2023/12/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/何処かの通り」にテンドンさんが現れました。
テンドン > お日様燦々のお天気!日光は眩くてあったかいけれども吹き付ける風はちょっと寒い!
日当たりの良い街中の通りには年末を迎えて沢山の商店が商いの興りの一環として屋台を出している!
普段ならば別の地区などで店を構えている、あるいは店舗自体を所有していない人達が出店して来ているのだ!
目移りする程の様々な品々に引き寄せられ、そこにお客さん達も満員御礼、犬も歩けば棒に当たると言うけれども、此処で走ったりするのは危ないだろう。
だから此処に足を踏み込んでいる一人もまた、慎重な足運びで入り乱れる雑踏を回避しながら進んでいる。

「これ下さい!」

屋台で品物を購入。

「これくださーいな!」

手持ちの貨幣と引き換えに獲得。
方々にへと忙しなく誘蛾灯に誘われる虫が如く。
買い物に継ぐ買い物を繰り返す。

テンドン > 「………」

それもこれも理由が有る。
組合に参加する商店たちの統合企画。
店で何か買う毎に得られるスタンプ、スタンプ、スタンプ!
手元の一枚のカードが手作り判子のマークで一杯に犇めく頃合。
両腕一杯の荷物を抱え込んで向かう先には軽い列が出来ている。

がらがら回る音、円形の福引機。
誰かが回した端からころんと転がり落ちる白い玉。
残念外れ。
そしてまた次の誰かにへと順番が入れ替わる。
詰まり買い物をする事で福引が出来る企画が此処で催されているのだ!

テンドン > 「…今年もすっごく頑張ったボクにご褒美…年明けを迎えたら旅行行きたい…でも手持ちの予算が少しばかり不安…」

パチパチ頭の中で算盤を弾いていたその時に、此処のイベントが眼に飛び込んで来た。
この手の懸賞系では人目を惹く『目玉』って奴が重要だ。
特賞に燦然と輝く遠き異国、この世の極楽浄土、超有名お高い観光地への無料チケット!しかも宿泊先に豪華ホテル付き!
かくして此処で一発ギャンブルと洒落込み、あちこちの屋台で買い物をしまくったのだ!

「弾数は十分…後は自分の運否天賦を信じるのみ…!」

気合を十分にみなぎらせ、長くホットパンツから伸びた尻尾がぱたんぱたんと揺れて路面を叩く。
緊張と方々をノンストップで駆け巡ったカロリー消費量に発散される蒸泄熱量と水分が湯気のように冷たい大気に触れて白く濁る。ふわわ。

テンドン > 意気揚々と足を踏み込む、順番は間も無くして自分に巡って来た。
背が小さいのでイベント主さんは気遣って子供用の台座を準備してくれる、しぇいしぇい。
その上にへと足を踏み上げて乗り込んだ。目の前には運命の福引機。回せる回数は甘く見積もって十回程度…。

「ふーーー………」

回転機構を駆動させる為の機械の横についたレバーにへとむんずと手中に握り締める。
今年最大の緊張感に総毛立たんばかり、超真剣な集中力に目つきが険しく睨み付けんばかりになっていた。

「……よし、行ける!挑戦します!!!」

がらがらがらがらがらがら!!!
勢いよく手回しで回転を始める!
[1d100→95=95]
テンドン > ダイスで96以上出た場合のみ当選するとする。

「うわーーーーーーん」

詰まり外れ、白い玉が排出されると共にねぎらいの言葉と共に粗品が受け渡された、悲しい。

「だ、駄目だ。消沈していたら機と運の流れを逃す…!まだ回せますよね!?後九回出来ますよね!?」

食ってかかる勢いにイベント担当者さんは面食らいながらもその旨に頷いて相槌を打ってくれる、しぇいしぇい。

「よし!!!後九回…!!当てる…!年明けにボクの事をリゾートが待ってるんだー!!!」

がらがらがらがらがら!!
再度!再度!再度!!
[9d100→2+4+12+31+48+48+60+68+70=343]
テンドン > 「うえーーーーーーーーーん」

爆沈。一杯粗品を貰った。
もう回数がなくなったので静々と台座から降りる…。

「とほ…有難う御座いました…」

肩ががっくり。荷物が鉛みたいに重たい。
気分っていうのは間違いなくフィジカルにも影響を齎す。
後ろの列が待っている人が居るので、栄光の可能性からそっと外れた。

「はーーーー…甘くないね。予算を切り詰めて分相応の場所にしようね、ボク。うん、そうだね、ボク、年末までお仕事頑張ろうね…」

ぶつぶつ呟く独り言。
配達中も孤独が多いので自分を相手に自分のトークも慣れてしまった。
路上にべったり張り付いた牛の尻尾をずるずるに引き摺りながら歩き出す。

テンドン > そして闊歩する小柄な人影は、年末を迎え忙しくなりつつある街の雑踏に紛れるようにして間も無く消えて行くのであった。
変哲もない日常の中の1ページ、ただそれだけの事なのである。どっとはらい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/何処かの通り」からテンドンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 道具屋」にムツキさんが現れました。
ムツキ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 道具屋」にレキ・キドーさんが現れました。
レキ・キドー > 「こんな街を知っちゃうと、アッチはやり難くってしょうがないでしょ。」

