2024/04/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、平民地区。
他の地区と共に、少女が気紛れに訪れる場所、その一つだ。
ただ、そんな少女の姿は今、大通りではあるも、目立たぬ物陰にあった。
なんせ、誰か適当に目星を付けて、悪戯でもしてやろうか、なんて考えて居るからだ。
己が前に現れては、相手によってもあるが、警戒をされてしまう。
それならば、警戒される前から、そうならないように仕組んでしまえば良い。
近付く前に、軽く呪いを掛け、意識を緩慢にさせ、悪戯をする。
普段は、出会いのままに、流れのままに、との行動が多い己からすれば、珍しいかもしれないか。
しかし、気紛れで、そうしてみたい、なんて考える時もあるものなのだ。
ともあれ、少女は隠れたまま、大通りの人通りに視線を向け。
面白そうな相手は見付かるか、と探りを入れているのだった。
■タマモ > そろそろ、場所変えの頃合…かもしれない。
大通りだからか、偶々なのか、それが運命なのか。
なかなかに、これ、と言った相手が見付からない、そんな状態で。
そんな事を考え始めるのだが…
「………ん?」
ぴくん、少女の耳が揺れる。
通りから、隠れていた物陰、その奥の方へと視線を向ければ。
その視線に入ったのは、建物の隙間辺りにちらりと見えた、一匹の子蜘蛛。
それに何があるのか、傍から見れば、そんな感じなのだが。
そうして、少しの間、それを眺めていた少女が、はふん、と軽く溜息一つ。
「仕方無いのぅ、そうであれば、向かうしかないか…むむむ…」
よいせ、と物陰から立ち上がり。
ちらりと上を見上げた後に、とん、と地面を蹴れば、次の瞬間には、その姿は描き消えていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にシーラさんが現れました。
■シーラ > 平民地区の冒険者ギルドの一角。
本来ならPTでよく来ていたのだが暇は一人。
なので単独で受けれるような依頼を探してやってきて。
「定番だとこの変ですよね。背伸びをしてこの辺で…」
そんな事を口にしては手にするのは薬草採取、そしてもう一つは妖魔退治。
どちらも達成はできるは手間と難易度が違うもの。
確実に達成できるものか。それとも達成できるだろうが多少のリスクを選ぶか。
そのどちらが良いかと考えては手に持った依頼を交互に見て悩んで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にゼオンさんが現れました。
■ゼオン > 春になって誰かも彼も頭も財布も緩くなってきた頃。
裏で出回らせている薬の捌きは思いのほかうまく進み、進みすぎて少し暇に。
暇を持て余すように、どちらかと言えば初心者向けの依頼が増えてくる頃、
自分向けの依頼が少し奥へひっこめられる時期にギルドへ赴く。
引っ込んでいるだけで、受付と話せば案内はしてもらえる。
それをタネにナンパでもするのが目的、だったが。
「……ぉ……♪」
考えてみれば初心者が増える時期、誰の手にもついてない手合が増える時期。
その中で目に叶う女が一人、一人で受けるつもりか依頼を覗き込んで思案顔。
「ちょぃーっす。ねえねえ、冒険者なったばっかって感じ?
剣の鞘がまだ新しい感じだしさ。だったらそっちの退治系きつくない?」
褐色肌、この王都では見ないタイプの肌の色の男が勤めて気さくに声をかけてくる。
■シーラ > どちらも悪くはないので選ぶのにが悩んでしまう。
ひと思いに両方受ければいいのだが、そこに考えが行きつかないのは新人故。
なので報酬が良い方か、それとも安全な砲にするべきかは悩むこと。
どちらが……そう考えていると突然の声に依頼書から顔を上げ。
「え?私です?違いますよ。
これでもPTで前をやってるから、これぐらいなら勝てますよ」
新しいのは買って間が立っていないから、それは言わず。
勝てると言いながら視線を依頼書から声の主に向け。
褐色肌という珍しい肌色の男を見ては、こんな人もいるのだとみてしまう。
■ゼオン > (……ぉ、こいつぁ……)
褐色肌で己の戦績を知るものは多い。だが、己を珍しそうに見ているのは
噂は聞いてもまだ見たことがない、情報が結びついてない証。
だったら警戒されることもない、しかも上玉と来ている。
「ほぉん、戦士か剣士って感じ? 今は仲間いないの?
