2023/12/28 のログ
■ムツキ > 「まぁ、元巫女としてはそういう話になるよな。
カミサマの言葉を聞ける人がいるから、国じゃ信仰が成り立ってる気もするし。
神官や巫女が特別視される理由の最たるだよな、交渉とかできるのが」
基本人が決めた教義がメイン、とはいえカミサマの本質から離れすぎたなら罰もあるのがカミサマの実在する怖さともいえる。
そう考えると、王国の宗教はとなるのだがある意味でよそ者なので踏み込んでも住みづらくなるのみ。
結果宗教関係の情報は集めて売る事はあっても直接関与する気は無く。
もごもごと口を濁す様子に、小さく苦笑し。
かつて追われまくったという事実を持つ女性に対して、口説いているのは話していて楽しいからもあるのかなと頭の隅で思考し。
「そこら辺はしってるんだよな…。
どういうか、基本は山の深い場所根城にして、色々守ってる感じかな。
まぁ、天狗って言うだけで人によっては敵認定だし」
人の敵になろうとしたことはないが、自分たちの領域に無断で踏み込めば当然対処はする。
一応一番上が上なので、領域は一種の神域に近く、山の深い場所なので早々人が踏み入れなかったが。
「あー、化かすのは追い返す時とかが多いかな、あとは下位の天狗とかが遊んでるとかだな。
気難しいのは上の方だな、頭が固いというか前例主義というか。
人と交流がある奴らは、人に近い感性してると思う」
上位下位でいえば、一応上位…というか宝具の一個を持っているのを知られたら此処にいていいのかと突っ込まれそうな地位なのだが。
「まぁ。その気難しい上の方は役目持ちだとそのつながりでっていうのもあるし。
とはいえ、俺が多妻になるかは別だけど」
親が一夫多妻なので、理解はするが自分がそうなるかは別という思考でもある。
大体の国でも上に行くほど多妻で子沢山を求められる、出来る限り優秀な継ぐ者が必要だから。
そのせいで跡目争いなども起こるが、それを試練とみている場合もあるので、何とも言い難く。
――かなりの量を注文していた料理もあらかた消えて。
財布を出している少女をジト目でみつつ。
「レキ…奢られるんじゃなかったのか?、というか男に二言させないでくれ、な」
自分が誘い奢ると言ったのだから払わせてくれと、苦笑しつつ。
■レキ・キドー > そう、王国の宗教は?
実に上手くやっているように見えるのだ。省エネというか。
とはいえ、自分がまだ神官サイドのような物言いは間抜けにも思えてしまい、それきり言葉を濁した。
「言葉は通じても価値観共有できないとな。
あとはやっぱり個体が強い種族ってヒトからすると怖いから。」
敵認定やむなしと見る節もあるけれど、こちらはどちらかと言えば和合を重視するスタンスだ。
ムツキを追いかけ回したのも清浄を保たなければ商品価値が損なわれるイケニエ巫女に接近しようと… しているように、見えたからで。
向こうからすると繁殖力旺盛で無遠慮に勢力拡大するヒトもたいがい怖いのだろうけど、まあ上手くやっておくれと頷いていた。
責任が重くなるほど頭は固くならざるをえないのか、どこも同じだねと可笑しそうに話を聞いていて、
ムツキが多妻を前提にしていないように聞こえるとまた何だか気まずくなってくるのだが、とにかく嫁発言など冗談だと念じ。
それこそムツキ自身が王侯貴族に準ずる立場なのだともっと明確に理解できれば、多妻の必要性は理解するが。
今はただ、婚姻関係結びたきゃ結ぶけど?みたいな軽口が愛の告白みたいに聞こえてしまって、
となると多数の一人では面白くないような、しかし本気では困るような、複雑な心境。
――いやムツキがどういう結婚観を持っているかはどうでもいいよと、興味無いフリをしつつそわそわ。
「――え? あ、いや、あんまり良い食べ方ではなかったなと思うので… 自棄みたいじゃないか、それをご馳走にってのはな。」
奢る方だって面白くなかろうと思うけど、沽券に関わる?というのが気遣われるのなら、
また今度別の形でお支払い出来るように気に留めておこうか。 もちろん、カラダとかではないやつでだ。
自身のコンディション故に一抹の寂しさを感じないではないが、過ちの無い事に安堵しながら別れただろう。
■ムツキ > 王国の宗教に関して言えば、拝金主義というか肉欲重視というか、現世利益優先に見えて。
とはいえ自分が神官ではないのでそれに関してはそこまで気にした事は無く。
「そりゃそうだ、価値観が違うっていうのは言葉以上に問題だしな。
あー、強い個体は人にしてみれば、だよな」
確かにと頷いて納得する。
魔物でも弱い魔物より強い魔物単体が脅威に映る事も多い。
実際には弱い魔物の群れも怖いのだが…そういう部分でいえば繁殖力が強い人も、思考できるモノにしてみれば怖くはある。
血縁を重視する集団の上層部程、頭は固く子供の数を求められる。
そういう例を見ているし、王国で集めた情報にも多くあることから、どこも同じだなと苦笑し。
少女のそわそわしている素振りを見つめて。
――レキも難しいんだな、と内心で昔の事も合わせて振り返って。
「…ん-、そか、そういう感じならしかたないか、それじゃ今度はきちんとご馳走させてくれ。
なんなら、良いレストランとかでも良いし、国風の料理とか菓子出す店もあるからな」
少し考えて、少女の言葉に頷く。
なら次はもっと良い物をご馳走しようと、そんな言葉と共に。
とはいえ流石に自分の分は自分で支払い、呪物で分かったことがあったら連絡すると言って、少女と別れるだろう…――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 道具屋」からレキ・キドーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 道具屋」からムツキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「……ああ、くそう。暑くなるくらい走らせやがって。」
うめき声。肩で軽く息を吐きながら。
だいぶ寒い、程度であればいいのだけど。もうちらほらと雪すら見える、そんな季節。
夕暮れ時――噴水広場の、ちょうど噴水を背中にどすんと押し当てて、巨躯の男が座り込んでいた。
寒い中だったにも関わらず、ぜはーって呼吸と、結構な量の汗。だいぶ激しい運動をしてたのが見て取れる。
「くそう、どこいきやがった。」
もう一度呻く。己の夕食のパンを奪った下手人――灰色猫の姿を探して左右に視線を向ける。
もちろん、いようはずもないが。
諦めてまたなんか買いに行くべきなのか。ぐぅう、ってひどく大きな腹の音。