2024/02/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からサフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/冒険者ギルド」にアストラさんが現れました。
■アストラ > 冬でも冒険者は稼がなくてはならない。
それはアストラも同じで、懇意にしている下級貴族の屋敷で愛人としてぬくぬく過ごしていたかったところ、頑張ってギルドまで出向き、依頼をこなし、報酬を受け取ったところ。
散財気味なので一向に貯蓄できないのはアストラの悪いところ。
貯まったら貯まったでぱぁーっと使いたくなってしまうのだから仕方ない。
冒険者なんて、いつ明日が来なくなるかもわからないのだから。
「ん~……魔物の素材を換金しても、贅沢には程遠いわねぇ」
頬に手を当てながらため息をつき、依頼が掲げられている掲示板へと移動する。
長い蒼銀の髪を払い、金の目が上から下まで、ゆっくり視線を動かしていく。
昼も過ぎたあたりでは、しょっぱいものしか残っていない。
さりとて、中級者から一歩先に進みそうなランクのアストラが、初心者の依頼を取ってしまうわけにもいかず──。
天気もあまりよくないし、寒いし、やる気のない日に無理に冒険にでて怪我をするのもなぁ、というだらしない思考で、豊満な胸の下で腕を組んで悩ましげに眉を寄せている。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/冒険者ギルド」にサフィルさんが現れました。
■サフィル > 「すみませぇーん。追加での依頼をお願いしたいんですけれどもぉ~。」
思案顔の貴女の背後から影が覆う。見れば貴女より遥かに長身の、振り返れば
視線の直前で大きな胸を揺らしながら訪れる女性が一人。
「急ぎの依頼なのでぇ~、対価を大目に設定したいんですけれどぉ~、
そういうのって相場がぁとかぁ、問題あったりしますかぁ~?」
やけに、ゆったりとした口調で受付と交渉を始める女性。
……もし、戦場での加勢に、時に慰安も兼ねて同行したことがあるなら、
中堅を越えて上位にさしかかる、相応に貴族や政の事情を知る頃であろう貴女なら、
噂で『ステイシス家には番兵と恐れられる令嬢がいる』と話を耳にするだろうか。
事実、会話を耳にしていれば、女性の口からステイシスの家名が零れて来る。
依頼内容は中堅にさしかかった頃合いに受けるが、報酬は破格。
しかも事情は目の前で詳細が語られている。
安全に思える内容だが……。
■アストラ > どれもこれも微妙な依頼、と唇を尖らせていたけれど、ふと背後に影が出来る程の長身の女性が通過すれば、そちらへと視線が向く。
この時間に追加の依頼。
依頼を請けて依頼書を作成して、急ぎであるなら明日には掲示板には貼り出されるだろうけれど。
間延びした口調で交渉する女性の様子を眺めて、聞き耳を立てる。
女性にしては長躯である彼女の姿をどこか遠目には見たことがあるような。
そんな記憶を掘り返している内に聞こえてくる「ステイシス家」となれば、ああ噂の、と納得の表情。
ゲートキーパーとして優秀な人物と、すぐに相手の素性にも繋がった。
冒険者の多くが倦厭したがるがそういうものばかりの、きつい、汚い、臭いの3Kとは遠い、安全な依頼内容。
他にも聞き耳を立てる冒険者もちらほらいる中で、かつ、とヒールを鳴らしながら受付の方へといち早く向かっていく。
こういうのは早い者勝ちなのだから。
「いい依頼ねぇ、ステイシスのお嬢様? この依頼、私が請けてもいいかしら?」
と、横から声をかけて、にこりと微笑を浮かべる。
「アストラ、魔術師よ」と自己紹介もかねて冒険者の中堅ランクのタグを見せる。
ソロでも問題なさそうな依頼に聞こえたけれど、パーティの方がいいかしら、と確認もかねて、小首を傾げながら頭一つ分離れた彼女の瞳を見上げる。
