2024/01/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 」にアルマースさんが現れました。
■アルマース > 晴れてあたたかな昼下がりのこと。
枯れ枝や枯葉を踏んで、乾いた足音を立てながら遊歩道を歩く女。
見上げる青空には弧を描くジャグリングナイフ。
手から手へ一定のリズムで渡ってはまた投げられて、落ちては受け止めて――
路上の芸として珍しいものではないが、見世物の最中という様子でもない。
赤い派手な服はそれらしくもあったが、遠目に見てくる視線を無視してぼうっと無表情のまま。
そろそろ芝生の終わりも見えてこようかという頃、
馴染んだ手の感覚が戻ってきた気がして、よし、と頷いた。
「――なまってるかと思ったけど、そうでもなかったなー……
練習このへんにして仕事いこっか――うーわっ」
最後に後ろ手でナイフを受け止めるべく、くるっと身を反転させ――
そこでびくっと体が硬直する。
危うく落ちてきたナイフを受け止め損ねるところであった。
「び……っくりしたあ。あんたたち、どこからこんなにわらわらと……?
……ん? なあに? ナイフ? これはダメ、貸さないよ~~」
家鴨の親子よろしく背後に子どもたちが連なっていたら驚きもする。
視界に入る範囲の人の視線は感じていたけれど、後ろは気にしていなかった。
目を輝かせて手を伸ばしてくる子どもに、取られないようにナイフを高く掲げる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 」にノーマさんが現れました。