2023/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/街角」にリーシャンさんが現れました。
■リーシャン > 普段は冒険者として稼ぎはするが、時折には本業に立ち返る。
冒険で得た資金で商品を仕入れて街角で露店を開いて売る。
元が取れることは少ないが、商人としての基本を忘れないために。
「やっぱりというか……売れ行きは微妙」
よく聞く治療薬として仕入れた飲み薬ではあるが売れ行きはさっぱり。
そもそもにこの国では出回っていない薬となれば怪しまれるのは仕方なく。
その為に興味を持った客も居はするが、現状売れてはいなく。
売れるのは自分で使うつもりで使わずに使用期限間際になった冒険者用品のあまりだけ。
このまま売れなければ赤字を抱えるのだがそれはそれ、そう考えてもう少しだけと露店を続けて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/街角」からリーシャンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にファイネアさんが現れました。
■ファイネア > 人の賑わう平民地区の通りを颯爽と歩いていく。
上着の下の平服は外に仕事をしに行くときとは違って露出も多く、それなりに人目を引く。
しかしそれを気にした風もなく…。
「…あっつ。」
うだるような日差しの中で一言だけ呟いた。
なんか魔法で空調効いた部屋とか行けば過ごしやすいかなぁなどと考える。
ただ一介の冒険者風情にはそんな物が用意できるはずもなく。
まぁ、汗だくでセックスするのもいいけれど、とは考えたりはする。
さて。平服で済ませる用事も済んだことだしと歩きながら次何しようかなと考えて。
ごはん?お酒?…何か氷菓でも売ってる所に行くとか。
あぁ、そこの可愛い子に声かけるのも悪くない―――と視線を向けた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にインレさんが現れました。
■インレ > と、通りの先に少し前にはやったスタイルの二頭立て馬車。
王都に公主が訪れて以来、シェンヤンから入ってくるようになった漆塗り『風』の少しオリエンタルな雰囲気の
装飾馬車であり、こういうのを買えるのは当然、貴族連中か、その少し下の小金持ちしかいない。
といっても、王都に居れば貧民地区にすらご禁制品の購入から密談、
お上品とは決して言えぬ『遊び』にのめり込んだ『お忍び』の貴人や、従者を引き連れて
本心からかどうかはしらないが奉仕活動名目で食べ物を配る者までいるのだから平民地区にそういう馬車がいても
別段気に留めはしない者も多いだろう。特にここは繁華街だ。そういった存在もこなれている。
が……
「あぁ、もうここでいいよ。この辺は別に物盗りなんかも多くないし……一人がやっぱり気楽でさ。
君たちにも、ほら。チップをあげるから遊んでおいでよ。王都はハイブラゼールにも負けず、『誘惑』が多いでしょ?」
馬車から降り、しかし、と言いよどむ屈強な冒険者風の男2人に金貨を親指ではじいて投げ渡しながら言うのは、
ミレー族。しかもそれに多いネコ耳ではなく、長いウサギの耳が生えた少年だった。身なりはいい。少なくとも、馬車と同じく
金を持っていなければ身にまとえない服装で、今日のために特別用意したという風でもなく着慣れている。
奴隷として虐げられ、隠れ里などに住むこともあるミレーがここまでの扱いなのは割と珍しい。
「……鈍いなあ。折角王都に来たんだから、商談の前に王都の女の子と遊びたいんだよボクだって。ほら、邪魔邪魔。散った散った」
さらに金貨を渡し、冒険者たちを下がらせると……
「そこの君。一人? 話聞いてたりした? なら、ちょっと王都案内してくれないかな。
ボクはダイラスから来たんだけど……ちょっとこの辺のいいとこ案内してくれない?」
ちょうど近くにいたあなたに向いてにっこりと笑みを浮かべながら言うのだ。
■ファイネア > 「ねぇ、ちょ――――。」
ねぇちょっと、と声をかけようとした矢先。
それに割り込んでくるように入ってくる馬車に邪魔をされる。
あぁもう、と思い馬車に視線を向ければ、えらく豪奢な馬車の様相であった。
貴族とつながりがある分、乗ったこともあるし、別段忌避感を持っているわけでもない。
邪魔されたのでちょっとイラッとしただけだ。
停止した馬車からは何やら話し声。
趣味悪貴族でも乗ってるのかしら、と思ったが…降りてきたのは少年らしき姿。しかもミレーである。
ミレーにしては良い身なりに、ずいぶんと矛盾したものを感じるが…。
その疑問もすぐに消え去った。そういう事もあるだろう、くらいの思考。
何やら護衛の男と会話した後に、こちらへと向く視線と笑み。
それに何?という胡乱な視線を返し、放たれた言葉にふんと形のいい鼻を鳴らした。
「……何で? 唐突すぎでしょ。」
なんでわざわざ女の子と遊びたいなんて言うガキの言う事に従わなければならないのか?
