2023/10/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/教会」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (平民地区にある教会。
ヤルダバオートを信仰するシンボルが飾られた礼拝堂で、老齢の神父が聖典を読み上げる声が静かに響く。
そんな教会の傍には孤児院が併設されており、お昼を食べ終わった子供たちが庭で笑い声を上げながら遊び回っている。
シスターたちも忙しなく働きまわってようやくの休憩時間に入っている者もいた。
孤児だったサウロにとって家であるこの教会には、度々足を運び、男手を必要としている時に手伝ったりしている。
人の好い神父に、厳しくも愛情の籠ったシスターたち。
腐敗が進むこの国の教会関係においては、それに染まらず、まともに運営されている施設の一つ。
たまたま立ち寄った際に、同年代のシスターから孤児院の屋根が雨漏りをしてると聞いて、
梯子で屋根に上り、傷んだ板材を交換して修繕する作業を終えたばかり。)
「……こんなものかな。……ん?」
(屋根瓦を戻し終えて、息を吐く。
ふと下が騒々しいことに気付いて屋根の上から見下ろす。誰か来客でも来ているのだろうか?)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/教会」にレンジュさんが現れました。
■レンジュ > (ぐいぐい、と子供の一人に手を引かれてレンジュはその教会に足を踏み入れた。
今日の宿を探しているときに子供たちにつかまって、じゃあうちに来ればいいよと言われ、
断る言葉を探しているうちにずるずると引きずるようにして連れてこらっれてしまったようだ)
「……うーむ。」
(幸いというか、魔力の補給はした直後。
暴走する可能性は少ない。
けれどもとりあえず子供たちが満足するのを待って宿探しに戻ればいいだろうと思って)
「……何かすんませんね、お忙しそうなところに。」
(神父たちに頭を下げれば、彼らは笑顔でいいんですよ、と言ってくれるだろうか。
此方からはまだ青年の姿を捉えるまではいかないが、青年の側からはつい先日顔を合わせた相手だとわかるだろうか)
■サウロ > 「あれは……」
(屋根の上から見えたのは、子供たちに囲まれる背の高い女性の姿。
夜の暗がりで見る姿と、昼の明かりの下で見る姿は印象が大分異なるが、見間違うことはなく。
梯子を伝って降りて行けばそちらへと近づいていく。
子供たちが「サウロ!」と呼び、此方へと近づいてくればその頭を撫でながら、改めて向き合う。
──前回、あの後。
立ち上がれなくなっている彼女をそのまま放置していくわけにもいかず、肩を貸して連れて行ったのは娼館街。
貧民地区唯一の歓楽街で、娯楽が多くある場所。
そこで休ませて貰えるように行きつけの娼館の娼婦に頼んで、別れる形になった。
その後は彼女が普通に休んだのか、他の誰かに可愛がられたのかまではわからないが。
今は近づいて大丈夫だろうかと心配しつつも、あの時とは違って落ち着きがある様子を見て取り、声を掛けることに。)
「こんにちは。……この前はどうも」
(軽く会釈をして、知り合いなのかと尋ねられたりもして。
流石に貧民地区で出会ったとは子供たちに言い難いので、笑顔で濁して誤魔化しつつ。
彼女を僅かに見上げる形で、胸に軽く手を当てて。)
「自己紹介がまだだったね。僕はサウロ。……あの後、体調のほうは落ち着いたかな?」
■レンジュ > (でっかい!!とか、おにーさんも冒険者?とか、子供特有の怒涛の言葉に笑みを浮かべてぽんぽんとその頭を撫でていく。
平穏な時間を楽しむようにしていると、そこに覚えのある匂いが鼻に届いた。
子供たちの声を聴いて顔を上げれば、そこには忘れようにも忘れられない顔。
情けないことに娼館街まで運んでもらい、そのあとは他の誰かに可愛がってもらったわけで…。
ちょっとばかりばつの悪そうな表情を浮かべたものの、子供たちの手前それを常に前に出すわけにもいかず、
すぐに笑顔を浮かべなおして)
「…ああ、こちらこそどうも。おかげで助かったよ。」
(いろんな意味で。
子供たちには「道に迷ったところを助けてもらったんだよ。」と、嘘でもなければ本当でもないことを言っておいて)
「ああ、俺はレンジュだ。…お陰様で。」
(連れて行ってもらった場所が場所だけに、相手には困らなかった。
それは事実なので、少し目線を反らしながら頷いて)
■サウロ > (明るい場所で見る鮮やかなオレンジの髪。
中性的な顔立ちに口調ではあるが、女性であると気付いているサウロからすれば凛々しい印象だなと。