てか、倒せるなら両方受けちまえばいいんじゃね?」
一人一つという規則はない。自分はそういう退屈な依頼は受けたことはないが。
大事なのは、目の前の女を誘い込めるかどうか。
「俺ゼオンてんだけどそっちの名前は? 俺もさー、剣使ってんだよね。」
筋肉質ではあるが、見た目だけで言えば軽装にブロードソードと言うシンプルな”装備”
元々魔術強化でどうとでも立ち回れるが故の装備だが、
相手の駆け出しっぷりに合わせて懐に潜り込めるだろうかと
■シーラ > 褐色肌という人は本当に見ないので珍しいとみてしまい。
それで何か聞いた記憶はなくもないが、噂などはPTの魔術師が主に仕入れていたので詳しくはなく。
なので珍しいなという感情しかなく。
「剣士ですよ。今はリーダーがいないので一緒にいたりバラバラだったりしてますよ。
両方…いいんです?」
両方と聞くと、良いのかと言うように問いかけしてしまい。
受けれるなら両方受けてみよう、厳しそうならPT仲間も連れてと考え。
「ゼオンさん?私はシーラです。同じ武器を使ってるんですか」
自分と同じように軽装ではあるが、持っている武器はブロードソードと自分のモノよりは少し短い剣。
そのシンプルな装備なだけに、自分と似たようなものかと勝手に勘違いをしては笑みを見せてしまう。
■ゼオン > 「リーダーがいないって、たまに集まってるとかじゃなしに?
なんか用事? だったらパーティで動くのもやりにくいんじゃね?」
ニュアンス的に今いないだけでなく、長期不在という空気。
すこしまとまりがないというか、興味があるわけではないが、拙いんじゃね? とは思いつつ。
なんというか後々同期に差をつけられて焦って、何か失敗しそうな気がする。
「期限までに片付かないのが問題で、無理ない程度に受けるのは問題ないっしょ。
あんまあれもこれもってやってたら評価下がって依頼受けらんなくなるかもだけど。
その辺大丈夫?」
一人で受けるなら、妖魔退治も薬草採取も頭数があったほうがいい。
とくに後者は。
……少しずつ、つけ入る余地は見出しながら。
「そそ。奇遇じゃね? ただま、俺は手数重視だけどねぇ。
シーラね、覚えたし。なな、剣士繋がりでなんなら一緒に依頼受けるのもいいんじゃね?
知り合いとか増やしといたほうが情報集めるのに有利っしょ?」
見る限りでは右も左も分からない感じ。
……最近来たばかりだろうかと、内心ほくそ笑んで。
■シーラ > 「ちょっと実家に連れていかれてるんですよ。
居なくても問題はないんですけど、リーダーがいないと受けれない依頼も多いですから」
隠すべきかもしれないが、今はリーダーは長期不在だと告げ。
そして居なくても困りはしないが、受けれない依頼もあると、リーダーがお飾りに近いことも話し。
「そうなんですね、知らなかったです。
いつもは一つずつ受けてるので、それは大丈夫だと思います」
そもそもにいくつも受けれるのは知らなかった。
なので男の心配は全く問題はなく。
「奇遇だと思います。他の武器を持つ人は多いですけど、剣って見ない気がしますし。
よろしくお願いしますね。そうですね、でもそんなに高額な依頼はうけれませんよ?
知り合いは確かに……」
PTの魔術師も同じことを言っていたのを思い出し。
ただ自分が受けることのできる依頼は安いものばかり、それがいいのかと気になって。
■ゼオン > 「いなくても問題ないって、リーダーマジ可哀想なんだけど。大丈夫それ?
つか実家? 冒険者なんのに親が乗り込んできたわけ?
てか、リーダーがいないと……、あぁー、貴族絡みの依頼とかね」
随分と情報をくれる辺り本当に無防備で。
お飾りだが受けられる、といえば信用の問題。駆け出しがそれをできるのは限られる。
「つかリーダーもその辺考えなかったん?
