2024/06/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にシロナさんが現れました。
シロナ > 学校が終わり、一度家に帰り、着替えて、再度やってくるのは―――商店街。
 商会の娘だから、商会で買えばいいじゃんと思うのは、誰だって、そうだと思う。
 確かにトゥルネソル商会の品ぞろえは良い、しかし、服を買うとか伝えたら、お母さんとか、お婆様張り切るだろう。
 最高級のブティックに連れていかれてあれやこれや、と、色々な服をとっかえひっかえさせられてしまうのは目に見えて居る。
 自分で探して自分で気に入ったのを買いたい、その為の小遣いだし。

 とは言え、可愛いとか、美しい、とかに、興味を持ってなかったから、急にと言われても、困るところ。
 姉とかが居れば………。

「ねーちゃんは多分、ボンテージとか、エロだな。」

 淫魔の姉は、こう、体を強調したりするもの。姉自体、そう言った、自分の体格を魅力的に見せる服を好む。
 一般的ではないよなぁ、と考えて、妹達は……と思ったが。
 妹達は天使のように可愛い子達だし、彼女等に着せるフリフリの服を着る、筋肉マッチョな姉。
 うん、見たくないよねー、とシロナは自分を連想して頷く。

「じゃあ、どうしたものか、というのが。」

 命題なのだろう、自分の事を放置した付けなのかもしれない。
 ううむ、ううむ、と唸りながら、服やを求めて、シロナは道を征く

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にシャーニィさんが現れました。
シャーニィ > 流石に、色々な体験をしてきたおかげでだいぶヒトの世の中にも慣れてきた。
街を歩くのも、買い物をするのも難渋しなくなってきている。

とはいったものの、性質上散財は好まない。
今日は市場調査、というほどのものでもないが、商店街をなんとはなしに歩いている。

……その目的の一つに、少々思惑がないわけでもない、が

「……ん?」

その視線の先に
よく見知った顔を見つける

「……シロナ? 買い物か?」

その割には、どこか悩んでいるような様子も見て取れて
思わず声をかけた

シロナ > あれでもない、これでもない。
 服と言う物は、大変である、組合せとか、着合わせとか、色々な物を考えなければいけない、それで自分を飾り立てないといけない。
 そう言った事を考えていると手が出なくなるし、手が出しにくい。
 こう、叔母であるラファルが羨ましくなる、服をぽぽぽーんと脱いで、全裸で空を飛ぶ系の野生児。
 ドラゴンの姿ならば、全裸でも良いでしょとかそんな飛んでも理論だけど間違いないから羨ましい。
 思考が逃げてしまいそうなところに転がっていきそうになったときに、掛けられる声。

「あ、シャーニィ、やっほう?」

 声をかけてきた少女は、自分の知り合い、冒険者ギルドで出会った友人。
 邪神を名乗る彼女は、自分の事を見上げて不思議そうにしているようす。
 何時ものように、褐色の少女は、桜色の唇をニィっと嬉しそうに釣り上げて、手をひらひらっと振って見せる。
 その瞬間は、悩みを忘れて彼女の基へ。

「そそそ、そんなとこなんだ。
 服を買おうかなって、もうちょっと、お洒落した方が良いでしょ?」

 一応、戦士ギルド所属前衛ドラゴン系であるけれど。
 性別は女の子なんだしさ、前にも言われたし?と、軽く笑って伝えて見せる。
 ただ、自分を着飾るなんてほとんどしないから、途方に暮れても居るんだーなんて。

「シャーニィだったら、可愛くなる服はいっぱい見繕えるんだけどねー。」

 うん、と、ローブ姿の彼女、甘ロリとかも良いかも、なんて、さっそくシロナ節が爆発しそう。

シャーニィ >  
「うん、あろう?」

ひらひらと手を振る。
シロナに感化されて覚えた挨拶を返す。
どちらかというと砕けた挨拶だが、そこまでは知る由もない。

「ふむ、服……か。
 そうだな。シロナも色々着たほうがいい。」

うんうん、と頷く。
そもそも、そういう指摘をしたわけで。
そういう気持ちになったのなら喜ばしいことである。

「吾は、とりあえず置いておけ。
 あとで幾らも機会はあるだろう。
 そうやって脱線するのはよくないぞ。」

そんな小言をいう。
……考えてみれば、そんな物言いをするのは初めてかも知れない。
まあ偉そうにいいながらも、自分自身も自分を着飾ることにはそこまで興味はなかったりする。
……それは今は黙っておこう

