2024/01/05 のログ
■ラウラ・ウッドゲイト > 「減らしに行って増やすことになりました、じゃ済まないのよ」
少女との話し合いはほかの冒険者とは違ってまとまりやすい。
組んだ冒険者は、正義感を捨てろだの、割に合わないというものが多かったが少女にはそれがなく。
しかも功名心なども口にしないので、安全策で話を進めやすいのも嬉しく。
「だから早く討伐しないとって訳よ。
無理でも最低限数は減らさないとね」
討伐の必要性も理解して貰えれば何度も頷き。
だからこそ受付であれだけの言い合いをして、今の条件を引き出し少女野おかげで受けることができたと安堵もあり。
「馬鹿にしてる訳じゃないからいいけど…。
もしかして功名心で受けてると思ったわけ?
私らしいって……そんなにわかりやすいの?」
まだ出会って間もない少女に自分らしいと言われれば、そんなにわかりやすいのかと思ってしまい。
予想外には功名心でも狙っていると思われたのかと考えるが、まあいいかと。
「よかったわ、なら出発しましょう。
善は急げっていうものね」
出発できると聞けば迷わずに出発を選び。
席を立てば急ぎ受付に向かい、少女を指差し同行者を得たことを告げれば正式に引き受け。
そして少女の元へと向かえば討伐のために出発することとなって。
そして依頼は無事に成功したか。それともその多さに一度撤退したかは…先の話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からラウラ・ウッドゲイトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からシャーニィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にチューベローズさんが現れました。
■チューベローズ > 偶には制服を着てのお忍び散歩も楽しいかもしれないと突如思いついた少女。
実家に付けられたむさ苦しい護衛をさらりと撒いて、今は一人平民地区の大通りをトコトコと歩いている。
普段きる飾りの多い服に比べれば大人しい服装。
体が少し軽くなった気もする。
賑やかな出店に目を輝かせ、あっちにふわふわ、こっちにふわふわ。
興味を惹かれた物に引き寄せられるように人波、人込みを小さい体を活かしてちょこちょこと移動している。
旭かに警戒心の薄そうな少女にしか見えないだろう。
「ふふ。とってもいい匂い。」
等と呟くのは普段食べる事の無いような所謂駄菓子。
香ばしい油と甘い匂いが小さく形のいい鼻を擽られ目を細める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロエさんが現れました。
■チューベローズ > 少女が何気なく出したお金はそれなりに高価なお金。
何だか抱える程の砂糖を塗した小さなカステラを入手してしまった。
しなやかな指先で一つ摘まみ少し持ち上げて見れば、ほんのり暖かく、物珍し気に見詰めている。
塗された砂糖は街の灯りを受けキラキラと輝いている。
なんだか食べるのが少し勿体ないような気さえしてしまい、道の端っこで丸いカステラを摘み掲げていれば、周囲の視線を少し集めてしまうが本人は気付いていないのか気にしていないのかニコニコと楽しそうな笑みを浮かべていた。
■クロエ > 金の髪は二つにまとめ
小麦色の肌は元気よく
爪の先は五色に染めて
少女は今日も元気に街を闊歩していた。
特に目的もあるわけではない、いわば冷やかし。
それでもなんとなく喧騒を覗くこと自体が楽しかった。
「んー、今日もいい感じ―。
お、いい匂いだ。これは……お菓子の匂いとみた!」
ぴょこぴょこと髪をゆらして、香ばしい匂いがする店へと足を進める。
たどり着いてみれば、それはカステラの店。
ちょうど目の前で、なんだか高額なお金を出して買う少女がいた。
その身を包むのは、自分でも着ている学生服。
なるほど、ご同類なのね、と思わず視線で追いかけてみれば、なんだか物珍しそうにじっと買ったそれを眺めている。
自分も人のことは言えないが、いわゆるお嬢様、というやつだろうか?なんて思ってみたりする。
けれど、勿体なかろうとあんまり長いこと見つめていたら冷めてしまって美味しくなくなってしまう。
ちょうど自分の分も今買えたし……少し声をかけてみようか、などと思った。
「はーい、楽しく見てるトコごめんね、こんにちはー!
これ、めっちゃ綺麗でかわいーよねー!
