2024/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシアンさんが現れました。
■シアン > 冬がやってきたのだと伺わせる肌寒い気温と冷たい風。
空には雲一つない青空が広がっているけれど日差しは弱い。
大通り、市場、露天に店先の活気と熱気は一月前二月前と比べると大人しめ。
冒険者ギルドも似たようなもので冬は依頼者も冒険者も籠りがちな傾向がある。
冬の入りはじめである今で既にその片鱗を伺わせて一月前二月前と比べると人気は控えめ。
「うん。美味い」
春、夏、秋とかけて汗をしこたま流した冒険者はこれからゆっくりするぞと羽を伸ばしたり。暑いからと活動控えめにしていた冒険者は冬籠りの蓄えがないのに今は割の良い依頼が少なくって嘆いたり。併設の酒場件ダイナーになっている其処はそういう声や近所の飯食いにきた常連の笑い声がぽつりぽつりとある中。
ぶ厚いパテと山盛りになったレタスを挟んだバーガーをひと齧り。
じゃく、と快音を立てて噛み千切り、頷く。
ぶ厚いポテトを摘んだりハイボールの杯を傾けたりと昼飯中。
「うん? 俺? そこそこかね」
カウンター席の隅っこに陣取って飯食ってる最中マスターに声を掛けられれば肩を竦める。
蓄えはそれなりにあるが冬もそれなりに活動する予定、とか、あいつ毎年冬やべぇっつってねぇ? とか雑談をちょくちょく挟んだりしながら一個目を平らげたら二個目、三個目、と注文してがっついていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレイチェルさんが現れました。
■レイチェル > 寒くなり始めればどうしても街を出る機会は減ってしまう。
しかし生活費を稼ぐ必要はあり、冒険者としての依頼も街中で済むものになってしまい。
報酬こそ過ぎないが街中、それこそなるべく建物の中の依頼を受けることが多くなり。
そしてそんな依頼の一つ、学院での臨時講師という依頼を終えてどこかで食事でもしようと名ついた酒場へ。
「ここは良さそうな店みたい」
店にと入れば客足はそこそこ、客の笑い声も聞こえるので閑古鳥やガラの悪い客がいる様子もない。
ならばゆっくりと食事ができそうと考えて店の中に足を踏み入れる。
そして店主の迎える声を耳にしてはどこの席にしようかと見回し。
そしてカウンター席の隅に特徴的な髪形、以前に世話になった男の姿を見ればそちらに近づいていき。
「久しぶり、この前はありがとう。
ここ、大丈夫?」
バーガーにポテトを何かと共に食べている男に声をかけては隣の席に腰を下ろし。
エールとサンドイッチを頼んでは息を吐き、沢山と食べる姿によく食べるねとその様子を見つめる。
■シアン >
身体がかじかんで思うように動けないから。
寒さで体調を崩しやすいから。
云々、冒険者側にも色々と理由がある。
冬はそういう理由で冒険者が少ないから春に回そう。
今時分は獣も魔物も冬眠しがちだし後回しにしよう。
云々、依頼者側にも色々と理由がある。
冬の寒さは色々なところに打撃がありここの客もそれに宛てられた者は少なくないが……
まあ笑って何とかなると騒ぐ程度でさして緊張感漂っているわけでない朗らかな活気だ。
人入りもそこそこでまた一人入ってきたのには態々目を向けなかったが声を掛けられれば、
「ん? おー。ひさしぶり」
ごくん。と三個目を完食してから飲み下したあと、ゆらり緩い仕草で手を持ち上げて右に左に揺らす。
隣への断りに一つ頷きを返して。
「ちょっと控えめだけどな。腹八分目というだろ?」
決して小さくないどころかかなり大きめのバーガーの四個目を注文するし、ポテトは山盛りだし、ハイボールもどでかいジョッキだが、からからと喉を鳴らして笑う。
「どうだい、最近は。この時期はあんま割のいいの無えだろ? ちゃんとやってけてるか?」
■レイチェル > この国に来るまでは依頼はほぼ一年中あったので仕事に困ることはなかった。
そもそもにこんなに寒くなるということもなかったのもあり、色々なことで不便もあり。
ギルドで聞いても依頼は割に合わないものばかりで流石に受けようとも思えず。
どこまで賄えるかは分からないが、ギルドで割の良い依頼が再び出てくるまではアルバイトがメインになりそう。
そんな苦労が多い中で、深い知り合いではないとはいえ知った顔を見れば嬉しくもなり。
つい声をかけていき、言葉を返され席を許されると頬も緩み。
「それで控えめ?私だと1日分はありそうよ」
ぱっと見ただけだが結構食べているように思ったが、八分目と聞くと驚きを見せ。
よくそんなに食べれる、どこに入っているのかと男を上から下とみてしまい。
「最近?あなたの言う通り割の良いのはないよね。
