あわてて、ばっと飛び退いた。
悲鳴だと思った声は、よくよく聞いてみると甘い響きで。絡みあう男女の姿がそこにあったから、困り顔で周囲を見回す。
こんな時間から……なんて思いはするも、邪魔をするわけにもいかず。仕方ないとこぼした溜息を白く霞ませながら、踵を返して、元来た道を戻ろうと。

ミンティ > 曲がり角からある程度の距離を取って、静かに深呼吸。
まだかすかに聞こえる声にびくびくしながら、慎重だった移動を早足に変えて、あわててその場を離れていく。
幸い見つかる事はなかったけれど、他人の情事を覗き見てしまった気まずさから、罪悪感のようなものにとらわれて。その日はもやもやとした気分のまま過ごす事になったとか…

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグライドさんが現れました。
グライド > 気分は上々――と、言い切れないのは昨晩までの依頼のせいだ
盗賊退治――アスピダの連中とは、また違うのを相手にしたは良いが
依頼が出されたのも、此方が到着したのも、余りに遅かった
金品だけでは無く、人攫いも含めていた盗賊達の仕事は粗方終わっており
詰まる所、攫われた者たちが何処に売り飛ばされたのか、判らない儘と言う訳だ

そこから先の仕事は、自分達のする事では無い
憲兵や騎士たちが、精々死なない程度に絞る事だろう
こういう事は良くある、珍しい事では無い、が
気分のいい結果だとは、誰も思いはしないだろう。

「よーす、酒くれ、酒。
……あ? 良いんだよ、俺様が酒飲んでるのなんざ何時もの事じゃねぇか。」

酒場の扉を潜り、店員に声を掛ける。
昼間から飲むのか、と怪訝な表情をされたが、気に留めずに片手で注文を招く仕草
高級な酒である必要は無い、駆けつけで頼む物なんてエールで充分だ
そんな己の好みを察して居るからか、店員も、何も言わずに酒を運んで来る。
――顔が知れて居ると言うのは、こういう時気楽な物だ。

グライド > 懐から硬貨の袋を出す。
酒場に寄ると決めて、先により分けて置いた物だ
其れを、エールを持って来た店員へと代わりに渡せば
上限決めての先払い、余ったら次の機会に、と言う事だ
勿論多少のチップも含まれては居るが、其の方が面倒がない

酒瓶ごと買い取るのも考えはしたが、既に他の店にも同じ事をして居る為
流石に、これ以上増やすのは、飲み終えるのが何時になるやら、だ。

「―――――にしても、流石にこの時間じゃあ、広々としてんな。」

当たり前だ、と即座に店員から返されて、からりと笑う。
客が集まる様な時間帯では無いし、今は飯時と言う訳でも無い
もう少し時間が経てば、徐々に活気も増して来るだろうが
酒場によっては、まだ店が閉まっている時間だ、開いて居たのは有り難い

エールを持ち上げ、流し込む様に咽頭へと傾ける。
良い、何かで薄めた露悪的な酒では無い。 良心的な、けれど変な拘りもない、普通のエールだ。
こういう日は、こう言うので良い、安酒が何よりも美味い日、と言うのは存在する。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテミィさんが現れました。
アルテミィ > (あちらこちらに、
 慣れぬ給仕の仕事にてんやわんや。
 それでもまだ、人が少ないのが救いか。

 ひらひら、と揺れるスカートの裾を抑えたりしながら、
 少女は注文が来るたびに厨房と客席を行き来していた)

「はひ、はひ……。」

(そんな少女を見て、
 それなり以上の容姿をしている少女ににやける男たちと、
 そんな少女を見て面白くなさそうな古株給仕たち。
 落ち着くことのない立場上肩を落としつつ、
 それでもお仕事だからと自分に言い聞かせてその安酒を運ぶ)

「お待たせしました…。」

(というところで男のところにも、
 俗にいう安酒をもって歩み寄っていく)

グライド > ふと、気付くと別の店員が忙しなく移動して居た
給仕服、にしては妙に肌色の多い、露骨な物
良く見れば、女性店員の中でも、真っ当な服と、そうでない衣服の者が居る
まぁ、酒場の店員が、業とらしくそう言う服を着せられるのは多いが
この店がそう言う事をして居るのは意外だ。 ……或いは、お試しか。
其れとも、ちょっとした新人への意地悪なのか。

