2024/10/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 奴隷市場」にオウルさんが現れました。
オウル > 休日ともなると賑やかになる奴隷市場。
本日は珍しく陽の高い時間に奴隷市場を見回ることに。
そう『賑やか』の中にはまだ奴隷市場に踏み込む事を推奨されていない年齢や身分や立場や、その他諸々の理由で奴隷市場に踏み込んできて欲しくない者たちが含まれているからだ。

まだ自ら踏み込んでくる輩はマシなのだが、ラジエル学院の生徒に至っては友人に度胸試しとか、好奇心で入り込んで仲間にわざとおいてかれたとか、最悪のケースに多々なる場合もあるもので、自分が所属している冒険者ギルドから定期的に見回りの依頼があって、今日はその依頼を受けてのこと。

「そりゃ貧民地区に比べりゃマシだけど、マシなレベルだぜ?
 なんて、言ったって理解できない奴らが入り込んでくるわけで。」

一人、んーっと蒼天な空を見上げて、愚痴をこぼす。
眼帯下の異形の眼も片方の人の眼も細めて、苦笑い。

本来なら衛兵に任せるのがベターなんだろうが、衛兵だと警戒してその手の輩が隠れて見つかり難いなんて事もあるようで、おかげでこうして仕事にありつけているわけだ。

でも。

「それなら素直に娼婦の姉さん方に化粧品売ったり、奴隷の世話の方が稼げるんだけどな……。」

これが現実。
安い手当で受けたのは平民地区に設定を多く持つため。
冒険者ギルドでよい面で顔を覚えてもらうため。

――…賑やかな場所では隙だらけな人間が多いため、だ。

真上にあがっていた太陽が傾き始めている。
夕暮れ時までが仕事の時間なのだが、少し早めに切り上げても大丈夫そうだ。
と勝手に判断をすれば足向く先は冒険者ギルドに。
何事もなかったことを報告して、残りの半日はゆっくりと過ごそう。

少年は少し足早に。
頭の中ではお酒のことでいっぱいにしながら奴隷市場より立ち去るのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 奴隷市場」からオウルさんが去りました。