「仕方ない。吾もその買い物に付き合おう。
 ちなみに、普段遣いでいいのか?」

せっかく思い立ったのに寄り道や逃避をされても、もったいない。
そういうことにした

シロナ > 「あろー❤」

 彼女の気安い挨拶に、シロナも楽しく、嬉しく挨拶を返す。
 砕けた挨拶はいい、肩がこらないし。

「そそ、服。」

 色々と来た方が良いという彼女に対しても、シロナはこくりと頷く。
 まあ、彼女との話の中で、服をちゃんと色々着た方が良いという忠告があるから。
 気が向かないところもある、学生服に、普段着があればいいと思ってた。
 寧ろ、冒険者中の服などは色気などは、余り無いのがある。

 それを伝えたところ、満足そうに頷いている様子に、ああ、やっぱりぃ、と思うのだ。

「えー……、テンション下がるぅ。」

 彼女に関しては置いておけ、と言われた。
 逃げ道を的確に防がれたような気がする。と言うか逃げ道を防がれたのだろう。
 むう、と頬を膨らませて、不満を伝える。

「そだね、アタシじゃ、ね……。」

 そう、服を選ぶのに、自分だと基本カッコいいとか、実用、とかになる。
 可愛いを自分に当てはめられないので、それなら、他の人の意見は大事、と言うか嬉しいというか。
 寧ろほしい所。
 なので、逃げ道がないなら、と頷いて、お願い、と両手を合わせる。

シャーニィ >  
「シロナ。以前も言ったと思うが。
 汝は自分を置いてきぼりにしすぎる。」

カノジョの言動を聞く限り、おそらくはカノジョの理想と現実が噛み合っていないから。
可愛い、とかそういうのを求めても自分に合わない、と思うから。

しかし、だ
そこは、色々試さねばわからないこともある

「……むう。
 一旦置いておけ、といったのだ。
 やるな、とまではいっていない」

テンションが言葉通りダダ下がった相手に、つい甘くなってしまった。
……まあ、別に禁止する理由まではないのだ。
カノジョの分がちゃんと買えたなら。

「……そういう意図ではないが……
 うん。なんだ。困っているならと思ってな」

シロナを信用していないわけでもない。
ただ、困っているなら手を出したほうがいいか、という純粋な気持ち

「前も言ったが。シロナは美しい。
 きっといい服がある」

シロナ > 「ぐぬぬ。」

 置いてきぼり、ではないと言いたい。
 戦士として必要な物の中には、可愛さとか、美しさは必要が無いのだ。
 筋力とか、耐久力とか、敏捷度とか、技の切れとか、そっちの方が大事だと思う。
 魅力とかを使うような職業では無いのだ、と。
 それに、淫魔の血を引いているから、いざとなれば催淫とか誘惑とか、そう言った魔法は使えるし。
 でも、それを良しとしないのが、目の前の彼女なのだ。

 シャーニィの気質と言う物、なのだ。

「じゃあ、後で、一寸だけ、先っちょだけ。」

 なんか、違う様な気がする言い回しだが、彼女が可愛い服を着てくれるという希望があるなら。
 もう少しやる気が出てくるものだ、と。
 甘い彼女のお言葉に、ガッツポーズを一つ。

「あ、いや、違うの。
 アタシは、自分で自分の服を見繕うのが苦手だから。
 シャーニィに手伝って貰うのは嬉しいんだよ?」

 彼女の言葉、彼女の想いはとても、とても嬉しい。
 だからこそ、失礼な言動になってしまったかも、と小さく苦い笑いを作って、違う違うと否定。
 なので、うん、と頷いて。

「……シャーニィ、それ、ナンパの常套文句だよ?
 もう、口説かれちゃう。」

 あはは、と笑いながら、それでも面と向かって綺麗と言われるのは成れてない事もあり。
 顔が真っ赤になるのは、仕方のない事だった。

 そして、立っているだけと、いう訳にもいかないので、彼女を連れて、近くの服屋に足を運ぶ事に。