「………よう、有難うよ。 何か随分あれな服装だが…何だ、何かの罰とかなのか?」

エールを受け取りつつ
他には聞こえないように控えめな声で、こっそりと問うてみる
其れが大した事の無い理由なら、笑って頑張れよと送り出す位なのだが
――周囲の雰囲気が、余り、彼女には芳しくない視線を向けている

事情は分からないが、さて。
今はまだ良いが、此処から先の時間、人が増えて来れば、客層も荒くなる
"そう言う店"で、こんな給仕がどんな目にあうかなんてのは、目に見えた事
初めからそう言う店、だったなら、店員もその覚悟で居るから良いのだが
――少なくとも、此処は比較的、真っ当な方の酒場だった筈だ。

アルテミィ > (肌色多めなあからさまな服装を見て、
 下卑た笑いを上げる者もいれば、
 中には照れながらチラチラ見てくる者もいる。
 わざと着せられたのであろう、
 周りの女たちは意地の悪い笑みを営業スマイルの裏に隠しながら、
 そんな少女を見ては腹黒く笑みを湛えるばかりである。
 少女はぽっちりと浮かぶ胸の突起を隠しながら、
 もじもじと身じろぎながら男にエールを渡した)

「…わ、私、此処は今日が初めてで…。」

(そういうものだと信じて袖を通したはいいが、
 やはりはた目から見てしまうと罰にうつるものなのかと、
 少女はもじもじと恥ずかしそうに太腿を擦り合わせる。

 だが、周りの女はそんな気遣いを受ける少女が気に食わないのか、
 「急ぎなさいよ。」と、少女の背後を通る矢先に、
 少女の背中をドンッ、とワザとらしく押して見せる)

「きゃっ…!!!」

(そうすれば、少女の細い身体は傾いて男の方に倒れ掛かるように倒れ込んでしまいそうになる。
 手に持っていたエールのグラスが傾き、男の服にかかってしまいそうになるが…)

グライド > 僅かに片眉を跳ね上げた。
嗚呼、なるほど。 これは悪意だ。
人様の感情に、人一倍鋭敏になって居るのは、傭兵と言う仕事柄と言うのも在るだろう
依頼人が信用出来るとは限らない、味方が信用出来るとは限らない
報酬がきちんと支払われるとは限らない――
常に、何かを疑って掛からねばならぬ世界で、他者の表情や機微を読むのは必須だ
だから――彼女が置かれた状況、と言うのも、なんと無しに理解した。

不意に、彼女の身体が傾いで、此方に倒れ込む
エールの入ったグラスを、反射的に受け止める事は可能だった
だが――ふと、思い立った考えに。 伸ばしかけた手を止めて――受け止める、彼女だけを。

「―――――おおっとぉ…! ……おいおい、高くもねぇが、一張羅が台無しじゃあねぇか。」

響かせる声は、少しばかり大きめに。
彼女を少しばかり怖がらせるやも知れぬ、が。
受け止めた掌が、ぽん、と、其の頭上に一度乗せられ
あやすように、ひと撫でしてから。

「駄目だ、こんなんじゃあ風邪ひいちまうぜ、全く。
―――おい、親父、上の宿借りるぜ。 部屋で飲ませろ、それと、そこの嬢ちゃん、責任持って借りるぜ。」

――わざとらしく、糾弾する様にそんな事を云いながら。
零れたエールを其の儘に、ひょい、と片腕に少女を抱え上げようか
もう片方の掌で、そこいらに在った酒瓶を一つ、ひっつかんでは。
併設された上の階まで、人攫いめいて、連れて行こうとするのだ。

――そうすれば、少なくとも同僚からは
"客の不興を買って仕置きされる新人"と言う様子に映る筈だ。

アルテミィ > (ぴくり、と、男の眉が上がった気がした。
 悪意に満ちた女たちのまなざしと笑みを、
 男にうかがい知れぬようにというのは無理があったのだろう。
 少女はそれに気づいているのか居ないのか…、
 気づいていたとしても、雇われる立場上強くは出れなかった。