今は本当に近くの採取か、アルバイトで何とかやってる」
本当にないと首を左右に振っては苦労していることを口にし。
注文が届けばエールを一口飲み、サンドイッチを食べ始めて。
■シアン > どこに? ここですが? とばかり、にやりと悪戯っ気な笑みを浮かべれば……
人差し指を立ててから眺める彼女の視線を誘導するよう下っていって腹にいってから肌着を捲る。
傍目どか食いしているし健康に気を遣った食生活にも見えないだろう其処は。
捲られて露わになった腹ときたら六つどころか八つに割れて一つ一つの彫りも深々とした腹筋。
「んははは。まあこのガタイだ、人一倍も二倍も食うってことさ」
ポテトの袋を鷲掴みしてからグラスみたいに煽ってばらばらと零れ落ちるポテトを口に含むと咀嚼。
ちょっと脂っこくなった口の中をハイボールでさっぱりさせては四個目にまた齧り付いて。ついでに五個目注文。
「冬ん前でも割の良いのぁ争奪戦てとこあるから今ん時期じゃぁ尚更なぁ。
金貸し利用すんならギルド通せよ? ぼったくりも多いからさ」
苦労が忍ばれる懐事情を聞けば、融資の話がぽつり。
今の時分そういう冒険者向けに喧伝している店も多くなってくるが……
利息がとんでもない事になってそれで首が回らなくなるだなんて話もよく耳にする。
信用のできる店をぱっと判断するのが難しいならギルドでも紹介してるから、と、受付のほうなんか指差したりして。
「身売りなんかはする気ねぇだろ? したくもなさそうだ。
金貸しを利用するのも気は進まんかもしらんが一つの手だぜ」
■レイチェル > 本当に何処に入るのかがわからない。
その視線に気が付いたのかいたずらな笑みを浮かべ、人差し指で誘導された視線が腹に移り、肌着を捲られるがやはり入るように見えなく。
腹筋が刻まれた鍛えられた腹を見ては無理としか思えなく。
「……そういう事にしておく。エネルギーが必要に思えるし」
ポテトを一気に食べてしまい、それを酒で飲み干してしまい。
そのうえで更にバーガーを食べてしまうのは大食いでは済まないと思える量。
しかし男にはそれが当たり前な様子に何も言えず。
「知らなかったの、それを最近知ったのよね。
金貸し?やっぱりそういうの多いの?」
もし知っていれば温かい時期に稼いでいたと後悔を口にし。
融資、金貸しの話を聞けば、ぼったくりも多いのかと小さく口にして、
確かに冒険者相手にはそう考えるような相手も多いだろうと納得し
ギルドではそういうのも紹介しているのかと、この街のギルドの手の多さによくあることだと考え。
「身売り?するなら相手は選びたいよ。
それに……金貸しに借りて返済に困るよりはマシかも?」
それに同じ種族でもなければ孕む確率も低い。
ある意味金を借りるよりも良いかもと考えてしまって。
■シアン > 「んっふはははははっ」
まじまじと、それはもう不思議そうに食べる量やら入る先やらに見入っている彼女に、面白そうに笑う。
女性なら数口以上を時間かけて食べそうな巨大バーガーも三口ぐらいで食い尽くして巨大ジョッキもついに飲み干した。
一足先に、ご馳走様、と両手をあわせて食後の礼をしてからカウンター越しに店主へ器やらグラスやら返却しつつ、
「まぁ次の冬にはよーーーく備えておくこったな。
多い。すげぇ多い。あの手の連中はここからが稼ぎ時なとこある」
誰がどこに借りて利息返せずに日々の酒も楽しめねぇ、
誰かかがどこで借りて何とか乗り切った、
誰かが利息も返せずにどっかに身柄売り渡されちまった、
等々毎年のように聞く数多の事例を幾つか話しては肩を竦める。
「意外。身持ち固い感じに見えたから。
そっちに抵抗ないならそれも有りじゃねぇか? 娼館街のほうに顔出してみるといい。何なら紹介してもいいぜ」
女衒も、金貸同様、商品をどう扱うかはその店によるが当然良し悪しあれこれ色々とある。
相手を選びたいというなら商品を大切に扱う店のほうがいいわけで心当たりは、色々利用する手前それなりにあった。
■レイチェル > 笑う男を見ては不思議に思うのは当然だと見返す。
何より自分では時間がかかるバーガーも数口で食べてしまう勢いは関心するもの。
食べ始めるのが遅かったのもあるが、それでも食べる速さを見てはサンドイッチを食べるのを再開し。
「来年は今みたいにならないようにしておくよ。悠々な生活の用意を。
……借りる前に聞けてよかった」
この治安がいいとは言えない国で金を借りる危険を先に聞けて良かったと感謝を見せ。
この国でなければ金策はそれなりにあるが、来て間もないのでそれはこの国にはなく。
何より冬を開けた後に返済地獄になっては笑うに笑えなく。
男の話す内容に今日会えてよかったと思い。
「したくはないけどね。借金で無理やりより、自分からのほうが気は楽でしょう?
