2024/05/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」にアルテミィさんが現れました。
■アルテミィ > (ヴヴヴヴ…。
人気のない、それでも少し行けば人通りのある、
そんな路地裏に振動音が響いていた…。)
「あ、あ、…ひっ…。」
(そしてそんな音の出どころは、一人の少女。
ガクガクと膝を震わせながら、腰をくねらせている少女は、
両腕を高い位置…、空き家の窓枠に手錠で固定されて放置されていた。)
■アルテミィ > (ことのはじまりはいつものイジメ。
「気が向いたら迎えに来てあげるよ。」
そう言って去って行った生徒たちによって、
恥部に大人の玩具を埋め込まれて拘束され、
そのままの姿で幾度か絶頂を迎えていた。)
「ッ……ひ、…っくぅ…ぁっ♡」
(そして今も…。
ぶる、ぶるっ…と腰を震わせると、
足元にぽたぽた…♡と愛液が溢れ出し滴り落ちた。)
「だ、…だれ、か……ッひ…♡」
(腰をくねらせると、中を抉る玩具がこすれる位置が変わり、
また甘い声が漏れそうになるのを唇をかみしめて堪えた。)
■アルテミィ > (―――果たしてどれだけの時間が経ったのか。
少女の元にニヤニヤした笑みを浮かべた生徒たちがやってきた。
「ちゃんと待ってたね、偉い偉い。」
そう言って少女を取り囲む。
…その後どんな出来事があったのか。
そしてどれだけの時間で少女が解放されたのかは、
彼らのみぞ知ること。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」からアルテミィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 どこかの軒先」にエウヘニアさんが現れました。
■エウヘニア > 少し前から降り出した雨が、雨音を奏でるいつもの街並み。
降り出した雨に人々が傘を差し、あるいは足早に歩いてゆくその少しあと。
ぱしゃ、ぱしゃ、ぱしゃ、と水の跳ねる音が響いて、それからそれが静まるとまた、雨音が響きだした。
「あーもぅ、……濡れたぁ……」
街の通りの軒先に避難はできたけれど。
割としっかり濡れてしまって、張り付く前髪をかき上げた。
嘆いても詮無い事ではあるけれど、依頼の薬の配達が終わった後だったのは幸いなのかもしれない。
(おかげで家が遠いんですけどー!)
言葉にはしない思いとともに、雨模様の空を軒下から見上げる。
ポケットから取り出したハンカチで濡れた顔や肩を拭っても限界はある。
どうしようかなーなんてゆるゆる考えながら、しばらくはこの場にとどまることになるだろう。
暑かったし水浴び代わりにこのまま帰る、というストロングスタイルを考えないわけでもないけれど。
変人に過ぎませんかそれ、とさすがに自分自身で思うし、いくら丈夫でも風邪を引きそうだ。
あるいはどこかお店に入って雨足が弱くなるまで時間を潰す、あるいはここでそうするか、くらいが妥当なところなのかな、なんて思いつつ。
雨の匂いと、雨音に耳を傾けていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 どこかの軒先」にネクタルさんが現れました。
■ネクタル > 本日は学院での講義もおやすみ。
お呼びの声がかかった遊び場へ、さあ出向こうかと街に出て程なく。
降り出した雨に、杖代わりに携えていた傘を開いた。
太陽を薄く透けさせていた雲はだんだん、どんどん、厚く暗くなっていく。
落ちてきた雨雫が足元で跳ね出して、折角の遊び着が台無し気分。
もうしばらく歩かなければならないのだけれど、もう歩くのが嫌になってきた。
そこで目についてしまった手近なものに引き寄せられるのは、享楽主義の男としては当然だろう。
「――――こんにちは」
溜め息混じりに傘を目深にしていた視界の端で、見慣れたスカートの端っこが見えた。
傘をさしたまま軒下まで潜り込み、傘を畳んで顔を見せて、ご挨拶。