 結果として、男のことも巻き込むことになる。
 倒れ込んだ少女の身体だけを抱き留めた結果、
 エールの入ったグラスはガチャンと倒れ、男の衣服にシミを作った。

 その拍子にスカートが膜れあがり、
 一瞬だけだがぷりん、と小さなお尻が露になった。
 周りの男たちはそれをサービスと受け止めたのか、
 ニヤニヤと笑いながら男に抱き留められる少女を見ている)

「あ……す、すみません……。」

(少女の身体は小さく震える。
 周りの女はいい気味だと言わんばかりの視線を向けているようだ)

『はいよ。』

「……あ、あの、わたし……。」

(糾弾するような男の声にマスターは、
 少しばかり困ったように眉を寄せつつも、
 客の言葉に抵抗はできないとばかりに少女を担ぎ上げる男を見て頷く)

「ひゃっ、わ、わっ…!!!」

(そして少女は担ぎ上げられたまま、
 二階の部屋へと連れ込まれていくのだ)

グライド > 人の悪意と言う物は厄介な物だ。
これに味を占めたなら、他の店員達は他の新人達にも同じ事をし始めるだろう
そうして、奴隷のように働かざるを得ない新人のみが残り
そうで無い者はすぐにやめて行く、何て構図が出来上がる
店主が途中で歯止めをかけるならば良いが、其れをしないなら同罪だろう

――気軽に飲みに来れると言う意味では、居心地が良かっただけに残念だ
酒も不味くは無かったし――まぁ、客に態度を気付かれる時点で
接客としては凡そ失格、と言って良さそうだが

「足りなきゃ出る時に請求しな。 ……まぁ、さっきので充分だろうよ。」

先刻渡した先払いの金で、宿賃にもなろう。
店員一人を連れて行くにしても、新人で戦力としてはまだ一人前とは言えないなら
店を回すのに問題は出ない筈だ。 ――何せ彼女が仕事をしている間、他の給仕はサボって居たのだし。
二階へと上がれば、奥の部屋の扉を開く。 扉に鍵が付けっぱなしな辺り、管理は甘いのだろうが
まぁ、一晩くらいならば、別にどうでも良い。

「――――――………よっ……と。
ふぅ、やれやれ…悪いな嬢ちゃん、大声出しちまって。」

部屋に入り、蹴り足で扉を閉めれば、寝台の上に、少女を下ろす。
ぼふん、と、存外柔らかそうな布地の上に弾ませれば
其の姿を見下ろして、軽く謝罪と、ついでに酒瓶を開けて、ぐい、と瓶の儘咽頭に流し込み

「―――――……しかしまぁ、嬢ちゃんもついてねぇな。
あんな仕事だって、最初に聞かされてたのか?」

寝台の縁に、腰を下ろしながら、先刻の、酒場での態度とは反して
のんびりと、穏やかな声音で、問いかけるだろう。
サイドテーブルを引き寄せ、其処に酒瓶を乗せれば
酒精に濡れた上着だけは脱ぎ落して、ごろん、と、寝台の上に寝転がった。

アルテミィ > (男に連れ出され、部屋の中に連れ込まれ、
 そしてそのまま寝台の上に身体を下ろされる。
 そうすれば自然とどうなるかは…お察し、といったところだろうが。
 きゅっと目をつむった結果、それ以上の衝撃はやってこない。
 恐る恐る目を開き男を見上げると、少女はこてり、と小さく首を傾げ)

「……え?あ、いえ、あの、その…。」

(お酒を煽る男を見上げれば、
 せめてお酌をと思って備え付けのグラスを撮って来ようとする)

「……いいえ、あの、ありがとうございました。
 なんだかあの人たちには…嫌われてしまったみたいでして。
 悪い人たちじゃないと思うんですがね…。」

(いきなりひょっこりやってきた少女が、
 それなり以上にちやほやされたらいやな気にもなるものだろう)

「……あ、と、
 この衣装については…此処に来て初めて知らされました。
 ……その、今夜は上客が来る予定だからって。」

(まぁ、体の良い生贄のようなものだろう。
 少女とて、汚れ仕事も多少はやったことのある身、
 少しだけ困った様な表情を浮かべるにとどまる。
 給金の良さに釣られた報いとも言えなくもないわけで…)

