2024/03/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシアリィさんが現れました。
シアリィ > 三日間続く妖精祭りの中日ともなると、屋台や露店も気合を入れてくる。
初日には露店を出してみたものの、散々な売り上げだったために、さっさと見切りをつけて客に回ることにする。
やっぱり場所取りは重要だと、大通りを歩きながら、三角帽子を被った少女はひとり納得して。

右手に持った串焼きに齧り付きながら、あちらこちらの露店を覗き見る。
やはり興味を引くのは、美味しそうなものと、魔法に関連のある品物で。

「うーん……こっちの奥の方が掘り出し物はありそうな気もするし、
 逆に美味しいものは人通りの多い所の方が期待できるよね……」

分かれ道に差し掛かり、どちらに行こうかと迷い。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にタマモさんが現れました。
タマモ > お祭りは良い、それに参加する自体も楽しいし、何より、それに浮かれた者達が多い。
純粋に祭を楽しむか、己の楽しみを追求するか…そんな二択を考える、そんな時、その姿が目に入った。
のらりくらりと歩く大通り、その先に見えた、あっちこっち見て回る少女の姿。
そして、そんな少女の呟きが、己の耳に届いたのならば…

「迷い迷う、そんな時に便利なのは、それを選んでくれる道標。
…と、妾は思うんじゃが、どうじゃろうか?」

いつものように、特に忍ぶ必要はない。
とは言え、ゆったりとした足取りで、そんな少女へと背後から近付けば。
ぽむ、と肩を手で叩き、そんな提案をしてみるのだ。
その道標を、これだ、とまだ提示してない訳だが。

シアリィ > 悩むこと数分
これが森の中やダンジョンの中であれば、愛用の箒を倒してみるという当てずっぽうにも出るものの。
人通りのある往来の最中でそれをやったら、さすがに邪魔になるだろうという良識は持ち合わせている。
そうこうしていると、不意に声を掛けられ。

「どうじゃろうか……って訊かれても。
 どうじゃろう?」

もふもふした尻尾を揺らす少女にきょとんとする。
そりゃあそんな道標があったら便利だろうけれど、箒以外にそんな便利なものがあるだろうか。
こてん、と三角帽子を載せた頭を右へと傾げて見せ。

「両方だったら、なおのこと良し!って感じだよ。」

傾げた頭を戻すと、串焼きを持つ手の人差し指を立てて。
二択ではなく、選択肢をもうひとつ増やしてみた。

タマモ > 何と言う事か、そんな少女の悩むところに、どこか己の共感を感じるところがあった。
これがもし己であったのならば、遠慮せずに箒を立てて、倒していたところなのだから。
…と、まぁ、それはさて置き。

「いやいや、そこで問い返されても、返答に困ってしまうぞ?
妾に選択権を譲るのならば、妾が決めてしまっても良いがのぅ?」

そんな少女が返す言葉に、ふふんっ、となぜか自慢げに胸を張る。
揺れる尻尾が、それをより強調している事だろう…普通よりも、少々数が多いが。
頭を傾け、なんと両方と言う選択肢を導き出した少女。
ずがーんっと、どこか無駄に衝撃を受けたような、そんな仕草を取るも。
すぐに気を取り直し、こほん、と咳払いを一つ。

「確かに、それはそうか。
それならば、せっかくじゃ、妾をお供に連れて行くが良い。
なんだか、面白そうな感じを受けておるしなぁ」

指を立てる少女に、ふっ、と笑ってみせながら、そんな申し出を向けてみれば。
それでどうだろう?みたいな感じに、ふわりと、少女の横に並び、そう問うてみるのだ。

シアリィ > こちらの示した希望的選択肢に、何やら衝撃を受けたらしい少女
面白い人だなぁーと見守っていると、頭の中にファンファーレが響くような謎展開。

「仲間が増えちゃった?」

お供と言われても、お団子もなければ、乗せられるような馬車もない。
そもそも鬼や魔王を退治するわけではなく、行き先に迷っている始末なのだから。

「仕方ないなぁ……お祭りなんだし、ひとりで回るよりは良いよね。
 私はシアリィね。とりあえず、美味しいものから探しに行こっか。」

メンツが増えたのならば、まずは食糧確保が重要だろう。
魔法の道具は、ひとりでも探せるけれど、美味しいものを一緒に食べるのは、ひとりじゃできないので。
ぴっ! と立てたままだった人差し指を、人通りの多いほうへと傾けて。

タマモ > 予想外の選択肢には、やはり、素直に驚くものだ。
そんな無駄な拘りを見せたのを、どう思われているのやら…だが、そこは気にしない。

「仲間…ふむ、それでもあり、じゃろうなぁ」

何の仲間なのか、とは敢えて問わず、それに頷き納得したような仕草。
色々と思うところもあるのだが、それはそれ、である。

「うむ、確かに、一人よりも二人、のが楽しのは確かじゃろう。
二人よりも三人、三人よりも四人…と、言い出したらきりもないので、それは良しとしておくのじゃ。
おっと、シアリー…シアリィ?じゃろうか?…妾はタマモ、よろしくのぅ?
では、行き先は任せた…!」

少女の言葉に、周りを巻き込むような、そんな事を言い出すも。
そこはさすがに引っ込めて、名乗る少女に名乗り返せば、立てた指を、人通りの多い方へ向ける。
そんな少女の仕草に続くように、己もまた、その指先を同じ方向へと向ければ。
任せた、とか言いながら、その手をはしっ、と取ると、そちらへと手を引いて向かい始めるのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアリィさんが去りました。