故郷に根を張る彼らなら、別に向こうがやり難いなんて事もなさそうだけど。
少なくともこの街にはムツキの在り様に目を付けて追いかけ回すような輩はそんなにいないか、
いたとしてもソイツに社会的な大義名分は与えられないのではないかと。

ようするに、ちょっと負担になる仕事だったのではないかと言うが、オマケしてくれるような協力者も居て何よりだ。

そんな事を言いながらも、礼を言ってもお辞儀はしないという、
お辞儀大好きの本国人から見たら多少奇異な神職の習慣は健在である。

袋の気遣いに、荷物は一つにまとめ。

「ああ… あれ、前にもしたっけこんな話。」

よく言われる事でもある。
いささか勿体ないが、独りでは自分でもそのように意識して食事をとっているところで。
いいなら行くけど、と頷きつつ、どこが良いとかの希望も出て来ない、連れて行き甲斐の無い。
お酒でも食事でも、ムツキの気が乗る方でとついて行く姿勢。

ムツキ > 「王国は色々な意味で緩いからなぁ、アッチは結構厳しいと言えば厳しいな」

故郷には伝手はあるし戻る手段もあるが、そう多く戻る訳でもなく。
この街で一定以上暮らして、在り様では何か言われたことも無い。

少し面倒とはいえ、十分できる仕事だったので、代金も貰えば十分だ、と。

お辞儀をしない事には特に気にした様子は無く。
元々そういう相手と知っているし、王国ではもっとおかしなものもいるからだ。

「多分したはず、自分が前からしてたことを続けるのが、自意識をきちんと持つのに良いって感じでな」

片親が覚という精神系の力を持つ存在だけに、意識関係には詳しく。
とはいえ、普段は継いでいる力は使わないのだが。

「んじゃ、近くの酒場行くか一寸した取引なんかで行く場所があるから。
テーブル席は衝立で区切られてるから、あんま他の人間気にしないで済むし、飯も酒も出してくれるから」

希望が無い様子なので、提案して部屋を出ていく。
取引でも使えるが、他の事にも使えるであろうことは、王国で暮らしていればすぐに判るタイプの酒場。

レキ・キドー > 「緩すぎて怖くなるくらいだけど考えあっての事なのか…
 誰かはしっかりしてくれているのを当てにしながら、実は誰も彼もがどーでもいーってなってるなら長くない気がするけどね。」

今のところ上手くやってるなあ、というのが一応の感想だが。
ノーガード戦法で上手く出来ている気になれるのは最初だけ。
戦時のこの国は、うっかりしたら負けて本当に混沌しか残らないぞと、
持ち上げるように言っておいて下げ始めるのは、何だかんだで故郷が好きな島国人。
例えそうなっても、どちらにも伝手のあるムツキはきっとこういう人が一番強いという状態。
大変な世の中だけど全うするまで達者でやれよなんて頷くのは、
自分が色々とドロップアウトし過ぎて部分的におばあちゃんな心境なのかもしれない。生きていく者を見送る立場のような。

じゃあ行こうかと、誘ってくれたのだから当然のようにご馳走になる気で「オナカスイタなぁ…」なんて考えてるのだから要注意だ。
誰かを訪ねるにはちょっとタイミングが悪かったのを、押して来てしまっている。
少し前の仕事でちょっと消耗が激しくて、そのくせ魂魄など収奪できず、あまり道徳に反するような暴力もなかったという。
それは実に良い事なのだけど、半人半魔の身はガス欠を起こして既に飢餓感を耐えている状態。
自棄を起こしてしまうほど切羽詰まっているならそもそも人里から離れるのでまだまだ余裕ではあるが。

――欲望渦巻くよくある酒場。
半眼で建物を見上げるがムツキは何も悪く無い。
流されるなよと深呼吸一つ、自分に言い聞かせて、エスコートされる形で席につこう。

食事で賄える栄養分ではあまり満足できない体だが、控え目な事を言っていたくせにいざ注文となると、なんか量が多いかも。

「……なんか。今更だけど凄くヘンな感じだな。ここでこうしてるのが、ふわふわする…」

腐れ縁である。顔を合わせるのは何回目かで今更感もあるけれど、
飯屋で一緒にお品書き見ていたりすると、何してるんだろうって急に現実感が遠のいた。
望郷の念に捕らわれるなんて事もあるかもしれないが、体調でふわふわするのも否定できないところ。

ムツキ > 「情報屋とかしてると、結構色々な話が入ってくるけど。
貴族の中にもしっかりした人間も一部だけどいるみたいだな、おかげでもってるんじゃないか?」

魔族との戦争も前線で戦う戦力の中には、個人で軍団規模という人間もいるしと苦笑し。
上層部に関しては、ダメな人間ときちっとした人間が混在している感じを受けて。
とはいえ、そんな王国だからこそできる仕事も色々あるのも事実。
少女の内心が、見守る心境なのはどこか感じている様子で。

