2023/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にレヴィアさんが現れました。
■レヴィア > 『可愛い』姿では中々入りづらい場所へはこうして『素』の姿でお邪魔をする事もある――…此処は王都マグメールの平民地区に幾つもある酒場の一つ。
冒険帰りの冒険者、ただただお酒が飲みたい人、冒険者ギルドで冒険者を雇えなかった訳有り人物に、学院帰りの教員同士、等々、実に幅広く、実に日常を味わえる酒場である。
そこにいささか場違い感はあるが昨日と同じく、外行き服装でお邪魔をし、カウンター席に腰をかけてじっくりと安酒を楽しんでいた。
人肌みたいなミード、酒の肴はステーキ肉を焼かずにサイコロ状に切っただけもの、後は周囲の喧騒から面白い話を聴きながら飲み食いするのが吸血鬼にとって最高の娯楽なのだ。
(本当なら美人の血があれば最高なんだけども?)
メニューに無いから仕方ない。
チップを握らせてお願いするのも良いとは思うが、喉が渇くような相手はいそうもなく、カウンターに手帳とペンを置き、面白い話が聞えればメモを走り書くように。
――…服装に容姿、とても目立つのだが、誰一人近づこうとしないのは、『可愛い』服装ではないからだろうか?
何て、生肉をもちもちと食べながら吸血鬼は思うのだ。
■レヴィア > 顎の力が特別強いわけではない、でも比較的容易く肉が噛み切れるのは何か上等な肉でも使っているのだろうか?と思うくらいにモチモチさくさくと生肉を咀嚼し、飲み込むとフォークでまた一つサイコロ状に切られた生肉を口にヒョイと入れる。
少し面白い話が聞えてきたので、耳に少し魔力を流して聴覚を鋭敏にすると、意識を生肉の血肉の味から聞えてくる話へ――…戦争?戦闘?王城?地下?と断片に聞えてくるワード。
前者はあまり係わりたくなので割愛。
後者は昨晩のパーティーで嗅いだ中でも極上に腐敗した匂いがしたのだが、それの素でも飼っているのだろうか。
手帳片手にお邪魔をしてみるのも面白いかもしれない。
モチモチ、モッチャモッチャ、モグモグ
最高のミードの肴である。
蜂蜜酒の味も何もかも宜しくないが、こういう肴はパーティーだと中々に聞えない――…訂正、聞えるのだが、それ以上に臭くて聞いていられない。
ニンゲンとは愚かデスネ、と声高に言えるほど吸血鬼もまあゲスなのであって、其処はニンゲンと吸血鬼は仲良くできそうで。
「……それにしても、ここは華やかさに欠けるねぇ。」
グビとミードを一口。
思わず思った事が口に出ると、辺りでも同様の事を思った客がいたのか、頷いたり苦笑いが聞えてきた。
当然、酒場の店主には睨まれたが笑顔をニコと返して手を振って、吸血鬼のハートの強さを見せ付けるのだった。