■サフィル > 「あらぁ? えぇ、かまいませんよぉ。……アストラ様。なるほどぉ、最近お名前は伺うようになっていますねぇ。」
おっとりとした口調の中、ゆったりとした微笑みの中、その視線が貴女を捕らえる。
そう、名前は伺うようになっている。
冒険者など、上位に差し掛かればその名が売れるにつれて私兵然と抱え込もうとする貴族も現れて来る。
優秀な人材と繋がりがある、それは権威の一つともなろう。
同時に、それが異性であれば抱え込むと同時に囲い込もうとする。
その両方が非常に質の高い存在を抱え込んだ下級貴族がいるとして、
そこからその名は伺っていたのだが……。
「……確かに、高い魔力をお持ちのようですねぇ。
依頼さえ達成できればかまいませんよぉ。でもそうですねぇ、アフターケア、と言うわけではありませんがぁ……、
帰還紋の付与などもさせていただければぁ、と思うのですがいかがでしょうかぁ」
帰還紋。コストはかかるが、指定した場所に付与された者が危うくなれば転送される、
本来は貴族等の身分が高い者に付与されるもの。
……それほどのものを提案するということは、依頼要請以上の意味があるのだと言外に告げて。
「と、申し遅れましたぁ。私、サフィル=ステイシスと申しますぅ。
改めてぇ、アストラさんのお噂、色々かねがねお伺いしていますよぉ……?……♡」
……声に、色香が僅かながらに漂う。散々にセックスに溺れた貴女なら
僅かに感じ取れるだろうと言う”誘い”の色香。
「他にもアストラさんにお願いできるかもしれない依頼もあるのですがぁ、
そちらもよかったら”お話”しませんかぁ?」
■アストラ > 「あら、高名なステイシスのお嬢様に知っていて頂けるなんて、光栄だわ」
見る者が見ればほんわかと胸が温かくなるような癒しの微笑を向ける女性に金の双眸を細めた。
どこから名が漏れた、なんて考えはない。
貴族や富裕層から"指名"を請けることも度々ある。いわゆる"護衛"と称した、そちら側の依頼。
抱え込もうとする貴族がいないわけではないけれど、自由をこよなく愛する女冒険者は完全な鎖では繋がれていなかった。
冬場は愛人という立場で、独身貴族の屋敷に転がり込むくらいはするけれど。
いつか痴情のもつれで刺されそうである。
「あら、帰還紋まで? 至れり尽くせりねぇ」
アフターケア、と称して高度な帰還術式の紋を付与するということは、帰路につく体力や魔力、路銀諸々を省略できるということ。
それを提案するからには、依頼以上の何かがあるのだと察せられるが、続けて向けられる視線や、甘く艶めくような声色に、口元が自然と弧を描く。
優秀な魔術師────よりも、淫蕩、多淫症、淫乱女、冒険者兼娼婦、色狂い、なんて噂ばかりが出てくるのがアストラだ。
身体を重ねた男は数知れず、中には女性も含まれる。
そうと知っていて"誘っている"のであれば、彼女も相当なスキモノか、同類か。
「サフィル様のご紹介なら、きっと素晴らしい依頼でしょうねぇ。
是非、聞かせて貰えるかしら? 近くにいい場所を知っているの。ゆっくり、二人っきりで、ね?」
誘いに乗るように妖艶な笑みを浮かべて、するりと手を伸ばして腕を絡ませる。
指先を彼女の掌に擦り付けて、指と指を交差させるように絡ませて、上目に見上げながら、二人きりになれる所へ場所を移して、じっくり聞かせて貰おうと。
受付嬢に依頼書の作成を頼み、それを使役鳥で送付するようにと頼んでから、にこにこと笑顔でギルドを出ようとするだろう。
■サフィル > 【部屋移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/冒険者ギルド」からサフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/冒険者ギルド」からアストラさんが去りました。