2024/08/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」にハクさんが現れました。
■ハク > 「ふう、よし、っと……」
冒険者ギルドの修練場にて、朝から今日は修練を続けていた。
午前中は子供姿で魔力を用いた格闘術を試してみて、昼食をとったあとはこの大人姿で剣術を振るう。
成長しないかわりに衰えることもほとんどない身体であるため、およそ1月ぶり程度であっても存分に刀を振るうことができた。
周囲には粉砕した木人や断ち切られた木人などが転がっており、この後は片付けをしないといけないと思いつつ、ひとまずは備え付けの椅子に腰掛け用意しておいた水筒を取り、飲む。
この大人姿は筋力や持久力に優れているものの、魔力のほとんどが成長状態の維持に使われるので魔術をほとんど使えない。
子供姿の時に使える倉庫――空間に穴を開ける、いわゆるアイテムボックス的な魔術も使えなくなるため、椅子には脱いだ羽織と鞘に収めた刀が置かれている。
共用の修練場なので他にも誰か来るかと思っていたのだが、何人か人の気配がしたものの誰も修練場にくることはなかったので、存分に1人で体を動かすことができた。
最近は娼婦仕事を主にしていたものの、やはり体を動かすのは楽しいなぁ、と考えて尾を楽しそうに振りつつ水筒を置いて、空を見上げる。
まだ時間としては昼過ぎ、夕方にまでまだ時間はだいぶんある、そんな時間帯。
「依頼、探してみるかなぁ……何も無ければ九頭竜の水浴び場に行こっかな」
1人での街の外への外出は制限が掛けられる低級冒険者なので……例えば九頭竜山脈や無名遺跡に行くことは許可されていない。
なので誰か一緒に行ってくれる人がいればいいんだけど。そう考えつつ夏の熱い日差しで焼ける地面を見ながら、軒下で耳と尾を揺らしてぼーっとするのだった。
■ハク > 「お買い物……は、最近しすぎちゃったしなぁ……」
しばらくぼーっとしたあと、足元の小石を拾って指で弾く。
空中に浮かび、落ちてきた石をキャッチして再び弾き、と、お手玉のように石で遊びながら考えを纏め。
しばらくした後石を少し強めに打ち、誰もいない修練場の中心に向けて飛ばしながらもう1つ石を拾い……
狙いを定め、石を弾けば落ちてきた石とぶつかり、硬質な音をたてて割れた石の破片が飛び散る。
「さて、じゃあやっぱ温泉に入ってからかえろっかな」
結果を見て満足し、立ち上がって背伸びをする。
羽織を羽織ってから冒険者ギルドから出ていく。
途中一度依頼を見てみたものの、あまり楽しそうな依頼はなかったので肩を落としながら夏の日差しを浴びつつ九頭竜の水浴び場に向かうのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からハクさんが去りました。