2023/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にユーゴさんが現れました。
ユーゴ > ――――散々な目に遭った。

そんな事を考えながら、大通りを一本外れた路地を歩む青年が一人。
この通りには、魔具や魔法薬、それらを作る為の材料やらを取り扱う店が多く並んでいる。
然し、滅多に訪れる事のない場所であれば、当然勝手は分からず――
そもそもが、本当にこの通りにある店を訪れるのが正解なのかも分かっていなかった。

ざり、と首裏を緩く掻きながら、時折店舗の中へと入り、肩透かしを食らって出てくる。
そんな、無為の繰り返しを小一時間程続けていて。

ユーゴ > 暫く路地を歩き回り、目に付く店を片っ端から当たっていく。
然し、目当ての物が見つかる事はなく、未だ確認できていない店も店仕舞いを始めていた。
流石に今日中に回るのは無理らしい。
嘆息を逃がしては路地を抜けて行く――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からユーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 「……あづー……。」

うめき声。肩で軽く息を吐きながら。
果たして涼しくなるのはいつのことなんだろうか、夜もまだまだ、ひどくあつい。
夕暮れ時――噴水広場の、ちょうど噴水を背中にどすんと押し当てて、巨躯の男が座り込んでいた。
ぜはーって呼吸と、結構な量の汗。だいぶ激しい運動をしてたのが見て取れる。

「くそう、どこいきやがった。」

もう一度呻く。己の夕食のパンを奪った下手人――灰色猫の姿を探して左右に視線を向ける。
もちろん、いようはずもないが。
諦めてまたなんか買いに行くべきなのか。ぐぅう、ってひどく大きな腹の音。