普段と違う装いに彼女の方は気づくかどうか。
「……アレから自作は出来た?」
傘を持たずに出て降られたのだろう、という辺りは勝手に一瞥して察して。
張り付いた髪や衣服の節々がやらしいなあ、なんて辺りはとりあえず胸の中に置いておいて。
彼女との話題と言ったら、先ずは“秘薬”製造の進捗確認から。
■エウヘニア > 軒下から、重い雲の流れを眺めていた。
滴る雨の音、ぽたりぽたりと落ちてくる雫の音も。
冷えてきたなあ、とぼんやり考えていたあたりで、ふわりと雨の匂いが濃くなった。
同じように軒先を借りに来たのかな────なんて思って横目を向けた、ところで。
傘、持ってらっしゃるなんて認識。
「へ」
ぁ、とか気の抜けた声音が、畳まれた傘から覗いた顔に零れたと思う。
やや垂れ目がちの双眸を緩く瞠って、……なんだか普段とは違う姿に思わず視線が上から下へ。
「……お出掛けですか?」
こんにちは、の挨拶に返すよりも前に、好奇心に酔った言葉が零れたけれど。
「………………」
相手の問いかけには黙秘したいところだったりはしたけれど。
"そういう"たぐいのものはもともと作れないわけじゃない。
ただ、彼が言っているのはそういうことじゃないはずなのも分かってる。
自分の腕を疑われたくもないから一呼吸おいて
「まあ、それなりにできた、とは思いますけど……」
前回至った答え合わせと───不本意ながらの材料採取……と言っていいのかどうかは分からないが。……できたんだから、できないはずがないのだ。
若干目を逸らしてしまうのはいろいろ、いろいろ付随する記憶の所為で。
「……………要るんです?」
要らないだろう、っていうのも分かっていたけど。
■ネクタル > 彼女の問いかけに返す前に更に問いかけ、黙秘のうちに小さく肩を揺らして笑ってしまった。
お互いに、挨拶よりもお互いの聞きたいことばかり。
それじゃあ、こちらから答えようかと口を開きかけたが――どうやら、先に答えてくれるらしい。噤んでおく。
「それはおめでとう、君がそれなりというなら、それなり以上なんだろうね」
雨音に紛れる程度、ささやかに手を打って称賛。
資金繰りの要領は目も当てられないが、腕の方はやはり疑うべくもなさそうだ。
完成した品はきっと、そんな彼女の助けになってくれるハズ。
「んー……いまは、在庫が足りてるから。
……ただ、品質管理は必要かな」
使用はともかく小銭稼ぎにはまったく要らないでもない。
彼女の灰緑色を彼女より淡い緑で見据える。
彼女も知る要らない理由のひとつを瞳を通して仕掛けながら、言葉を続けた。
自分の名もコミコミで高値で貴族相手に売るパイプを繋げるのだから。
それなりというのが本当にそれなりで基準に満たないものであったら、お互いに傷がつく。
つまり、『目の前で試させろ』――というのだ。
「そっちは、いま、帰り?」
首に張り付く細い髪を摘んで、耳へとかける。ついでに、触れる。
■エウヘニア > 笑われて、むすーと軽く頬を膨らませた。
一応看板掲げてるわけですし、腕に関する疑惑は払拭しないといけないじゃないですか、と
笑ってくれる相手に向ける無言の抗議。
「……秘密です」
小さな拍手、称賛の言葉につれない返事を返したけれど
褒められるのは悪くはない。
出来上がった薬は、効果についてはもう少し詳細に詰める必要があるだろう。
この手の薬は効きすぎてもいいことはない……と思う。需要次第だけれど。
……その過程でできた反作用の薬がいい出来だったのは認めるほかない。
「…………なるほど。
………………品質管理。」
……元締め的な思考だな、なんて思ったけれど、実際そんな感じだからとりあえず口を噤むことにして。
澄んだ色合いの眼差しがこちらを捉えるのに、ぅ、と小さく喉を鳴らした。
…………精神に絡むその魔力の眼差しを不用意に見返したことを後悔しつつ──。
こんな軒先でする類の話の流れじゃなくなってきてるような、と思ったところで
小さくくしゃみが弾けた。
──濡れたままだったことをそれで思い出し。
「……帰り、ですよー……?