でも、早く食べないと折角温かいのが冷めちゃうよー」
そんなわけで、ちょっと申し訳なく思いつつも少女に近づいて声をかける。
■チューベローズ > ポヤポヤしている少女。
ぽわぽわした空気のままぼんやりとキラキラと光る温かいカステラを見詰め無為に過ぎていく時。
何を思うか、何か考えているのか、はたまた何も考えていないのか。
声を掛けられると内の世界に沈んでいた少女の意識が浮上し、外の世界へと戻ってくる。
少女の瞳はカステラから声をかけてきた相手へとを見れば、自分と同じ服のはずが、着崩しているだけでだいぶ異なった印象を感じてついついこてんと首を傾げてしまう。
長い少女の髪はそれだけでさらりと揺れ、キラキラと光を帯びて人目を引く。
「はい、ごきげんよう。 えぇ、キラキラしていて温かくて柔らかくてとても可愛いです。そうですね、食べないと…冷めてしまいますね…」
たしかにと、小さく頷いて、小さな口を開けて丸いカステラを口の中に。
砂糖で少しざらっとした感触と共に舌の上で砂糖が融け強い甘みが、そしてカステラを噛めばふんわりとした歯ごたえと柔らかな甘み。
やや油っぽい気もするが、小さな口をもぐもぐと動かす様子は小動物の様にも見える。
こくんっと呑み込みふわっとした笑みを相手に向け膝を軽く曲げご挨拶。
「ん、美味しいです。おかげさまで美味しい時にたべられました。」
と、穏やかに微笑みながら唇についた砂糖を自身の舌でぺろりと舐めればその仕草は何処か艶めいていて。
それはさておき、相手は見たことがある気がするが名前が出てこない。
知らないというのもなんだか申し訳ない気がしてやや困った表情で、こてんっと再び首をかしげながら、自身よりやや身長の高い相手を見詰め、改めて観察し始める。
知っている相手だろうか、話した事があったか。
相手が身分混合クラスに対して自身は貴族達だけがいるクラス故、すれ違う程度であろうか。
■クロエ > 近づいてみてみれば、控えめに輝くような真っ直ぐ長い髪は銀。
そこから下にはポヤんとした表情ながらも、可愛らしい顔。
肌はどこまでも透き通るような美しい白。
その可愛らしい顔が、こてん、と傾いでこちらを見つめてくる。
そして、その小さな蕾のようなピンクの唇が開く。
人形のよう、芸術品のよう、という表現があるが、それらを超えた神の造形だろうか。
それは間違いなく美を湛えていた。
「うっわ、めっちゃかわ。色、白!
なにこの子、やばかわじゃん……」
思わずつぶやく。
どうしてこうも可愛らしい子が世の中には多いのだろうか。
自分の小麦色の肌も自慢ではあるが、ここまで美しい白を見るとそれはそれとして、という思いも生まれる。
「と、ふふーん。そうそう。
かわいー!すてきー!はもっちろんダイジ大事、なんだけどねー。
折角買ったんなら、美味しい時に食べるのも、マジ大事だからね。」
このあたり、あまり貴族らしくない、と見られやすい思考だろうか。
金を出したらもう後は好きにすればいい、とは思えないのだ。
それはそれとして……
「ん?どったの?
あたしの顔になんかついてる?」
どうにも自分の顔を見て、なにやら考え込んでいる様子の相手が気になった。
別に、今日は変な装いをしているつもりはない、が……そもそも制服は着崩している。
それが可愛いと思うから、なのだが……かっちり着ているようなお嬢様には奇異に映るだろうか。
それとも他になにかある? まあともあれ、聞いてみなければわからない。
■チューベローズ > 楚々としたお人形のような少女、溌溂な相手とは対照的に制服はかっちりきっかり着込み一部の乱れも無い。
呟きは聞こえているがめっちゃ?かわ?やば?かわ?
