2023/10/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 男は平民地区の片隅にある酒場で、ひとりカウンターに腰掛けてショットグラスを傾けていた。
急激に涼しくなってきた風も、この店内までは入ってこない。
外を歩いているときに感じていた肌寒さも、窓ひとつない店内と強い酒のおかげで、すっかりなくなっていた。

酒場の入りは時間帯を考えれば程々といったところ。
グラスに口をつけながら、新たに入ってくる客と出ていく客に時折視線を投げかける様は、明らかに暇人のそれ。
事実、男はここ暫く仕事が入ってこず、暇を持て余しているのだった。
躊躇なく酒に浸れるぐらいには懐に余裕があるのが幸いだ。

「――……全く体を動かさねぇってのもナマっちまうからな、女でも買いに行くか……?」

明らかに娼婦連れと分かる何人かの客が店を出ていくのを見送って、誰に聞かせるでもなくぼやき。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からラッツィオさんが去りました。