娼婦街より、個人で当たるつもり。一夜と翌朝に食事を作ってあげたら、喜ぶ人も多そうよね」
身持ちは確かに硬いし性欲も薄い、それでも借金の方で何処かの娼婦館で働かされるよりはマシであり。
どうせなら店よりも個人で、行為と食事を作るで交渉すれば宿も得れるという打算。
それを説明し、男を見れば買ってくれてもいいからと告げて。
■シアン >
「なーに、礼には及ばん。
ダチが困ってりゃー口の一つや二つは出すわ。まぁ口しか出さんから余計な」
ダチ。友達。別に長い付き合いでもなんでもなく依頼を一度一緒した程度の仲ではあるがそれでも判定はそれだ。
金を貸すまではしないが相談に乗ったり助言の一つ二つぐらいはするし、けれど、それしかしないから礼は別に、と、
手を胸の前にもっていって右に左にゆらりゆらりと緩ぅく振ってはそんな事を宣いつつ。
「ああ、たしかに、うん、そりゃぁ男は喜ぶ。やっぱこう家庭的なもんに惹かれる独り身は多いからな」
自分でそちらの稼業に手を出すか、無理矢理そちらの稼業に手を出させられるか、何方か、となれば成る程と頷く。
想像してみると、彼女ぐらいの美人と一晩楽しんだあとに新婚気分の一つも味わえるのは中々良さそうでこれにも首肯を一つ。
「なら個人でやってる諸先輩方に話を聞いてみるといい。
右も左もわからんで手探りじゃ色々と不便も出るから。
ここの通りはこんなのが多いから気ぃ付ける、ここの区画は裏の連中がこっそりシマ気取ってっから近づくな、とかさ」
冒険者をしながら春を売っている者やら専業で賄っている者同士のコミュニティもあるからと一つここでも助言を持ち上げて。
「んはは、そうさな。見掛けたら是非声掛けさせてくれよ、美人にゃ惜しまんたちだ、弾ませてもらうぜ」
買ってくれていい、なんて言に目を丸くしのも束の間で、笑気を零しながら親指と人差し指で丸を作って見せたり。
■レイチェル > 以前に会った時も今回も、男には助かる助言をされている。
本当なら何かお礼の一つでもするべきあろうが、礼に及ばない、と言われては好意に甘える事にし。
それにダチと言ってくれる事も嬉しいものであり。
他の国から来たもの、そして異種族なのにそう言う男の懐の大きさはそうそう見ないものであり。
「これでも料理には自信もあるし。誰かに腕を振るうのも偶には悪くないし。
それに…喜んでくれるなら嬉しいのもあるの。
貴方も惹かれるタイプだったりする?」
借金の末なら相手も選べない、自分からならその辺も選べるので自由度もあり。
それに自分でなら交渉金額も自由、相手を見て金額を決めれるのもありがたく。
そして惹かれる独り身が多いと聞けば、男もそうなのかと問いかけ。
「やっぱりそういう知識も必要よね。
それっぽい人を見たら聞いてみることにする。
変な客やそういうのと揉めてもいいこともないよね」
そういうコミュニケーションもあると聞けば、それはどこで会えるかギルで聞いてみようと決め。
「その時はサービスできるだけするよ。友達だしね」
買っても、そういえば目を丸くした後に笑う男。
弾ませて貰うという言葉にサービスをすると告げては微笑みをみせて。
■シアン > 手を出す金を貸すともなれば礼も謝意もしっかと受け取るけれど、口を出す程度はノーカウント。
当たり前だろって顔をしていたもののふと何か気付いたように視線を真横へ反らして数秒……
「ふ。今の俺ちょっと格好良かったな……」
等と台無しな台詞を口にしながら顎に手をそえてしみじみと頷く台無しな仕草もセット。
「ぶはははは!」
如何にも三枚目といった様相は態とらしかったが態とな一面もありありで大口開けて笑ったり。
