2024/05/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」にクローネさんが現れました。
■クローネ >
女は不機嫌であった。
大体いつも不機嫌でいることが多いのだが、ことさらに不機嫌であった。
たまには気分を変えてみるかと髪の色を元の黒に戻してみたり。
そんあことをしてみたりして若干のイメージチェンジ。
気分が晴れたかと言えばそんなことはなく。
こうやって日銭を稼ぎにギルドにやっtけいてみれば。
併設された酒場のほうから投げかけられる視線とひそひそ話。
女が反応して突き刺すような視線を送ればそれらは一端は収まるものの…。
「(あー、うっざい…。当分この有様かよ)」
内心で吐く悪態。
つい数日ほど前のこと、色々あって…本当に色々あって。
このギルド内でちょっとした…どころでない乱痴気騒ぎを起こしてしまった。
いくらあんな場所で予想もしない催淫をかけられたとはいえ…大衆の前で無様もいいところ──
■クローネ >
ギルドに併設された酒場での乱交。
しかも一方的に穴という穴を使われるなんて屈辱。
当然ギルドからは叱られるわ文句言われるわ(アタシ悪くねえだろ)
──そんなわけで周り全部に睨みを効かせる勢いで現れた女はたいした仕事もないことを確認すればさっさと酒場のほうへと脚を運ぶ。
こんな精神状態で大ネズミ対峙とかやってられるか。
相変わらず刺さるひそひそ話と視線。
はいはいわかったわかった。
これだから男は、何歳になってもガキなんだっての。
声に出さないがそう心に吐き捨てることで冷静を保つ。
ここでブチギでもしたらギルドを出禁になりかねない。
「エール!」
不機嫌をそのまま口に出すような声色で注文を投げつけ、テーブルに足を組み上げどっかり座るのであった。
不機嫌だからではない、お行儀は元々よろしくない。
そうして周囲を威嚇しながらの酒場での一日は過ぎてゆく。
結局終日、女の機嫌は悪いままだったという。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からクローネさんが去りました。