改めて名を交わし、礼を受け取れば軽く頷く。
あの後サウロも頼んだ娼婦を相手に、彼女に煽られた熱を発散することが出来たのでお互い様だ。
とは言え、そういう話題を白昼堂々と子供たちの前でするわけにもいかず、笑みを浮かべたまま。)
「ジャン、シスター・アリアンに屋根の方は終わったと伝えてくれるかい?」
(子供の内の一人に伝言を頼めば、いいよー!と言って駆け出していく。
神父も仕事に戻るということで「じゃああとはサウロに任せようかね」と言って、教会へと戻っていった。
残されたのはサウロと彼女と、子供たち。
子供たちは彼女の大きな手を握ったり、抱っこやおんぶや肩車をせがんだりしている。)
「ふふ、子供に好かれるタイプなんだね。良ければ、少し遊んであげてくれるかな?」
(彼女の本質はきっと面倒見がいい人なのだろうと思う。
子供に囲まれている彼女にそう言いながら、あまり困らせてはいけないよと言い含めつつ、
子供たちは彼女の手を引いて芝生が広がる庭先へと連れていく。
子供用の木で出来た遊具がいくつかある場所へと移動することになるだろうか。)
■レンジュ > (コートや手にじゃれついてくる子供たちを、ひょい、
と片手で持ち上げたりして見せれば子供はきゃっきゃと嬉しそうに笑う。
時々髪を引っ張られたりしていてて…と声を漏らすが、そこは子供相手、強く出られないものである。
改めて相手の名を知れば、サウロさんね、と。
まさか相手が自分の行動で熱を煽られていたなんて知る由もなかった。
当然、白昼堂々とする話題でもないので言葉を止め)
(駆け出していく子供を微笑ましそうに見つめる。
神父も戻っていけば、残されたのは子供たちと青年と自分。
子供たちにせがまれるままに、普通の人間よりは強い腕力で子供たちを持ち上げたりしながら)
「…ん-、そうなのかね。
自分ではよくわからないけど…、と、ああ、別に構わないよ。」
(言葉を返せば、子供たちはやったー!!と嬉しそうに手を引いていく。
その手を引かれるがままに庭先に出ていき、子供たちを遊具で遊ばせたりしながら、
わらわらと群がられていくことだろう。子供のパワーすげぇ)
■サウロ > (元々子供たちの相手をしていたシスターも庭先におり、まだ目が離せないような小さな子供たちの傍で本を読んでいたりする。
遊び相手が増えて喜ぶ子供たちは嬉しそうにはしゃいでおり、力強く子供を抱き上げたり持ち上げたりしている様子を微笑ましく見る。
危なくないように力加減も調整しているようで、心配もあまりしていない。
遊具で遊んだり、彼女の腕にぶら下がったりして楽しそうな声を上げている子供たちの笑顔を見ながら時間は過ぎて
「お勉強の時間ですよ」とシスターが子供たちを呼びにきた。
えー、やだー、と彼女の後ろに隠れたりして逃げようとする子供もいたが、シスターが叱れば素直についていく。
子供たちが「おにーさんまたあとでねー!」と手を振りながら、孤児院の中まで入っていくのを見送ってから、
シスターがもってきてくれた果実水の入ったコップを彼女へと手渡そう。)
「お疲れ様、レンジュさん。
……君が女性だということは、言っておいた方がいいかな?」
(少し休もうか、とベンチを指さし、並んで座ろうか。
パワフルな子供たちの遊び相手は疲れただろう。
その中性的な容姿や上背から男性と思われていた彼女に、あえてそうして"女"であることを隠しているなら、
言わない方がいいだろうかとも思い、一応問いかける。)
■レンジュ > (子供というのは何と言ってもあの小さい身体のどこにこんなパワーがあるんだと思わせるものである。
おりゃー、とちゃんと力を加減したうえで両腕に子供をぶら下げたりして、
危なくない程度にぐるぐる、とその場で回ったりして見せている。
そして楽しい時間というのはすぐすぎるもので、勉強の時間を知らせるシスターの声に自分の後ろに隠れようとする子供たち)
「こらこら、俺の後ろに隠れるんじゃない。」
(そう言って子供たちを片っ端からひょいひょいとシスターに明け渡していく。
ぶー、とぶー垂れる子供もいれば素直に言うことを聞く子もいるだろう。
シスターに連れられて孤児院に戻っていく子供たちを手を振って見送ると、
ふう、と黒いシャツのボタンを少し外して呼吸を楽にして)
「いえいえ、たまにはこういうのも悪かねぇな。
…んー、ああ、それは別にどっちでもいいよ、子供にとっちゃ、そんなのどっちでも変わらないだろうし。」
(果実水のコップを受け取りながら肩をすくめつつ、ベンチを指さされればそこに腰を下ろす。
意図して男のふりをしているつもりはあまりなく、女であることに気づかれればそれを否定する気も無い。
