2023/08/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区冒険者ギルド」にケストレルさんが現れました。
ケストレル > 「はいよ、最後のやーつっと
 いやぁ暑い暑い。 さすがにこの暑さン中で物運びはキッツイわあ」

冒険者ギルドのカウンターの前に木箱が積み上げられている
それを運んできた冒険者――ケストレルは額から流れる汗を袖で拭うと、担当の職員が確認をするのを眺めながら愚痴を溢した
今回の依頼は平民地区内にある個人商店からの荷物運搬
元々足の良くない店主が腕に怪我を負ったという事で臨時に発行された依頼である
その商店に馴染みのあったケストレルは貼り出されていた依頼を見つけ事情も確認せずに請け負い、事務仕事用の物品の入った木箱を運搬したのだった

「郊外に薬草採取とかよりはまだなんぼかマシだけどもさ」

夏空の下、ひいひい言いながらも荷物を運びきった報酬は僅かな日銭と依頼主の商店での買い物割引
労働の対価としては割に合わないとは思いつつも、情けは人の為ならず、と地道にコツコツ依頼をこなすことに徹している
自分が割を食ってる分、他の冒険者が大々的な活躍をしてくれればそれでいい、と見栄も張りつつ

ケストレル > まだ検分が必要という事で、ふらりと掲示板へと向かうケストレル
今ほぼ終えた荷運びの依頼を請けたのは今朝だったので少しは貼り出された依頼の内容も変わっているかの確認を
ざっと目を通した限りで思ったのは、

「やっぱり水辺関係の依頼、増えて来てんねえ……」

避暑として水辺に出向く人間が増えれば、その分魔物や危険な生物との遭遇も機会が増す
結果討伐や駆除といった依頼がギルドへと持ち込まれる
当然と言えば当然だが、それを利用して避暑に向かう冒険者もケストレル含め少数ではない
とは言っても、この暑さでは現地に行くまでに干乾びかねないのもまた事実で

「特に俺なんか間が悪いのか何なのか、馬車が居合わせないんだよなあ……」

魔物が出没する地域へと向かう馬車の本数が減るのも道理ではあるが、せめて専属の馬車とか出して貰えないだろうかと思わなくもない
ただしその場合報酬が割に合わなくなってしまうだろう事もまた、容易に想像がついて