2024/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレヴェリィさんが現れました。
■レヴェリィ > ───夜の街を、一羽の蝶が飛んでいる。
いまだ冷めやらぬ祝賀の熱気を孕んだ、営みの気配が色濃い街。
なんの祝いかは知れずとも、今日一日、街はどこもかしこも宴のようであった。
今なお宴の真っただ中で騒ぐ者、狂騒に疲れ早々に床に就いた者。
違いはあれど、どちらも心地の良い夢の中。
そんな祭りの夜の闇を、夢魔の眷属は飛んでいた。
触れた者を夢に誘い、夢見る者に夢魔を導く翅をはためかせ。
主が興味を持ちそうな夢を探すために。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレヴェリィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、名前の通りに平民の多くが生活する地区は、
王都の中でも最も面積が広くて、人口も多い賑やかな場所である。
老若男女、種族も貧富の差もなく大勢の人々が往来する繁華街は
一見すれば貧民街より治安が良く、富裕区よりも便利で、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所も存在する此の地区では、必然的に街中を警邏する兵士の数も多くなり、
行き交う人々の不審な行動には絶えず彼等が目を光らせている。
だが、その瞳が必ずしも治安維持のためだけに輝いているとは限らないのがマグメールの所以でもあり。
「おい、――――そこのお前。少しだけ、良いか?」
なめし革の軽胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
繁華街の大通りを歩いている女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているようであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からジェイクさんが去りました。