2024/04/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にサウロさんが現れました。
サウロ > (麗らかな陽気が差し込む午後。
 今いるのは平民地区の中でも比較的富裕地区よりのカフェの一つ。
 学院の生徒や教員らしき姿も立ち寄ることがあるらしいパティスリーに併設された場所で、
 富裕地区にあるものほど豪奢で値段が張るものではないが、落ち着いた雰囲気の内装と、
 ここの焼き菓子と珈琲が美味しいという話を聞いてやってきていた。

 サウロが頼んだのはキャトルカール(パウンドケーキ)
 シンプルな味にジャムやクリームなどが添えられていて、厚みも量も中々。
 甘すぎるということもなく、珈琲と合わせるとちょうどいい味になる。
 プレーンタイプのほかに紅茶やナッツ類が練り込まれたものもあったので、種類も豊富なようだ。
 それとフロランタンを数枚。
 珈琲のいい香りが広がる店内の空気と合わさって、美味しく感じられる。
 惜しむべくは店内がさほど広いわけではないことか。
 二人掛けのテーブルに通されたものの、徐々に混みあってきた様子から、
 相席を願い出る可能性があることは事前に伝えられ、それを了承したばかりだ。

 平民用の服装ではあるが、整った見目は人の目を引くらしく、ちらちらと視線を感じることもある。
 長年のことで慣れているからか、気づかない振りをしながらカップを傾けて、窓の外から見える景色を眺めていた。
 比較的平和で、穏やかな午後だ。)

サウロ > (フォークで食べやすいサイズに崩し分けながら口へと運ぶ。
 日頃の疲れで活力を得るならがっつりした料理だが、癒しを得るなら甘いもの。
 もう一つの姿たる少女の姿の時とは違ってそこそこの量も食べられるのはいいが、
 少女の時にあれほど甘いものが美味しく感じるのは何故なのだろうと疑問にも思う。
 同じ体のようであってそうではない? そんな疑問を抱きながら、ざくりとした触感のフロランタンを摘まんで噛みしめる。
 ナッツの香ばしさとバターのまろやかな風味。
 よく焼かれたザクザク感を堪能して、珈琲を呑む。

 ――――そんな風に午後のお茶を終えたら、さて次は何処へ行こうか。
 悩んだ結果、仕事につながる場所ばかりが浮かんで苦笑を零しつつ席を立った。
 そのまま店を後に、平民地区の大通りを歩いていった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からサウロさんが去りました。