ばっさり切って捨てて、アホらし、と踵を返そうとするが―――?
■インレ > 「ふぅ~ん?」
そういうと、そのミレーの少年はとことこと踵を返すあなたの前に回り込むのだ。
上機嫌にくるくるとステッキを弄びつつ、あなたを値踏みするように。
「ハハハッ、ごめんごめん。ダイラスのほうじゃ、ボクは引手あまただったからね。
こういう風に媚びない女の子が久々だったんだよ。許してね」
といって、ぽん、と手のひらから一輪の花を出した。魔術の気配などは感じない。トリック。奇術。そのたぐい。
そしてその花はよくよく見れば……何かの書類を折った物なのである。広げてみれば、それが小切手であることがわかるだろう。
一般的なマグメール国民には縁はないが、銀行家や商人が多額の金を取引する際に使うものだ。貴族にもコネがある
あなたなら知っていてもおかしくないだろう。
「好きな額、書いていいよ。で、それで君に僕の護衛を頼もう。ラフだけど、歩き方とか見た感じ君、冒険者でしょ?
それか傭兵。なおかつ、かわいい女の子。僕は人を見る目はないけど、女の子を見る目はあってね。
君がかわいい美人さんなのだけはあってると思うけどな~」
少年はほんの少しの間にあなたが冒険者であることを見抜いた。筋肉のつきかた。立ち振る舞い。歩き方の癖。
もし冒険者でも傭兵でもなかったら、タダの迷惑料でとっておいてね、と付け加えながら。
「……で、怪しげな依頼人は信用できないと思うから言っておくと、ボクはインレ。
ダイラス……ハイブラゼールで娼館を経営しててね。ビジネスで王都に来たんだけど、
やっぱり、さっきのむさくるしいのよりは女の子に王都を案内してほしいじゃない?」
■ファイネア > どこかでお酒でも飲んで気分転換しよ、と考えていたが。
未練なのか見込まれたのか先回りされ、足止めされる。
そして差し出される折り紙のような物。書類の端に書かれた文字で察する。小切手であることを。
はぁ、とわずかに溜息をついた。
「言ってる事も合ってるし、貴方の目算も正しいわ。
…でも知ってる? 女の子が媚びるのってお金だけじゃないの。」
値踏みする少年の視線。
視線の先で露出した白い肌、その下の筋肉が蠱惑的な陰影を作る。
柔らかそうな胸元も男好きがするくらいには豊か。
最後に、じっと特徴的な桃色の瞳が合わさるだろう。
ふっと一瞬、魅惑の魔眼が少年の目線に重なる。
「…お金だけじゃなくって、もう少し紳士的だったら考えなくもなかったかもね…?」
くすくす笑って、再び少年の横を通り過ぎようとする。
ダイラスにだって行かないわけではない。インレという名前は聞いた事があった。
自らに魅了されて、のぼせてしまうかどうか。のぼせ上って、計算を忘れてしまうかどうかを見極めようとするだろう。
■インレ > 「紳士かあ。ボクには程遠い言葉だね。何分、卑しい卑しいミレーの男娼でありますので。
そして、ボクみたいな娼館の経営者をシェンヤンのそのまた東の国じゃフォーゴット・エイト。『忘八』でいうんだって。
八つの徳を忘れた存在。そんな相手に礼儀作法を期待するのが間違い……といってもだ」
インレと名乗った少年は、居住まいを正し、もう一度笑みを浮かべて、胸に手を当てて貴族風の礼。
たしかに、魅了の魔眼の効果はあったようで。
「君みたいな芯の強い女の子には、ぜひぜひ王都を案内してもらいたくなったよ。こんな気持ちはいつぶりかなってぐらいに。
なら、八つの徳というものを今だけは思い出してみるのも悪くないね。ということで、素敵なレディ。あらためて、この哀れな迷い黒ウサギめに
王都の魔窟を案内してやっていただけません?」
その赤い瞳にうっすらと桃色を帯びさせながら、ウサギは畏まって言うのだ。
■ファイネア > 男娼かつ、情報屋。
裏事情に精通した少年の名前くらいは聞いた事はあった。
表にも、裏にも、ディープではないがそれなりに情報は耳にする生き方なのだ。
………軽くでも、篭絡できるならしておくのも悪くない。
「…ま、いいわ。案内程度でいいならしてあげる。
ペイもでるっていう話だし。で、どこ行きたいの?」
貴族風の礼をする少年に、小さな溜息をつく風を装って。
魔眼の効果も感じ取れるくらいには発揮されている。
…そもそも2回フられたような体であってもこだわっている辺り。
「……それとも案内じゃなくて、私と遊ぶのが本音?」
と、そのウサギの耳にだけ聞こえるように囁くのだ。