試すのは良いですけど……そちらはお出掛け中だったんじゃ……?」
動けないでいる自分の肌に張り付く髪をすくいあげる指先にちいさく肩が震えた。
触れられた箇所からじり、と熱が広がるように感じるのを隠すように視線を彷徨わせた。
■ネクタル > 何度か肌を重ねたことで魔力の通りも良くなっているのだろうか。
視線が絡んだ。魔力が通ったのが見て取れた。
気持ちの良さに目を細め、身を乗り出そうとする。
――可愛らしいくしゃみの音に、それを制された。
「手持ちであればさっさとこの場で試したかったんだけど……。
さすがに、かな」
強まるばかりの雨足に、しんと静まった街並み。
湿った空気は蒸し暑さを残しているくらいで、ちょっと肌を曝しても寒さはないだろう。
しかし、目の前でくしゃみまでした女性をそのままというのは、気持ちがよくない。
濡れた彼女の姿を下から上へ、視線で舐めて。
雨宿りというなかなかない情景を手放すのは少し、いやとても惜しいけれど。
「こちらは遊びの予定だから。
もっと、より楽しいお出かけになりそうなら……薬は、おうちに?」
映える遊び着を身に着けて出掛ける場所よりも、彼女を嬲る方がずっと、間違いなく楽しい。
――いやいや、濡れた彼女を捨て置いて出かける程の予定ではないという話。
つめたい耳たぶを親指と人差し指で挟んで、柔く潰して愛撫する。
ばさ、と傘を開く。
巨躯に合わせた傘ではあるが、二人並んで入るには流石に狭い。
彼女の腰に腕を回して中へどうぞと誘い込んで――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 どこかの軒先」からネクタルさんが去りました。
■エウヘニア > 「………なんか含みが、含みがありませんか…!?」
向けられた視線。
返答にか難じたわずか生を感じはしたものの、耳元弄る指先にくすぐったそうに肩を竦ませる。
わずかに納得はいかないものの、ずっとこの場にとどまるわけにもいかないし──
促しにちょっとためらいつつ、足を踏み出す。
一つの傘の中に納まるために引き寄せられるのにちょっとだけ抵抗した、のは愛嬌の内だろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 どこかの軒先」からエウヘニアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティアフェルさんが現れました。
■ティアフェル > 逃 げ る 。
「いやあぁぁぁぁ!!」
悲鳴を上げて。
「来ないでええぇえー!!」
全力で。
「やーっ!!」
逃げる。
何から。犬から。獰猛に吠えたてて追って来る野良犬から。
衣服の裾を大きく翻して、まるで魔犬にでも追われているのか、という猛烈な勢いで半泣きになりながら全力疾走している薄茶髪のヒーラー。
追って来るのは狂犬ではあるようだが、ただの雑種らしい中型犬であったし、追われているのはゴブリンくらいならカチ割ります、というくらいには凶暴なヒーラー(特攻型)。
ただし大の犬恐怖症。子犬にも泣かされる。
人気の薄い平民地区の街路で出くわした、何故か顔を見るといつも追っかけてくる漆黒の凶星(と名付けた野良犬)。
行き交う人並みの落ち着いた宵街をばうばう吠えて獲物を追う黒い野良犬と追われる今にもべそっかきそうな回復術師の女。
「やーだあぁぁぁぁ!! 誰かぁぁっ、漆黒の、凶星を! そのわんこなんとかしてくださいぃぃぃぃ!!!」
汗を飛ばしながら駆けまわり、だめもとでそこら辺の数少ない通行人に救助を求めるとてもみっともない19歳女子。本性ゴリラ。
■ティアフェル > ――しかしながら。
猛烈に駆け抜けていく一人と一匹を、爆笑しながら見送る街人はいても、救いの手を差し伸べてやろうなんて酔狂な輩はいないのであった。
走り抜けた背後で遠慮なく笑っている街人を若干逆恨みしつつ、
「っは、はあっ…! 助けないのは已む無しだが、せめて笑わないでいただきたいっ……――っ、あ、きゃっ…!!」
ずさーっ…!
