2024/10/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 日も傾きかけている夕暮れ時、今日はお友達の家にお呼ばれされて遊びに行っていた、其の帰り道。
初めての家だったのもあり、帰り道をちょっと間違えて大通りから少し外れた脇道に迷い込んでいた。
お泊りでも良かったのだけれども、幼い乍に気を遣って少し早めに戻ろうとしたのが幸か不幸か。

「えっと…こっちが、こっちだから…あっちが、あっち?」

大通りと違って人気が疎ら、少し戻れば大通りに出られるものの、そうした処迄に気が回せない状態で。
取り敢えずは方角は合っている筈だから、進めば知っている道に出るかなと思って先を進んでいた。
時々不安そうに周りをキョロキョロ見回したりして、見覚えのあるものがないかなと確かめて。
そんな不安は背中の小さな翼とスカートの裾から見え隠れする小さな尻尾でも現れている。
其の侭進んでいれば本当に見覚えのある場所に辿り着くのだけれども。
気付く事が出来るのは、もう暫く後の事だろう。

プリシア > 「んっと…」

迷ってしまったのなら誰かに聞けば良い。
解ってはいるのだけれど、忙しそうにしている人には悪いと思って話し掛けられない。
話し掛けても大丈夫そうな人を、歩み進んでいる序に探してみる。
探しているのは覚えのある大通りとか知っている場所、其れを説明して理解してくれる人。
見付かったら聞いてみて、知っていたら案内とかしてくれると助かるのだけれども。
素直に教えてくれる人が見付かるのか如何か、そもそも声を掛けられそうな人が見付かるかが大事。
見付からなかったら…しょうがないから頑張ろうとそう考えて、グッと一人小さく拳を握り締めるのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアキアスさんが現れました。
アキアス > 飲み屋やら娼館やらが立ち並ぶ通り。
平民地区のそこは、貧民地区のものよりいくらか煌びやかで。
それでいて富裕地区のように貧乏人を見下していないのがよい。

中にはそういう手合いもいるが、高級路線の娼婦たちは金以外も求めたりする。
それはそれでそっちの勝手、とは思うが、貧民出身の冒険者など露骨に下に見られもして。

もっとも、そういう相手を組み敷くのも一興なのだけれど。

「つっても高けぇし、なぁ。俺にはあんたらくらいが丁度言い訳よ」

そんなふうに客引きしている娼婦に粉掛けながら。
男の調子はいつもこんなものなのだろう。娼婦の方もはいはい、と笑って流している。

その日は馴染みの娼館で普段の用心棒が流行病で寝込んでいるとかで。
ギルド通して代替え用心棒の依頼を請けての、ぼちぼち交代でお役御免、というところ。

このまま娼婦を買ってもいいし、適当な女を口説いて宿なり塒なりにしけ込んでもいい。
そんなふうに考えながら、最後まで面倒が無ければいいがと欠伸を洩らして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアキアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にオウルさんが現れました。
オウル > 少しだけ肌寒さを感じてくる時期。
相変わらずの軽装姿で平民地区の通りを歩く。
今夜の目的は薬の材料となる薬草や花の仕入れと、新しく武器でも買おうかと、こんな時間でも空いている武器屋や店じまいぎりぎりで割引始めている露店を覗きに来たのだ。

「……隠して持ちやすいナイフとか、毒を塗布して維持しやすいナイフとか、ワイヤーの類とか……。」

総じて暗器に分類される武器が欲しい。
腕力も微妙、技術も微妙、魔法はとある魔法しか使えない。
そうなれば出来るのは暗殺や毒による一撃必殺か弱体。
それにふさわしい武器となると基本的に隠し持てる武器となる。

予算はそんなに無い。
だからこその店じまいギリギリの露店。
だからこその閉店間際の武具屋。
狙うは投げ売りセールなのだが、求める武器はどう考えても、カスタマイズが必要になるかオリジナルで鍛えてもらうしかないと思う。

でもワンチャンス、希望に沿うような物が安く手に入る可能性がある!と希望を抱き、露店のある通りを歩いている。
あ、でも本も欲しい、新しい薬草の図鑑とか、文字が簡単な奴とか、他国の言語とか他の種族の言語も覚えたい。

そうそう都合のいいものは見つからないようだ。
少年は不満げな顔で貧民地区のほうに歩きだすのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からオウルさんが去りました。