グライド > 「……成程なぁ…、……そりゃ目の敵にされる訳だ。
だがよ、あんまり人が良すぎんのも、しんどいもんだぜ。」

――成程、ただ無知で流されて居たと言う訳では無いらしい。
一寸瞳を瞬かせ、やれやれ、と肩を竦めては、グラスを取りに行く姿を眺めた
判って居て、だが、其れは其れとして仕事だから頑張った、と言うのか
なれば、相当にお人好しで真面目なのだろう。 ……食い物にされ易い人間だ。

だが――下の連中よりは、まだ好感は持てる。

「上客ぅ? ……ほうん…、……なら、まぁ、結果良かったかも知れねぇな。
その上客って奴が、俺様にすり替わっちまった辺りは
御前さんにゃあ、残念な話かも知れねぇがよう。」

――チップを弾んで貰える可能性も在っただろう
場合によっては、楽な仕事になる可能性も在った事は否定しない
当たり外れは在ろうが、彼女にとって、何方が幸いだったかは、己には計れぬものだ。
グラスを持ち帰って来るなら、サイドテーブルの上に注いで置くよう促すか
後は――別に、何をさせようとして連れ込んだ訳では無いの、だが。

「……何だ、金でも必要なのか?」

――其れだけは、問うてみよう。
事情は人それぞれだ、もしかしたら、多少の事に甘んじてでも
稼ぎたかった何らかの理由、と言う物が、在るのかも知れぬ。

アルテミィ > 「……そ、そうでしょうか…。
 まぁ、シェンヤン出身ってだけで…あんまりいい顔はされませんでしたが…。」

(無知と言えば無知に寄る子だろう。
 でもそれ以上に、言ってしまえばお人好しで真面目。
 食い物にされやすいと言ってしまえばそれまでな少女だ。

 グラスを一つ、テーブルまでもっていけば、
 酒瓶からトクトクトク…、とそのグラスに注ぐ)

「いえ…、そのせいですっかり此処の人たちには嫌われちゃいましたし。
 その、……お兄さん、悪い人とは思えないので、わたしとしてはその方が良いです。」

(チップをはずんでもらえる可能性。
 おそらく、下の女たちが良い顔をしなかったのはその辺もあるだろう。
 ひらひら揺れるスカートの裾を抑えながら、どうぞ、とグラスを差し出す。

 その間も、ぽってりと薄紅色を透かす胸元を、
 恥ずかしそうに隠したり、目線を泳がせたりと、色々忙しいようだが)

「……生きることに、お金は必要ですから。」

(そのためにこんな痴女みたいな恰好をしているのだと。
 元々の性癖もあるけれども、それ以上に、
 学院に通うため、そして生きるために鐘は必要だと)

グライド > 「……まぁ、今はこの国だと、良く思わねぇ連中も居るだろうな。
向こうから人が流入してる関係で、仕事が奪われてるって感じる連中も居るからよう。」

――必ずしも、原因がそうとは限らない。
だが、目に見え易い何かのせいに、人間と言うのはしたがる物だ
此処最近で大きな出来事であるシェンヤンとの交流、そしてアスピダの事変
其処に恨みをぶつけるのはお門違いだが、気持ちは判らないでも無い
そうやって人は、自分の精神を守るのだ。

「御兄さん。 ……お兄さんか、くく。
そうだな、だが、あんまり信用しちまうのも良くはねぇよ。
そうやって油断させて、押し倒すって輩も居るんだからな。」

―――お兄さん、と言われる歳か、そろそろ危うくなって来た自覚は在る
だから、思わず、喉奥で小さく笑い零し、サイドテーブルに注がれた酒のグラスを取れば
少しだけ身体を起こして、くい、と煽ろう。

その際、少しばかり意地悪な物言いで、彼女の、其の警戒心の無さを忠告しつつ
――其の胸元を掌で押さえている隙に、スカートを、ひらん、と軽く払い上げて見せよう
言われる程、良い人間では無い、と、主張する様に。

「……もし金が要るってんなら、相手してくれんなら、払ってやっても良い。
勝手に連れて来ちまった分の、詫びでも在るけれどよう。
……下で飲めなくなっちまったから、暇ってのも在るしな。」