思わずぼやきながら走っていたら、足元の空き瓶を見逃してそれに脚を取られ前のめりに大きく転倒してしまう。
「っ、ぅ、あ、きゃああぁぁぁぁ!!」
追っていた獲物の転倒を見逃す野良犬ではなく、前傾して道に転がるヒーラーの脚に一気に跳躍して凶悪なあぎとを大きく開いてがぶっと容赦なく噛みついた。
「あ゛っぐ……!! 痛っ、痛いっ……いや゛放しっ……う゛あ゛、あっ…!!」
脹脛に喰い込む牙。皮膚を破って肉に刺さる激痛に上がる悲鳴が宵闇に響き渡った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に影時さんが現れました。
■影時 > ――冒険者ギルドに顔を出し、幾つかの事務手続きを終えての帰り。
依頼らしい依頼を受けられない時があっても、別の仕事の関係上、冒険に出ずとも行き来することがある。
例えば、王立コクマー・ラジエル学院の冒険者志望な生徒に斡旋する仕事の状況。
これは適度に確認しておかねばならない。何らかの対策が出来る事項があるなら、付け焼き刃でも教えられる。
或いはギルド側から見て、最終的な結果に問題のある生徒の状況。
言って聞かぬものも多いが、何らかの形で上がる話は聞いておかなければならない。
「……――厄払いついでに、なンか酒でも買って帰ろうか……」
と。街を行き交う人に紛れ歩きつつ、嘯く。
異邦の装束でも不審がられないのは、珍しさが減ったからか。それとも、纏う気配の少なさか。
とは言え、数刻前の小言のようなギルドの事務員からの報告を思い返したお陰で、顔に浮かぶ辟易とした表情は晴れない。
こんな時は、何か酒でも買ってから寝床たる宿屋に戻ろうか。或いは幾つかの酒場をひっかけるか。そう思う中で。
「……ん? ――まさか、な?」
何やら騒がしい。喧騒が騒がしく乱れたというよりは、一角が乱れて通り過ぎた、駆け抜けていったような。
そんな塩梅に首を傾げれば、脳裏に浮かぶものがある。聞き覚えのあるような声音だと。
さらに悲鳴まで響けば、これは駄目だ。放っておくわけにはいかない。
襟巻の中に隠れ潜むものが、何かせっつくようにもぞつくのを感じながら、腰のものを押さえて小走りになる。
人の流れを縫い、悲鳴がしたと思しい方へと。
やがて人の合間を縫う影は、僅かな風を巻きながら現場に至るだろうか。
■ティアフェル > 見知った東洋の誰かが仕事終わりに騒ぎに気付いて悲鳴を聞きつけたとは、まだ知らない最中。
脹脛に牙を突き立てられて半狂乱かつ半泣きで喚く……超犬嫌いな情けない冒険者女子。
ヒーラーという職業なら有り得る…のかもしれないが、後衛にしては狂暴と悪名高いゴリラである。
むしろ雑魚な魔物やチンピラ程度ならステゴロでやり合って撃退することも可能だというのに、それよりは遥かにあしらい易そうな野良犬に大敗して噛みつかれて、
「いたあぁぁあぁ!!! 死ぬぅぅっ……!! いや! いやだってば…!! 離れて、離してえぇぇぇ!!!」
さながらか弱い街娘かのように悲鳴を上げて、恐れ竦んで碌な抵抗も叶っていない。
ただの野良犬にかみ殺されそうな程、やつら種族は弱点過ぎた。
周囲の人間はさすがに助けるかどうか躊躇気味。あんだけ怯えているのだから相当に凶悪なのだろう、逆に噛みつかれたくない…という気持ちが勝っているらしく。
近づいてくるものはない。そんななんだか残念な現場であった。