わりとワンセットよ? 討伐がてら採取とか。俺もアニキに教わったし。
なんならさ、自分が採取して売りさばきたい薬草とか自生してる場所の近くでこなせる依頼とかな?」
アニキ分は冒険者としてはそこそこ活動している。だから基本的なことを酒飲みながら教わっていて、
それがナンパに役立つとは思ってもみなかったが。
「そうなん? 剣ってわりと使いやすいっしょ。
なんやかんや剣術から昇華した魔術とかもあるってゆーし。
いーのいーの。俺もシーラみたいな美人と仲良くなれんのありだし。
つかそも、ちょい薬草の依頼みして?」
依頼の報酬を折半、という懸念に対し、覗き込んで
「……ぁー、アニキから頼まれた採取のお使いの近くだわこれ。
なんなら薬草採取はシーラがもってきゃいいっしょ? どうよ?」
じわりと、初心な駆け出しを絡め取って言って
■シーラ > 「リーダーはなんていうか……マスコット?
依頼を終えて、次はいつって集合日に来なかったので聞いたらそうだったそうですよ?
そういう依頼です」
世間話というようについ話をしてしまい。
貴族の依頼は大変ではあるが、リーダーがいれば受ける事ができる良い依頼、しかし今は受けれないと。
「無理をせずに確実っていうのがモットーでしたから。
こう、リーダーの直感で選んだ仕事をやってましたから。
そういうことをしてもいいんだ」
男の言葉を聞けば、納得できること、知らなかったことが本当に多く。
次の時はいくつかを同時に受けるのもありだと考えに至り。
「私はそう思いますよ。でも派手なのが好きな人も多いですから。
剣術から魔術……?
美人?そんなお世辞を言っても何も出ませんよ?」
男と話をしながら、依頼書をと言われては手渡し。
どうやら行先は近いか同じな様子。
それなら断る理由は特に浮かばず。
構わないと頷いてみせて。
■ゼオン > 「マスコット。……ふ、ふは、ははははは! マスコットて! おもしれー。
仲間つっても平民が貴族をぬいぐるみ扱いとか」
何故依頼に疎いか分かった。そもそも経路が普段は違うのだ。
その分実入りは多く、だからこそ経験値が少ない。
……しかし、貴族経由の相手、であれば同じ駆け出しでも男は信頼のなさ、
女は初々しさを感じる。それが表に出ない雑魚貴族の印象だろう。
なら、散発的に集まってるメンバーは、女ばかりか。
「ほぉん……。一応見る目はあるんだなそのマスコット。
なんだったら、普通の冒険者が身に着ける知識足りないんじゃね?
ついてくついでに色々教えっけど、どうよ?」
戦いで大事なのは派手かじゃなくて殺せるかだし、と、
うわついた雰囲気を見せながらも堅実なことを言う。
男にとってブロードソードは消耗品。遠慮なく振り回し、壊れてもコストがさほどかからない。
故に全力で殺せる。故に戦果を叩きだせる。
頷かれれば、男も準備大丈夫? と買い出しに行ってから行かないかと提案して。
……ともすればこの娘だけではない。
他の仲間も手籠めに出来るかもしれない毒牙にかけたことを内心ほくそ笑みながら、
自分も買い出しに付き合いながら色々と必要なものを買い込むだろう。
■シーラ > 「そうは言いますけど、そんな感じですから」
交渉事は得意なようだが、誰かが補佐につく。
そして実入りのいい仕事を持ってきていたのでそんな扱い。
ただそんなリーダーだからそこ、特に揉め事もなくギルドに目を付けられることもなく活動でき。
何気にリーダー以外は女性だが、ハーレムのような扱いも受けていないきせきのPTで。
「見る目はありますよ、たぶん。
そうかもしれないですね、そういうのは担当してる子がいますし。
そうですね…教わっていいですか?」
戦いは派手さではなく確実性。
リーダーはそのあたりはしっかりとしていたので派手さはない。
しかし、そのおかげで欠員や大けがもなく今まで続けられてきているわけで。
そして足りない知識を教われるなら、良いことと頷き。
そして買い出しを提案されると、そうしましょうと返し。
二枚の依頼を受けることを受付に告げては、男とともに買い物に向かうこととなって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からシーラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からゼオンさんが去りました。