2023/10/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレンジュさんが現れました。
レンジュ > 街中のにぎやかな繁華街。
ごろつきに絡まれている大柄な女の姿があった。

「だーかーらー、俺には心当たりが…ありすぎて困るな。
でもアンタらに見覚えはねぇし、俺じゃねぇって。」

話を聞けば、俺の財布掏ったのはお前だろ、という話。
腕を掴まれてぎゃんぎゃんと吠えられている中、
やれやれといった様子で頭を掻きながらジトリと男たちを見た。
確かに財布を掏ったことは一度や二度じゃない。
だが、それにしてもこいつら相手にはしてない。
今後するかしないかはわからないが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアキアスさんが現れました。
アキアス > ほどほどの依頼を達成しての夜。
同じ依頼を請けた面子に報告書類の作成を押し付けられて少々遅くなったが懐はその分重たくなった。
普段よりは良い酒でもと、平民地区に繰り出したなら聞こえてくる覚えのある声。
昔馴染みで、最近再会した相手の声の方に顔を覗かせる。
そこにいるのが、声の聞き間違いでなく、確かに顔見知りであれば、
絡まれている様子を見て少々良いところでも見せてやろうと首を突っ込んでいく。
もし手に負えない時は攫って逃げよう、くらいのノープランさ。

「レンジュ、どうしたー? ……って、おまえらもどした……?」

颯爽と登場した助け舟、のつもりが、絡んでいるのも顔見知り。
先にこちらに書類を押し付けて飲みに出たはずの男たちだった。それぞれの顔を見比べては首を傾げる。
男たちは登場したのが男で大柄なのに警戒し、とはいえ引き下がれず殺気立ち、そして顔見知りで困惑し、と。
ひとしきり顔色変えてから、この女が!と、顛末を捲し立て始めて。

レンジュ > 「痛…。」

ぎりり、と掴まれた腕は青あざくらいにはなっているだろう。
その間も、お前意外に誰がいる!!!と、きつい目つきで睨みつけてくる男たちにため息が零れ落ちる。
そこを行きかう人々も見て見ぬふりをするか、それか女がいい様にされるのを見ようとしているのか、
遠巻きに眺めているばかりだったが…。

「アキアス…。」

颯爽と現れた青年に顔を上げる。
この程度のことで泣いたりわめいたりする気は無かったが、
どづしたもんかと思い始めていたので青年の登場は渡りに船だった。

「…いや、俺じゃねぇって言ってるのに聞く耳持たずでさ…。」

それを証明する証拠はないが、と、男が顛末を語るのを見て、
というわけ…、とばかりに肩をすくめて。

アキアス > 絡む男たちと、絡まれる女と、どちらも顔見知りだと、少々面倒なことに……
ならないのを男たちの方が知っているらしい。この大男は、どう考えたって女の味方をすると。
掴んでいた腕を離して、それでも簡単に引き下がるわけにもという小さなプライドがあるのだろう。
彼女に先立って捲し立て、なんとか優位に立とうともしていて。

「はー。いやでもそんなんスられるほうも間抜けじゃねぇか」

貧民出身の男は当たり前だというように零す。
勿論、法に照らし合わせればそんなことはないのかもしれないが、この街で平民のスリ被害に真面目に対応するような衛兵だのがどれだけいるのかと。
ばかばかしい、とも思いつつ、いいこと思いついた、というようににまりと笑っては、女の方に近づいて、その身体を抱き寄せてしまおうとしながら。

「じゃあ、オレが仕置きするってことでどうだ? おまえらは、それを見て愉しむってので。ちったぁ溜飲も下がるだろ」

このままこの男たちに彼女を明け渡す気も無いし、仕事仲間をあまり無碍にする気も一応は無いらしい。
名案とばかりに提案し、彼女からすれば、身に覚えがないことで結局男どもに振り回されている結果になっているのにも気づきながら、へらへらと笑って。

レンジュ > ようやく離された腕をさすりながらふん、と鼻を鳴らす。
それは大男が自分の味方をするからではない。

「そうだそうだー、間抜け―。」

そう、掏られた方が悪い、そういう気持ちもあったからだ。
こいつも生まれた時名前も与えられず捨てられた身、
犯罪に遭うのも、それもこれも油断していた自分のせいだろうと、
けどもそんなのんきなことを言っていたら、ぐい、と身体を大男に抱き寄せられ…。
ちょっと待て、とんでもないこと言われなかったか?

「え゛ッ…!?ちょ、待っ…なんで俺が…!!!」

ぎょっと紫色の瞳を見開きながら身じろぐ。
けれども、女の腕をつかんでいた男たちはジロジロと女の身体を眺め、
それなら…まぁ…、と、まんざらでもない表情で。

アキアス > 悪態をついていた女を腕の内に捕まえてしまっては、男たちの視線に晒すようにぐい、と、彼女の腰を抱き寄せ、腰元を突き出させるようにしてやって。
肉付きの良い彼女の尻肉がスーツパンツに浮かび、身じろぐたびに左右に揺れる。
それを鼻の下伸ばして見遣る視線に、けらけらと笑い。

「よぉーし話は決まったな。好い店があるぜ!
 お前らは酒飲みながらコイツがスケベ顔晒してんの見られるとこだ!」

ノリはもう、最初からそういう店に女を連れ込むような雰囲気。
ひそひそ話でもないから、周囲の関係ない者まで、下種を見る目でみたり、興味ありげに耳をそばだてたりしていて。

行くぞー、と、彼女を掴まえたままに、男の知っている〝いい店〟にと、男たちと、ついでにその様子が気になる野次馬たちを連れて、移動していく。

彼女がどのような目に遭うかは、店にまで追随した者の口から面白おかしく語られるはずで。

レンジュ > ぐい、と身体を引き寄せられるが、それに安心することはできない。
ズボンに浮かぶ尻肉を見て鼻の舌を伸ばす男たちに顔を赤らめると、
見てんじゃねぇよ!!!と、女は声を荒げた。
けれども、そんな顔すらも男たちの情欲を高めるようで。

「か、勝手に決めるな!!!
俺が納得してない…って、ちょっと!!!」

もはや決まったとばかりに声を上げる男に、
見ていたギャラリーたちはおおー、と声を上げることすらしている。
むしろ自分たちもおこぼれに預かれないかという期待すらしていそうだった。

そのまま男の知るいい店まで連れていかれる…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアキアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレンジュさんが去りました。