2024/09/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 とある酒場楽し気に酒を煽る男がいた。
 最近ある悩みがあった。それは影響力の低下。たしかに自身は武でも戦略でもかなり上位にあると自負している。しかし単独ではやはり戦場は左右出来ない。
 より高い報酬を得る。そうなるとやはり群れでなければいけない。
 故に彼が打ち出したのは傭兵団の結成だ。基本は野良で動き、必要な時には集めて打って出る。そんな傭兵団。
 しかも単純なそれではない。娯楽まで含めて様々な範囲で集める文字通り小さな軍隊。それを結成しようとしていた。
 しかし、意地悪いのがこの男。

「さて、後何人たどり着くか」

 彼はその告知を多くの場所に張り付けた。学園にも、酒場にも、冒険者の宿にも。
 それこそ貧民街や貴族街にだって張り出している。職無しから貴族まで、娼婦から魔女まで。全てに見えるように。そんな紙には試験として問題が出題されており、その問題を解けば第2試験会場。つまりは自身との面談に持ち込めるという物。合格した結果、傭兵団に所属出来ればとてつもない好条件の職場が待っている。
 だが貼り出してある場所によって問題はバラバラ。更に言えばその問題は全てがブラフ。本命はその紙の配置場所だ。
 配置場所を見るとある酒場を取り囲むように配置してある。その囲まれた酒場こそがこの酒場。つまりはその程度見抜けない奴。目先の条件に振り回されるような奴はお呼びではない。という事だ。例えどれだけ個人の武に優れていようともそのような奴は戦場では不要だ。
 故にここにたどり着けるのはそれを見抜ける戦略眼の持ち主か、もしくは間違えた結果たどり着いた豪運の持ち主か。

クレイ >  
 とはいえ、娯楽担当や治療担当はもっと簡単にたどり着けるようにしてある。彼らの場合は到着した酒場のマスターにここへ案内するように伝えてあるからだ。
 彼らには武も軍略も求めていない。
 だが逆にそれ以外には高いレベルの軍略を求めている。何故なら彼の目的はあくまで戦場での影響力。
 つまり、1人1人が隊長として小隊を率いて戦場を暴れる。そんな構想をしているのだから。

「ま、来れば御の字だけどな」

 とはいえ、期待はしてない。そんな才能の持ち主、とっくに誰かのお抱えか正規軍人だろう。
 だからほぼほぼ酒を飲んでいるだけだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクレイさんが去りました。