問いかけには、子供の遊び相手なのだから、男でも女でも困ることは無いだろうと。
そして何より…)
「でもサウロさんが嘘をつくのが嫌なら知らせちゃっていいし。」
(誠実そうな青年に嘘をつかせるのは忍びないと。
ちびり、と果実水を飲めばくは…と小さく声を漏らす。
子供たちと遊ぶってのは大変である、シスターたちすごいなと改めて思い)
■サウロ > 「そう言ってもらえるとありがたいよ」
(日差しも高く空も青い。風は吹けどもあれだけはしゃぎまわる子供を相手にしていたら暑くもなるだろうと、
呼吸を楽にする彼女の隣に座りながら、同じようにジャケットを少しだけ開けて風を入れる。
此方に振り向いたなら、首筋にはうっすらと消えかけの痕が見えるかもしれない。
軽くコップの中身を呷り、性別についてはどちらでもいいという反応を貰えば、わかった、と頷いた。)
「君のことを男だと報せるなら嘘になるが、黙っていることは嘘にはならないよ。
とは言え、寝床の問題もあるだろうし、シスターには女性だと伝えておくよ。
ここの教会では、簡単な奉仕活動と引き換えに一宿一飯の宿泊部屋がある」
(教会の方を指さしながら伝えれば、彼女の方を向いて顔を上げる。
子供たちも懐いているし、良ければ利用して貰っても構わないと。
とは言え、宿屋の方がいいというのなら無理強いは出来ないので、
断られたならせめて宿場通りに手頃な価格で泊まれる宿も地図で書こうか、と提案もするだろう。
ほとんど事故ではあったが、暴走して泣きじゃくっていた姿を見てしまったので、
彼女に対して悪意や害意の性根がないことは分かっている。)
■レンジュ > 「子供の相手する機会なんてめったにないからな…。」
(薄汚いコソ泥が教会にいるなんてそっちの方がよっぽど…ではあるが。
ちら、と相手のほうを見れば、開いたジャケットからのぞく赤い痕。
それを見止めれば、少しばつの悪そうな表情を浮かべて視線をそらした)
「…いや、さすがに俺みたいなのが同じ場所で寝起きするのは良くないと思うし。
適当なところで宿探しに戻ろうと思ってたんだよ。
……またこの間みたくならないとははっきり断言できないもんでね…。」
(そう言って苦笑を浮かべて見せる。
さすがに子供や女性相手に無体を働く気は無いといいつつも、
それでも場合によっては盛り場に行ったりもする身。
両手を上げてありがとう、とは言えない立場である)
「魔力を持たない人なら大丈夫だけど、そういう人間なら余計に、いざ何かあったとき抵抗できない人ってことだからね。」
(それにしても勉強かぁ…。と、子供たちが去っていった方を見つめている。
幼いころに捨てられて、それ以来ずっと裏社会で生きてきた自分には無縁の場所だと)
■サウロ > (彼女と初めて会った場所を思えば確かにそうかとも思う。
ああいう場にいる子供は大抵大人に利用されるか、信用できずに警戒心が強いか、大人すら騙すか。
貧民地区にある教会にも孤児院はあるが、そこでもあまり良い環境や境遇ではないとも言える。
遠慮する様子を見れば、彼女なりに考えることがあるのだろうと、無理に引きとめることはせずにわかったと頷くだけに留めておく。
この間みたく、ということで思い出すの状況に、少しばかり目線を反らして困ったように曖昧に笑う。)
「それは確かに困るね……。
わかった、シスターたちには僕から伝えておこう」
(子供たちは残念に思うだろうが、事情が事情なので仕方のないことだと。
子供たちが学んでいる様子も窓越しに覗けるだろう、遊び疲れて眠って、怒られている子供もいる。
そちらを眺める横顔を見ながら、穏やかな午後の風が吹き抜けるの中でコップの中身を飲み干してから、
ポケットからメモ帳のような紙と、ポーチからペンを出す。
そこにさらさらと宿場通りの所在地と、いくつかの宿の名を候補で連ねて、それを畳んでから彼女の方へと差し出す。)
「良ければ参考までにこれを。
暗くなる前に、向かった方がいい。王都の宿屋は埋まりやすいからね。
何かあれば、自由騎士の詰め所に行くといい」
(日の暮れも早くなってきた季節だ。
今から向かえば明るいうちには宿場通りで、ゆっくり決める時間もあるだろう。
街の憲兵などの詰め所を教えるべきなのだろうが、あそこも一枚岩とは言えない腐蝕が始まっている。
とは言え、裏社会に生きてきた彼女がわざわざ天敵の懐に行くのかと言われれば分からない。
サウロとしては善意で、子供たちの相手をしてくれた女性にそう案内をしているだけとなる。)
■レンジュ > (利用される身になるのは痛いほどわかる。
結果として多少ひねくれた大人になるのを見ているしかできないわけで。
