2024/03/07 のログ
ランバルディア > 「――遅ぇなあ、なんかトラブってんのか……?」

そんな要素は皆無と言っていい品ではあるが。
欲をかいて遠出していれば、どうだろう。
さりとて、待ち合いから動いて入れ違いは避けたい。

結局、あくび混じりに今暫く。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシアリィさんが現れました。
シアリィ > 「お待たせしました
 ただいま、戻りましたー」

よっこいしょ、と。さして重くもないギルドの扉を身体で押し開けた少女は、
目当ての待ち人が文字通り待ちぼうけを喰らっているのを見つけると手にした籠を持ち上げて見せ。
ふらふらと危なっかしい足取りで、少女自身も屈めば入ってしまうんじゃないかという大きさの籠を男の元まで運んでくる。
ドンと床へとそれを下ろすと、やりきった感のある表情を浮かべて。

「ふぅ……ご依頼の、ムラサキツユクサ籠一杯分ですっ
 鮮度の良いものを厳選してありますから、報酬は弾んでくださいね?」

森に行けば比較的観点に手に入る薬草
それでも、この大きさの籠を一杯にしようと思えば、数日はかかるだろうか。
量だけを見れば、本職の冒険者も敵うまい。
冒険者になったばかりの魔女の三角帽子を被った少女は、どうだと言わんばかりのドヤ顔を見せ。

ランバルディア > 「はぐれゴブリンにでも襲われてんのかと思ってたトコだよ」

ツマミはとうに食べきって、不味い酒もいい加減飲み飽きてきたところだった。
行儀悪く椅子に持たれていた身体を起こして、ぐ、っと伸びをして軽口。
若くて柔らかそうで長い金糸が目立つ少女をゴブリンなんかが目にしたら、
まず真っ先に何も考えずに襲いかかってくるだろう。
可愛らしいドヤ顔を肩を揺らして笑い、籠から一房摘んで具合を確かめる。

――これなら、貴族も大満足の媚薬に仕上がるに違いない。

「勿論、そういう約束の依頼だからなぁ。
 ただ……これだとちっと今の手持ちじゃ足らないな、隣の部屋まで取りに来てくれるか?」

先ずは大きな籠をひょいと担ぎ上げて。
宿の部屋へ連れ添うようにと片腕で少女の腰を抱いて連れ出そうとする。
ギルドにおいて、男の張り出している“割の良い採取依頼”の裏は既にある程度知れ渡っている。
けれど、覚えのない新顔の少女はそれも知っているのか、いないのか。
知らなくとも、ちょっと想像力が働けば男の下心など見え透いているだろう。
足りない、といいながら鳴らした懐はじゃらりと重たく音を立て。
腰を抱く腕は優しげに薄い腰を摩り、同意を求める愛撫の手付き。

シアリィ > 「ゴブリンのはぐれくらいなら、何とかなります。
 さすがに囲まれちゃうと、マズいですけど……」

攻撃魔術は得意ではないけれど、護身くらいのレベルなら問題ない。
元よりひとりで森に入るのは、今回が初めてという訳でもない。
心配していたためか、はたまた悪い冗談か。
どちらとも取れる相手の言葉に、とりあえず真面目に返す。

相手が薬草をひと房取り上げると、少し緊張した面持ちでそれを見守る。
品質に自信はあれど、そこはやっぱり不安にもなる。
じっと見つめていた相手の反応からは、どうやら及第点が貰えたらしいと知ってホッとする。

「隣の部屋ですか?
 良いですけど……って、変なところ触らないでくださいっ!」

腰を撫でてくる手に、小さな声をあげて。
小さく跳ねると、箒の穂先を相手に向けて威嚇する。

ランバルディア > 「おいおい、尻でも乳でもないとこを変なとこなんて言うのか?
 そんなんじゃ、それこそ群れでゴブリンが襲ってきちまうぞ」

頭だけ仰け反らせてわざとらしく穂先を怖がってみせる。
しかし腰を抱く腕はそのまま、重ねて撫でて、躾けるようにも尻を叩く。
他の冒険者の目もある中でそれ以上の直接的な愛撫はしない。
ただ、少女に同意を得た通りギルドの酒場からは移動させてもらう。

片腕に少女を匿うように抱いたままで。
ギルドの、隣の、“宿の”部屋へ連れ去る。

「――適当に腰掛けてくれていいぜ、……えぇと、シアリィ、だったか」

腰を抱いた腕を前へ、少女を先んじて部屋の中へ押し込み。
扉の前に残った男は後手に部屋の錠をおろす重たい音を部屋に響かす。
腰掛けると言っても、部屋にあるのは妙に質のいい巨大なベッドが一つ。
後はサイドテーブルとコート掛けがあるだけ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアリィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からランバルディアさんが去りました。