其れは、己が勝手にやった事だから、本来彼女には関係無い事
だが、この世界、誰だって金は必要だ。 己だって、金からは逃れられない。
故に――只でくれて遣る訳には行かない、が。
上客、を逃した代わりに。 多少なりと、金払いの良い客になる位なら、出来ると告げよう。

アルテミィ > 「不思議なものですよね…。
 私みたいな一導師が、大した影響力何て無いだろうに、
 でもこういう場所では、仕事を奪われると感じる人も居るわけですし。」

(んん、と小さく声を漏らす。
 少女のような一個人に影響力なんて無いと感じるであろうと思うのに、
 実際にこういう場所では少女に仕事を奪われると感じる人が居るのも事実。
 難しいことは言えないだろうけれども…。
 少女も学院で、そういう意味合いのイジメに会ったことが無いとは言えないのだ)

「…おじさんの方が良かったですか?…ふふ。
 …ご忠告は痛み入ります。
 押し倒された時は…自分が悪いと思うようにしてますが…ひゃわっ!?」

(お兄さんと言う言葉に笑うお兄さん。
 その笑みに、ようやくだが、小さく笑みを零して見せる。

 その間に、警戒心の無さを忠告されれば、う、と小さく呻くが…。
 胸元を抑えている隙に、ひらん、とスカートの裾が捲り上げられる。
 そうすれば、つる、と産毛も生えぬお尻や無垢そうな割れ目が露になるだろう。
 さすがにそうなってしまえば、少女は慌てた様子でスカートの裾を抑える)

「………わ、私は…別に…その…。」

(かぁぁ、と薄桃色な肌を薄紅色に染め上げながら、
 少女は男の言葉にもじもじと身じろぐ。
 お金は必要、でもだからといって、あの場から助けてもらった男にそれを頼んでいいものかと…)

グライド > 「大きな物には当たれなくても、目の前の小さな物には当たりたくなるもんなのさ。
其れが、的を射て居るかは別の話でな。」

外から入って来た、其れが、特にシェンヤンの場合は容姿の違いで直ぐに判る
標的にされ易いのは間違い無く、自覚が在るからこそ
彼女も、少々歯切れの悪い回答になるのだろう。
仕掛けた悪戯に、紅くなる少女を、くつくつと笑いつつ
グラスの酒精を、一度、ニ度――決して弱い筈では無い其れを
水の様に飲み干して仕舞えば、ことりとテーブルにグラスを置き

「まぁ、おっさんだのと呼ばれるよりは、気分は良いわな。
嬢ちゃんの場合は、別段皮肉って響きにも聞こえねぇし。」

きっと、素直にそう呼んでくれるのだろうから、其れで良い。
何処か煩悶している様子に、僅か肩を竦めて見せれば
再び、寝台にごろりと寝転がり、其れから、ちょいちょい、と指先で
彼女を招く様に、揺らして見せよう。

――別に、無理にと強いる心算も無い。
だが、酒瓶は一本だけだし、其れで夜を明かすには心もとない
此の儘何も無いまま朝を迎えたとしても、彼女にしてみれば
金をとるか、平穏を取るかと言う二択なだけ。

「……其れとも、腕枕で一緒に寝るかだ。
どっちでも、好きな方にすりゃあ良い。
……まぁ、俺としちゃあ、嬢ちゃんみたいな美人さんが相手してくれんなら
そりゃあ、嬉しいに決まってるがよう。」

――本音だ。 別にこれは同情では無い。
己の都合や下心だって、当然にあるし、其れは隠さない。
抱きたいから、そう声を掛けたのだと、そうはっきり断言して見せながら
――彼女の様子を、見守ろう。

アルテミィ > 「…そういうもんなのでしょうか。
 いや、あんまりそうやって考えたことが無くて…。」

(自分の居場所に踏み込まれる、
 その恐怖心は分からなくもないけれども。
 だからと言ってその相手に何それしようと考えたことのない少女。
 悪戯を仕掛けられて赤くなりながら、
 ショーツを身に着けていない下半身が心もとない感覚にぶるりと背筋を震わす。