孤児院にも満たない場所で育った身としては、貧民地区の孤児院でも十分羨ましい場所ではある。
かといって自分がかわいそうと思う気も無い)
「そういうこと。此処の子供たちに性教育するにはちょい早い。」
(冗談めかして肩をすくめた。
子供たちが残念がるならば、また子供たちに会いに此処に足を運ぶくらいはするだろう。
懐かれることが少ない身、だからと言って懐かれることが嫌なわけではない)
「ン…?…ああ、悪いね。
まぁ、いざとなれば野宿も辞さない気持ちではあるが、そうだな…そうさせてもらうよ。」
(じ、と紙を見つめてそれを受け取る。
自由騎士や街の傭兵たちの場所に行けば、むしろしょっ引かれるであろう立場。
痛い目にあうこと必須なので可能ならば近づかないようにはするだろう。
けれども目の前の青年が善意で案内してくれていることはわかっているようで、くい、と果実水を飲み干してコップを返し)
「…それじゃあ、子供たちにバレる前に行くとしようかな…。」
(そう言って立ち上がるが…、窓からその姿が見えたのか、おにーさん帰っちゃう!!と叫ぶ声が聞こえた。
……子供って目敏い)
「…無理か。」
(ははは、と苦笑を浮かべ)
■サウロ > 「そんなことをしたらシスターが怖いぞ?」
(ここの教会は性関係に関してかなり厳しい。
ここで育ったサウロもそう思うのだ。だからこそ、道端で発情した女性を犯すなんてことはしない倫理観を持っているわけで。
ともあれ、コップを受け取れば片手で二つ持ちつつ、立ち上がるのを見上げる。
子供たちも、彼女が時折来てくれるのであれば喜ぶだろう。
遊び相手ならシスターたちも歓迎してくれるはずだ。)
「これからの季節、野宿はあまりお勧めできないよ。
それじゃあ、気をつけて……、と、見つかったか」
(子供たちが目敏く見つけた様子に苦笑しながら、シスターが「こら!」と叱っている。
窓際の方へと彼女を手招きながら近づいていき、軽く窓を開けてから子供たちへと声を掛ける。)
「用事があるそうだ。
皆、ちゃんとさようならと、遊んでくれてありがとうは出来るかな?」
(子供たちはえー!と残念そうな声を上げているが、誰かが「おにーさん遊んでくれてありがとう!」と言うと、
合唱のようにありがとう、また来てね、また遊んでねと言う。
小さい子供が窓際に近づいて、彼女へと小さい花のコサージュを差し出して、あげる!と笑顔で告げる。
すっかり懐かれている彼女に良ければ、と促して。
その後はばいばーいと、元気よくお見送りの声が掛けられるだろう。)
「それじゃあ、レンジュさん。気を付けて」
(教会の入口である門の方まで彼女を見送ろう。
他に何もなければ、そのまま手を振って別れの挨拶となるはずだ。)
■レンジュ > 「ははは、冗談冗談、さすがに教会でそんなことする勇気は無いよ。」
(そう言って肩をすくめて見せた。
せっかくよくしてもらったシスターたちを怒らせる気も無いようで、けたりと小さく笑った。
青年にしても、発情した自分を娼館に送り届ける紳士さを見せているのだから)
「いざとなったら…って手段はあるから大丈夫だよ。
心配してくれてありがとうな…、…いやー、子供って聡いな。」
(ちらちらとこちらを見ていたのだろうか、シスターに叱られて、でも…、としょげる子供。
それを見ればそのまま立ち去ることもできず、青年に手招きをされるままに窓へと近づいて)
「悪いな、また遊びに来るから。
そうだな…、それまでしっかり勉強して、それを俺に教えてくれ。
俺は勉強はからっきしだからさ。」
(合唱のようなありがとうとまた来てね、遊んでね、という言葉に目を細めて、薄く目元を染めながら微笑む。
差し出された小さい花のコサージュを見れば、少しためらった後、青年にも促されればそれを大事そうに受け取る。
勉強についても、約束だぞ、と言えば子供が小指を差し出してくるだろう。
それを見て一瞬首をかしげるも、そういえばそんなおまじないじみた行為があったと、慣れない手つきで指切りをして)
「ああ、ありがとう。みんなもありがとうな。」
(そう言ってひらひら、と手を振って教会を後にしていくだろう。
手に持ったコサージュ、自分には似合わないだろうと目を細めるも、
とりあえずつける場所を見つけるまでは大事に鞄にしまっておくことになるだろう…)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/教会」からレンジュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/教会」からサウロさんが去りました。