2024/10/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ラリー > 「…」

さっ、さっ…と規則的に響く箒の音。
目立たない古書店の前で、目立たない少年が箒を手に掃き掃除をしている。
目立とうと目立たなかろうと、放っておけば埃やゴミは溜まってゆく。
故に、定期的な掃除は当然必要である。
そうして箒で寄せ集めたものは、今は大部分が茶色や黄色に染まった落ち葉で、
否応なしに季節の移り変わりを感じさせる。
一旦手を止めてそれをじっと眺めていた少年は、ふ、と一つ息を小さく吐くと、再び箒を動かし始めて。