誘った手前、当然の様に奢るつもりなのだが。
少女の様子を見ながら歩いていく。
疲れというか気配がどこかおかしいのは、感覚で判るが其の可笑しさの原因がいまいち。
そう言った状態の少女を連れて酒場へと。

半眼で見られている事には気づきつつ。
酒場の一角へ座り注文を始める、ちなみに此方はペペロンチーノとワインという軽めに注文。

「ん-…まぁ、そもそも俺とこうして飯とか一緒した事無かったし、それもあるんじゃないか?
あとはまぁ、レキがどこか微妙な感じに見えるし、其れも関係してるかもな」

向こうにいたときも含め、一緒に食事をすること自体機会がなかった。
少女の心境体調もだが、雰囲気などもあるしと苦笑して。

「ほれ、奢るから自由に頼んでくれていいぞ、誘っておいて自腹とか折半とか言わないから」

少女の瞳の奥を見つめようとじっと視線を送りながら。

レキ・キドー > ムツキが王都の現状に対して抱いている感触には、そうだろうねと頷いておいた。
こちらに一騎当千が居るなら向こうもそうであろうし、この戦争楽観は出来ないだろうという見方は変わらないけど。
いずれにせよ他人事なところもあって、ただこうして知人の行く末に絡めて考えると気になる程度。

あまり口数の多い方ではないから、ポツポツと酒場においても静かな二人。
ムツキが一品お食事な感じだとアレもコレもとは言い難いが、二人で食べますの体で注文を混ぜていく。
マンガ肉みたいなガッツリ系が入って来ると、別に食事要らないんだけどなスタンスと矛盾してくるが別にフォローはせずに。
飲み物は何でもいいから「同じもの」とムツキに便乗である。

「――まあね、向こうじゃ考えられない。
 いや、ココまで来たらなんかお腹が空いて… ……そういえばムツキは… じゃあ、ノーシス主教なんかとも普通に付き合えるのか?
 …ろくにご利益も提示しないで上手くやってるなって感じなんだけど、あそこも緩めの組織なのかな。」

もはやムツキよりもよっぽど人類に仇なす立場で、テンプルやプリーストとは極力距離を置いているのだが。
神も仏も実在する宗教がサブスクとなった世界で、多くの信仰を集めるにしてはこの王都の霊的防衛力はザルであるとの視点。
ムツキくらいの亜人?ポジションでは警戒するような間柄でもないのかなと、
それこそ色んな派閥が台頭していそうであるが、簡単に言える事ならと聞いてみて。

好きに頼んでと言ってくれるなら、じゃあこれと、これも気になる試して良い?などとひとしきり。
しっかり頼んでおいてから、しかしなと首を傾げる。

「――うんでも断り難い仲でもないしな? 親密ってわけでもないんだから、自腹折半は別におかしくない気がしてきた。」

私はご馳走になるけどねとケロッとしつつ、価値観としては、別に会計別でもおかしくなかろうと。
じっと向けられる視線を何だ?と見返して、元よりしれっとした雰囲気ではあるけれど、今はどっしり構えて何かを堪えているような。
男女が励んでいるのかもしれない個室側の天井を見やって、ふんすとため息。

ムツキ > 互いに高い戦力をもつ存在がいる以上は確かに油断はできない。
とはいえ、大半の王国民は日々を生きるのに忙しいわけで。
そんな中、少女の事を心配しているのも事実、でなければこうしてかかわる事も無かっただろう。

少女が選んだ注文を聞いて、少し驚きつつ。
普通の食事はと言っていたが、何かしらの飢餓感があるのではと、矛盾した行動に何かを感じ。
じっと見つめつつ、少女の言葉に少し考えて。

「まぁ、向こうじゃ本来の意味で立ち位置が違ったから。
ノーシス主教か、シスターとかの個人はまだしも組織としては多分無理だと思う。
あー…あのなレキ、あそこのご利益は………人の欲求の一個絡みだぞ」

一応はそれなりのレベルでの変化と認識阻害を使うので結界がある教会なんかで無ければ気疲れ無いとは思うと苦笑し。
一瞬言い淀み、一寸遠回りに告げるのは要するに三大欲求の一個。
睡眠、食欲…そしてと、小声で告げる。
そんな相手なので、此方から害したり不利益与えなきゃ、こっちは放置じゃないかと、つげて。

本当に隙に頼む少女に、小さく笑みを浮かべ。
首を傾げる処女に。

「――まぁ、俺が奢りたいんだよ、点数稼ぎと、跡は親密になりたいしな。
というか、女性誘ったら奢りは基本じゃないか…逆に親密じゃないからこそ、そうなるために良い所見せる感じで」

女性をエスコートしたら当たり前じゃないかという感じに、微笑んで。
それから、視線に対する反応に肩を竦め…ん-、と少し考えた後で。

「レキさ、何かため込んでるか足りてないか、してないか?
微妙にいつもより情緒が安定してないきがするんだけど」

そう言って、少女の方へ手を伸ばす。