 やがて弱くは無い酒を飲み干していく姿を見詰めつつ、
 少女はベッドに歩み寄っては、もじ、と膝を擦り合わせて見せる)

「んぅ……、
 ひ、皮肉に年齢なんて使えたもんじゃないと思いますもん…。」

(実際にお兄さんと思ったからこそそう呼んだのだ。
 ただ、それだけ。

 やがて寝台に転がる男を見て、
 その指先が自分を招く様に揺れれば、
 少女はちょこちょことスカートの裾を気にしながら歩み寄っていく。

 そんなことをして、男に何の得があるというのか。
 でも、男の言うことは本意に見えた。
 だからこそ、その腕に抱かれてもいいと思えた)

「……いえ、だいじょうぶ、です。
 び、美人かはわかりませんが…、その、その…。
 私としても…優しいお兄さんに抱いて欲しいと思いますから…。」

(そう言って、ベッドの上にギシリと膝を乗せる。
 やがてベッドが二人分の重みに軋み、
 少女は男の下半身を跨ぐようにして乗り上げた。
 そうすれば、ゆっくりと上半身を屈めて男の頬に顔を寄せ、ちゅ、と柔らかくキスを落とそうと)

グライド > 「何か苛々した時よう。
その辺の小石を、川にでもぶん投げたくなる気分になった事はねぇか?
其の小石代わりが、御前さんみたいなのになるのさ。」

理不尽だ、だが、世の中は理不尽で出来ている。
彼女がそう思わなくても、他人がそうとは限らない、と言う事だ
悪意に塗れた中で、善意を通そうとするのには、相応の力と意思が居る
其れを本当の意味で彼女が理解するには、まだ、時間が必要なのかも知れない。

――此方に、近付いて来る其の姿に、双眸細める
其の身体が、己が上に伸し掛かるなら、両腕を回し、其の背を一度抱いて
少しでも、安心させる様に抱擁し、撫ぜて遣った後で
口付けへと応えて、己からも、其の目元に唇を触れさせて遣ろう。

「―――――服、脱げるか。
其れとも、恥ずかしいなら、そのまんまでも良いけれどよう。」

何方でも、少女の好きにさせよう。
緩く腰を擦り寄せれば、下着を身に着けて居ない其の秘裂に
触れるだろう、雄の、熱の気配。 ――硬く、長大な、威容。
もし娘に、多少なりと牡の知識や経験があるなら――大きい、と
純粋に、そう、過るだろうカタチを触れさせるのだ

――抱擁を解き、下衣に指を掛ける
心を決めたらしき彼女に、裸身にて向き合いながら

「怖くなったら、言いな。 ……後…、……生娘って訳じゃあ無いよな?」

面倒、と言う訳では無い。 ただ、もしそうなら、多少は気を遣うと言うだけ。
耳元で、眼前で、言葉を交わして遣りながら、柔く唇を重ねては
――今度は、布地越しでは無い。 直に触れる、雄熱の形で。
秘裂に添って押し付け、緩やかに擦り上げる。 ――これを、愛でるのだ、と。

アルテミィ > 「……そういうもん、ですか…。
 …あんまり、考えたこと無かった、です。」

(理不尽。でもその理不尽、今まで自分の身でも散々浴びたことはある。
 自分が思うことがすべてで無いことも理解しているつもりで。
 そっと男の身体を跨いでキスを送って、
 ぽすん、と胸板に顔を埋めてからふう、と息を抜いた。

 既にとろりと蜜を滲ませるおマンコからは、膝へとオツユが流れて行っている。
 むしろ、下の酒場に居た時点でそうなっていたかもしれない。
 目元に唇が寄せられれば、それに合わせて、ん、と小さく声が漏れた)

「はふ……は、い…。
 だいじょ……ぶ、…、です……。」

(恥ずかしさはある。
 でも、恥ずかしいのが気持ちいいのだ。
 外に感じる気配も、全てが気持ちよくて仕方ない。
 もちろん外に感じる気配はこちらに乱入したりはしないだろう。
 そのくらいの最低限度のしつけはされているようだ。