あまり触れない崩した言葉に小首をかしげたまま長い睫毛をふわふわさせながら大きな瞳はぱちぱちと瞬いて。
健康的な小麦色の肌を持つ相手、崩した制服も少女にとっては不思議な格好ではあるが、溌溂な相手によく似合っている…と思う。
続く可愛いとか素敵や大事は分かってこくこくと頷きながら、相手の言葉の雪崩におっとり気味の少女は口をはさめずにいて、言葉を挟もうとする間にすでに次の話題に目まぐるしく映っていくテンポの速さにまだ少し?ついていけない。
顔に何かついているかと聞かれればふるふると首を振り。
「同じ制服?なので…もしかしたらお話しした事があったかしらと…。」
しかしながら少女の会話した顔ぶれの中にはやはりいなくて、持っている金額と、小さな買い物をした事が無かったゆえの誤算の賜物は少女自身の胴回りよりも大きくなってしまったカステラ満載の紙袋を抱えたまま、ホワンとした微笑みを向け改めての自己紹介。
「チューベローズと申します。 改めてお礼を。 それと、恥ずかしいのですが、あまり慣れていないのでいろいろと教えていただいても?」
と、僅かに恥ずかしそうに自身には多すぎる、誤算の賜物にちらりと視線を落としてから、再度相手に視線を向け、形の良い眉尻をへにょんっと下げてしまう。
■クロエ > 長い睫毛は美しく、つぶらな瞳は可愛らしく。
ぱちりぱちりと、自分の話に合わせるかのように瞬いている。
……否、話についていけなくて瞼だけがなんとか反応を返している、というべきか。
そんな目の前の相手が、ようやっと口を開けたのは自分の質問に対する答え。
なるほど、向こうも流石に同じ学生とはわかっていて、覚えがないか確認していた、と。
悪目立ちする、という意味では自分は一方的に知られている可能性もある。
ただ、自分はこんな可愛らしい子に覚えがない。
少なくとも、同じクラスであれば忘れるはずがない!絶対に、だ。
「ん、んんー。ごっめーん、あたしの悪い癖でつい喋っちゃうんだ。
テンポ早いぞ、とか反応に困る、とかあれば正直に言ってもらっちゃっていいからね。」
まずは注意事項?から。
自分でもテンポがやばいことはよくわかっているのだが、性質なのでなかなか制御は効かない。
それでもまあ一応頑張ってペースは落とそうと思いつつ、とりあえずのお願いをする。
「あ、自己紹介ありがと!あたし、クロエ!
で、えーっと。あたしは間違いなく学生なんだけど……んー、多分話したことはないかな。
ロズロズみたいなかっわいー子と話したことあったら、ぜーったい覚えてるし!
ただまー……もしかして、ほら。あたし、結構話しまくってるから離れて見かけたー、とかはあるかも?」
様子からすると、貴族系っぽそうな気はしているので……となると、やはり貴族クラスだろうか。
そんな予想をしながら、まずは紹介と、疑問に答える。
「あはは、そっかそっか。もしや、一人で街に出るの初めてとか?
いーよー、んじゃロズロズの知りたいことから始めよっかね。
……その前に、お金の使い方から……かもしんないね、それ」
可愛らしく垂れ下がる眉尻を微笑ましく眺めつつ、その近くに広がる多すぎる産物も視界に入れる。
うん、これきっと予定外に買いすぎたな?
■チューベローズ > テンポが速くてついていけずに至ら謝られて、注意事項を教えてもらったが相手が一度アクセルを踏めばあっという間においていかれてしまう。
そのテンポ間は駆け足と徒歩か、単騎駆けか馬車か。
言葉を返すよりもまずはジェスチャーで返す方が確実かもしれないと、謝られたことに対してはこくこくと頭を小さく前後に揺らし穏やかな笑みを向け大丈夫と。
「クロエさん。 ろずろず?かわいー? 見かけたことはある…かも?」
言葉の奔流に流されながら要所要所を拾いつつ、相手の名前を呟き、ろずろず? 流れ的には自分のことだろうか、たぶんそうだろうと、こくんっと頷き、見かけたことはあるかもしれないが、ちらりと程度だろう。おそらく自分が行くような図書館ではあまり見かけないタイプである。
「えぇ、お買い物はあまりした事が無くて。 初めての買い食い?してみたのですが…えぇ、お願いいたしますわ…」
困りましたと呟きつつ、自身の抱える袋の中からまだ温かいカステラ指で摘みぱくんと一口。
もぐもぐ、もぐもぐこっくん。と飲み込むペースでは食べ続けたとしても大分時間が必要であろうことは自分でもわかっているし、少し、だいぶ多い。
銅貨や鉄貨は逆の意味で見た事が無い少女である。
少女にとっては小数点以下で買い物ができる等とは露とも思っていなかったようで。
相手が自身の持つ紙袋に視界を向ければ、白い肌はやや赤く色づき、所在なさげに、少し恥ずかしさに、お金の遣いかという言葉にこくんっと小さく頷き。
まぁ、これはこれで少し冷めてしまうが孤児院にでも差し入れれば上手く食べてくれるだろうし喜んでくれるであろうと考えているあたり自然と上流階級志向。
「店主の方にお願いすれば孤児院に届けてくれるかしら?」
等と呟きながら視線をせわしく働く店主へと向けるが、気づいても貰えないのは仕方がない事、少しおろおろしてしまう。