■インレ > 「そうだなあ。一応経営者だし、欲を言えば、貴族の出入りするようなサロンに行ってみたいところではあるかな。
といっても王都に来たことはまだそれほどなくて。それも大半が商人街とかのオフィスでの取引だったから、富裕地区には
行ったことがないんだよねー……一応、大きなサロンやら社交場の名前は聞いてるんだけど」
そう言ってインレはいくつかそういったものの名をあげた。どれも有名どころ。
貴族でも下級の者はただでは入れず、カネを積まなければならないようなところだ。
「……でもまあ、そういう場所に『今の』ボクが入るのは土台無理。いっくら大貴族の愛人と思われてるからって、
奴隷ミレーがそんなところに入れてもらえるわけがない。あ、でも男娼扱いでなら入れるかなあ……まあいいや。今日はそんな気分じゃないし。
だから、穴場とかさ。そういうところを知ってたら教えてもらいたいんだけど――」
顎に人差し指を当て、首をかしげて考え込むしぐさ。いちいち芝居がかっているが、
あざとい身振りというのは、ある意味では娼婦などに求められる演技であり、
彼はやはり、そういう職業なのだろう、と嫌でも感じさせられる。
しかし、あなたが耳打ちをすると。ぴくん、と長い耳が動く。
「……正直、今のボクはそれしか考えられない、といってもいい。だって、こんなにきれいなお姉さんがいるんだよ?
誰だって、一晩ベッドの上で情熱的に愛を確かめ合いたいって思うさ。それが偽物の愛でもね」
そういって、まるで客を誘う娼婦のように少年は言う。
「シません? どこか、近くの宿で」
■ファイネア > 話を聞きながら、少年を連れだって歩き始める。
一歩だけ先を進むようにしているのは一応案内という名目の為。
まだ目的地も決まっていないわけだが。
「ふぅん…まぁ、どれも一見が入れるような場所でもないわね。
袖の下を渡すにしても、ツテがないと土台無理な話ね。」
しれっと呟く。
ファイネアは一介の冒険者だ。そもそもそういう場所にはまず関わりがない。
しかし物言い、雰囲気はどこかその場所を経験した事があるかのよう。
「穴場? まぁ、知らないわけでもないけれど―――。」
ぴくり。動くウサギの耳。やはり耳は良いのだろう。
周囲に聞こえない程度の声だったのだから。
「……さて。どうしようかしら。今日のお仕事、案内だものね?」
さらり、と髪をかき上げる。
白いうなじを少年の視線に入れる。
あまり視線に晒さない脇の部分や、滑らかなで触り心地の良さそうな腹部も。
ちらりと艶を感じさせる流し目を送り、魅了の視線また軽く重ねてあげる。
先だって裏通りの方へと案内を始め、微かに左右に揺れる臀部を少年にアピールする。
何気ない仕草が蠱惑的。もっと頭の中を情欲で満たしてあげよう。
徐々にアングラな雰囲気が漂い始めるストリート。
通りに先立つのは平民地区においてはそれなりに高級な宿からである―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からファイネアさんが去りました。
■インレ > 「ふふっ、いじわるだなあ。でももう、おねえさんだってそんな事を言うんだから。
引っ込みはつかないんでしょう? 火遊びをしようよ。どちらかの身が焼けて燃え落ちるような、
そういう強烈なやつ。言っておくけど、ボクは手加減はしてあげないからね……」
そう言って、おとなしくファイネアの後を追う。アピールをしていることは少年もわかっていて、それを楽しむように。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からインレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエルビー・カルネテルさんが現れました。
■エルビー・カルネテル > 余はエルビー・カルネテル。
学院に通う生徒である。
今日も学校帰りに公園に寄ったのであるが…。
「マンドラゴラではないか。」
余は公園の中の芝生が茂っているエリアでとんでもないものを見つけてしまう。
青青しい葉が生えている植物だが、土の中からうっすらと露出している根の部分。
これがしっかりと人の顔をしているのだ。
「なぜこんな所に?
誰かが植えたのか?」
余はマンドラゴラの前にしゃがみ、じっと観察している。
引っこ抜くと、奇声をあげることで有名な植物である。
余は平気だが、通常の人間が聞くと絶命してしまうらしい。
つまり、こんな所に生えていると誰が被害を受けるかわからない。