 男の目の前で少女は給仕服を脱いでいく。
 まずはもう役に立っていなかった胸元を晒して、
 やがてスカートをすとんと下ろして、
 給仕服はパサリと床に落ちた。

 くちゅり。

 僅かにでも腰を摺り寄せれば、下着を着けぬ割れ目に男の熱が触れる。
 熱くて、硬くて、大きい感じが、コクン、と少女の喉を鳴らす)

「んんんぅっ…♡
 だいじょぶ、ですぅ…♡
 いっぱい、いっぱい…お兄さんで、いっぱいにして…♡」

(柔く唇を重ねる男に、はむ、とその唇を甘く唇で食みながら、
 スリスリとすり寄って、男の背中に腕を回した。
 やがて、布地越しではない、雄の熱を擦り付けられて、
 ヒクン、と小さく腰を震わせながらも、物欲しげに腰を前後に揺らして亀頭と割れ目を擦り合わせようと)

グライド > 両掌で、同じ様に裸身を晒した少女の、尻の丸みに触れる
其の身体を支える様にして、柔く指を沈め、鷲掴めば
前後に違い、擦り付ける動きが、ぶれぬ様にと
――或いは、其の腰が、もう、跳ねて逃れたり出来ぬ様にと、捕らえる

裏筋の隆起が、雁首の隆起が、膣孔へと触れて、擦り上げる
目前で揺れる乳房は、控えめながら形良く
抱き合った事で、其の膨らみが己が胸板で歪み、潰れ
――体格差故に、何処か、包み込まれて居る様な感覚すら、彼女に与えるやも知れぬ。

「――――……触ってやらなくても、すっかり濡れちまってるな
……此の儘、挿れちまうぜ。 ……ゆっくりしてやるから…、……力、抜いてろよ。」

口付け乍ら、其の合間に言葉を紡いで、亀頭と膣孔を押し当てれば
――僅かな、間をおいて。 くぷん、と、先ず、先端の丸みを、押し込んで仕舞おう
太い括れが膣肉に触れ、粘膜を、襞を押し開きながら、擦り上げる
一気にでは無く、自らの形を覚え込ませる様に、遅々としての侵入
襞が引き伸ばされ、潜む性感帯を、表へと露わにしながら
ゆっくりと、奥へ、奥へ……戻る事無く、貫いて行く。

彼女の瞳から、視線を外さぬのは、僅かでも其の貌に恐れが浮かんだなら
動きを止める心算が在るからだ、が。
――もし、其れが無いなら。 緩やかな蹂躙はきっと、少女の奥へと到達する
子宮孔の、ぷくりとした肉の輪へと、鈴口を押し当てては、其の儘、押し上げて遣るのだ。
子宮を、圧して、揺さぶって――拉げる程に。 

アルテミィ > (柔い尻のラインに沿って手が伸びて、
 むに、むに、と柔らかく触れてくる。
 ひくひくと震える腰の動きを封じるように、
 抑え込むようにとお尻を抑えつけられれば、
 少女は、ふ、と小さく声を漏らした。

 くちゅ、くちゅ、と、濡れたおマンコに触れる感触。
 熱と太さと硬さを伝えるそれに、
 自分からも割れ目を擦り付けるようにして腰を前後に揺らした)

「ん……はい、欲しいです…。
 お兄さんのおちんちん、私のはしたないおまんこにください…。」

(ちゅ、ちゅ、と口づけを躱しながら、
 くぷん、と先端が中に埋まるのを感じた。
 やがてそれが壁を、襞を押し開きながら入り込んでくるのを感じる)

「ひ、ゃ、ぁぁぁぁああああああ……♡」

(ゆっくり、ゆっくりと。
 壁が引き延ばされて、花びらを押し開きながら。
 ゆっくりと奥へ奥へと貫いて行けば、少女は男の背中に爪を立てて、悲鳴を挙げる)

「いぅっ…♡
 あ、んくっ。っひ、きゃぁぁあああああ♡」

(とろり、と蕩けた瞳。
 男のそれが入り込んでくる感覚に、
 少女は自らも腰を落としながら背筋を反らした。
 やがてがっちりとした亀頭が子宮の入口に到着して、
 ごり、ごり、と子宮口を押し上げられれば、
 やがてそこは柔らかくなり、男のおちんちんを中に招き入れんとして)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアルテミィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグライドさんが去りました。