「そういや薬草採取ん時ほら休憩した折に作ってくれたっけな? あれ美味かったし朝飯なんか期待大。
おう。俺もそのクチ。根無し草だからあんま縁がねぇもんでそーゆーの好きなんだ」
以前、一緒に採取で、僻地という程ではないがそれなりの遠出をした時休憩がてら軽食と彼女が作ってくれたものを思い起こす。持ち込んだ小麦と固めた調味料とそのあたりで採取できる木の実やらで、パンみたいなものをさくっと焼き上げたりスープを拵えたりしてくれたのを思い起こすと味も蘇ってきて、うんうん、と頻り首が縦に動く。惹かれるかとの問いにも、YES。
「おー。嬉しい事言ってくれるじゃない。おだてられるの弱ぇんだよ俺」
微笑みに、喉をくつくつと鳴らして止まぬ笑気で声を震わせて口の端の笑みもすっかり引っ込まなくなっていた。
照れ隠しがてらにボリューミーな髪を掻き上げつつの席を立てば、自分の分と、彼女の分の伝票を引っ掴み、
「じゃ、そん時は宜しくな。つーか何なら今からでも、まだやってもねぇ所無理言ってお願いしたいぐらいだが……
生憎と今からちょいと幾つかこなさにゃならん用事があって実に口惜しい限りだ」
本当に。本当に残念そうに肩やら眉やら落として項垂れたものだが、またな、とまた手がゆるりと振られる。
■レイチェル > 「かっこよかった……うん、そうね。よかったよ」
男の言葉にし越し考え、かっこよかったと返すが、その言葉がなけれ場とは付け足さず。
なんというか、かっこいいよりは勇ましい、厳ついではあるが親切にされた方からすれば十分男前と言ってよく。
大口を開けて笑う仕草はかっこいいよりも面白いではあるが。
「材料と設備があればもっといいものも作れたのよ。
身売りをしたら、あれよりも美味しいのを作るつもり。
そうなんだ。でも貴方なら引く手あま手じゃない?」
以前に共に採取に向かった時に食事を作ったのを思い出し。
あの時は野外であり、材料もあまりなかったが両方あればもっと美味しいものが作れると断念し。
この面倒見がいい男なら縁はあるように思えてしまい。
「おだててるつもりはないけど…?」
喉を鳴らして笑う男を見ては短く告げ。
髪を掻き上げ立ち上がった男を見上げるようになり、自分の伝票まで手にするのを見れば目を丸くし。
「こちらこそ。今から?私は大丈夫よ。
何か用事があるのね、だったら仕方ない」
今からという男に構わないと返すが、用があると聞けば仕方ないと。
そして手をゆるりと降る男にまたね、と返して笑みを向けて。
■シアン > あれこれと弾む話を区切るのも、なんなら今からだって構わないと言ってくれる言葉に踵を返すのもひどく名残惜しいものだし顔なんかもうそんな言葉がすっかり張り付いている具合ではあったが。次の機会に楽しみを取っておくとして、別れの挨拶を済ませれば、自分の分+αで支払いを終えてから用事へと向けて歩き出すのだった――……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアンさんが去りました。
■レイチェル > 最初の相手が男なら、なんとなくだが変に気を使わなくていいかも。
そう考えもするが用事があるというのを無理にというのも迷惑になる。
なので、その時はよろしくお+と言って見送り。
男が食事代を払ってくれたことに感謝し、食事を終えれば早速話を聞ける場所を尋ねに受付にと向かって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレイチェルさんが去りました。